◆2020.01.12 『20th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2020 KHAOS』
大阪公演2日目参戦記◆


(※映像やMCの内容等、記憶違いも多いと思われます。また、あくまで私個人の“日記”で、私自身のよけいな話&勝手な思い込みが多いです。ご了承の上、お読み下さい。)

 LAST VISUALIVEと銘打たれた『LAST MOON〜最期ノ月』から早や4年。私は2016年5月の大阪公演が最後の参戦でしたから、4年半もの月日が経っています。2020年1月12日。はぁぁぁぁぁぁ、やっと! やっとこの日がっ!!!

 ビジュアライブはもうおしまい、ということでしたし、間が空くだろうとは思っていたけど、20周年ということで2019年中にはツアーがあるかな? でも全然アナウンスないぞ……と待ち焦がれること4年半。ぎりぎり2019年度内にツアーが行われ、しかも大阪から開始!

 1日目は開演が遅かったので、滋賀在住の私は17時開演の2日目を選択。結果的には19時開演の1日目も21時半ぐらいに終わったらしいので、行けない――というか帰れないこともなかったのですが、そんなのチケット取る時にはわからないもんね(^^;) 『LAST MOON』のグランキューブ大阪2日目なんて17時開演でも終演が21時頃だったんだから、ツアー初日で大幅に開演が押す可能性もある11日はとてもチャレンジできませんでした。

 で。

 会場はその、4年半前、最後の参戦時と同じグランキューブ大阪。JR福島駅から徒歩およそ15分。1月の12日頃というと滋賀では大雪の可能性も高く心配しましたが、暖冬のおかげで雪はまったく問題なく。降水確率はそこそこ高かったものの、幸い駅からグランキューブへ行く頃には青空もちらりと覗き、寒さもそんなに感じることなく快適に歩くことができました。帰りも降ってなかったんですよね。足元かなり濡れてたから、ライブ中にけっこう降ったと思うんだけど。ありがたかった。

 最近はやたらにJRが止まるので、余裕を持って出たら開場の1時間以上前、15時過ぎには到着。おかげでグッズ売り場やらファンクラブブースに立ち寄ることができ。……今回、もうグッズは買わないでおこうかなぁ、貧乏だし、発表されたラインナップ見てもそんなに心惹かれない、パンフもない……と思っていたのに、やっぱり実物を見たらついつい購入してしまう(^^;) まぁ、本当に「記念」程度の散財ですけれども。ガチャは2回ぐらい引いても良かったかな、正直ハズレだった……。

 ファンクラブブースも、案内が来た時は「楽園祭の最前列チケットとかどうでもいいわ〜」と思っていたんですが、時間もあったしせっかくなので参加。この4年半、ライブもなくてファンクラブに入っているメリットをほとんど感じられてなかったからねぇ。ライブチケットにしても、一般席ならファンクラブ入ってなくてもプレイガイドで普通に買えたみたいだし。『LAST MOON』の時はオリックス劇場が1階の13列目、グランキューブ大阪はなんと1階7列目!!! さすがファンクラブ席!と狂喜したけど、今回は2階席で……。チケット発券した時は凹みました。2階の5列目ぐらいかな? 端っこの方。ステージ全体はよく見えるし、1階後方よりはいい席だったと思うけど、「ファンクラブで取る意味……」とは思ってしまったなぁ。(これまでも『BOB』とか超後ろだったし、ファンクラブだからいい席が当たるわけではないっぽいのは知ってたけど、『LAST MOON』が良かっただけに今回のがっかり感は大きかった)

 今回ダイヤモンド席というのが新たにできて(『LAST MOON』の時はプラチナムだけだったよね?)、それで一般枠がだいぶ削られたのかな。入場待ちしてる時、周りにいた人はけっこう1階の前の方持ってるみたいだった……うう。

 ええっと、どこまで話しましたっけ? グッズ売り場とファンクラブブースは15時半過ぎに一旦閉鎖、外へ出てくださいと言われ、1階の外ロビーみたいなところで入場待機列。ダイヤモンドの人とかプラチナの人とか本当にいるんだなぁ、一般の人も「昨日はどうだった」「京都も行く」みたいな話してるなぁ、すごいなぁと感心しつつ入場待ち。暖冬とはいえさすがに足元が冷えてくる……。冬のライブって服装難しいよね。ライブ中は絶対暑いんだから、あまり着こんでいくわけにもいかない。寒がり冷え性の私だけど、タイツは穿かず裏起毛のジーンズで我慢。上も長袖Tシャツ+長袖フランネルシャツ+ダウンジャケットという軽装。ライブ中はTシャツ1枚でも汗かくぐらいだったので、軽装で正解。もしタイツ穿いていくんだったら、ライブ開始前に脱がないと。

 一般席は16時半過ぎに入場開始。『LAST MOON』の時はグッズとして売られていたルミトンライトが今回は全員プレゼントに。2本1セット。これ、何公演も行く人は何本も溜まってしまうのでは……と思ったらちゃんと終演後に回収ボックスがありました。うん、必要よね。電池入ってるし持って帰っても何ゴミに出せばいいのか難しい。とりあえず1本は記念に持ち帰ったけど、けっこうデカいし、どうしようこれ(^^;)

グッズやルミトンライト

 開演は初日の情報通りおおむね15分押し、17時15分。そして終演も初日の情報通りおおむね19時半。およそ2時間15分のステージ。『LAST MOON』2回目の3時間50分は長すぎとしても、「3時間ぐらいはあるか。終演20時として外に出るのが20時半、帰りの電車は…」と考えていたのになんだか肩すかし。いや、電車の時間に縛られる田舎者としてはすべてのライブがこれぐらいに終わってくれるとありがたいんだけど、GACKTさんライブとしては「え?これで終わり?ほんとにもう終わり?」って感じで(^^;) 

 うーん、なんかね……物足りなかった。休憩なしでどんどん行くので密度は濃いんだけど、メンバー紹介もMCもないのよ! いつもMCで尺取って長くなってるんだな、って改めて思ったけど(笑)、MCも大好きだから、「え?喋らないの?何もなしでこれで終わりなの!?」と。最初の神威楽園映像で「GACKT氏のライブと言えば?」「MCが長い!」とネタにされてもいたので、今回は「歌だけで行く!」というコンセプトだったんだろうけど、MCないの寂しかったよ……。

 というわけで冒頭、格好良く20周年を振り返る映像かと思いきや途中で神威楽園になり、性徒たちで「ライブのセトリ予想」。いくつか出る意見に「あまーい!」とダメ出しした性徒会長は1曲目に『舞哈BABY!!!』を予想。そして2曲目は『情熱のGraffiti』。情熱のGraffiti??? そんな曲あったっけ? 「限られた時間で少しでも多くの曲を聴いてもらうために合体!」……ああ、なるほど『情熱のイナズマ』と『Graffiti』を一緒くたにやるのか。また性徒会長は無茶なことを、と思ってたらホントにやったんだけど(笑)、3曲目4曲目5曲目の予想が「MC1、MC2、MC3」だったのがまた! よっぽどみんなに「MC長い」って言われてたのかなぁ。MC2ぐらいまではあってもよかったのに。

 というわけで性徒会長の予想通り1曲目は『舞哈BABY!!!』、いきなりルミトンライトでアレですよ(どれ!)。太鼓の達人みたいなやつ!(公式練習動画こちら) これまでのライブでは中盤以降のお楽しみだったのがのっけから! そして2曲目は本当に『情熱のGraffiti』。これもルミトンライトの達人だけれど2曲がミックスされてるからイライラするぅぅ! 気持ち良く口ずさもうとすると違う曲になって、そっちを歌おうとするとまた元の曲に戻って……うううう、面白いけど難しい。GACKTさんはもちろんバンドメンバーもよくこんなのやるなぁ。

 3曲目は「MC1」ではなく、『パパラパ』だったか『Jesus』だったか、どっちが先だったっけ。最初っから飛ばす選曲。盛り上がる。この第1部のGACKTさんのお衣装は黒のマント付き軍服みたいな感じの。『ЯRU』のイメージ。

 そしてまた神威楽園映像。「2時間目:美術」みたいなやつだったかな。GACKT氏の衣裳をみんなで考えよう。ダメな奴は罰ゲームで毒色たこ焼き!みたいな。すんごい色の生地に「蛸が売ってなかった」とか言ってサソリとかタガメとかグソクムシとか……。たこ焼き大好き関西人としてはたこ焼き器にあんな緑とか赤とかの謎生地入れる映像だけで耐えられないし、罰ゲームでゲテモノ食べさせるっていうのもいつの昭和ですか、って感じがして、こういうノリはもうやめたらどうかな、と思ったりしました。こういう映像差し挟むならMCの方が私は100倍嬉しい。みんなの衣裳アイディアがどうせ没になるのはわかりきってるし。

 「じゃあ性徒会長はどんな衣裳がいいと思うんですか」ということで出てくるのが「MJ」。どっかで見たような、というかマイケルジャクソンの……「これは、アレですね」「そう、これはアレ。This Is That」。いやいやいやいや。(もしかして自分も年取ったら忘れるかもしれないから書いておくけど、マイケルジャクソンの「This Is It」をもじっての「これはアレだろ、This Is That」なわけよ、ははは)。いいのか、そんなんで!と思うけど、第2部の幕が開いたら帽子かぶったGACKTさんが格好いいから許す!

これはたぶんEVERの衣裳そのままでステージのとは違う

 『EVER』の衣裳を連想する格好でまずは『Lu:na』。イントロとかアレンジがMJ風になってて、ダンスもいつもとは違う感じ? ちょっと、もう記憶が定かじゃない。何しろこれ書いてる今、もう1月も下旬……ライブ参戦してから2週間経っちゃってる……。続いて『EVER』。この曲格好いいよね。ロカビリー風の曲調、「お前のことなど誰も救えない」と鼓舞する強い歌詞。今改めてじっくり歌詞見たけどほんといいな。好き

 続いて『ANOTHER WORLD』。バックには映画『MOON CHILD』の映像が流れていて……ああああああああああああああ、GACKTさん若ーい! HYDEも可愛いー。てか、ムンチャでGACKTさんにハマった私にはこの映像だけでもう、もう! ばぁーっと20年前――じゃなくて17年前のことが蘇る!!! それまで名前しか知らなかったGACKTさん。GACKTさんよりも「HYDE出てるんだ」と思って見に行った映画館。そしたら「何これ!?この人、私と同じこと考えてる!!!」とその世界観に衝撃を受け、すぐにアルバム『MOON』を借り、翌週もまた映画館行って、2か月半後には横浜アリーナに行っていたという、本当に我ながらすごい行動力(というかハマりっぷり)だった、あの時のことが。そしてそこからの17年間が――。

 『君が追いかけた夢』では『MOON』の――『上弦の月』か『下弦の月』かどっちかわかんないけど、『MOON』モチーフのライブの映像が流れ。

 嗚呼、ほんと、アルバム『MOON』はどれほど聞いたか。他のアルバムも曲もそれぞれ全部好きだけど、『MOON』と『Crecsent』は私にとっては別格。色々なことを――その頃自分が書いていたもののことなんかも思い出されて、胸に迫る。今回のライブではこの辺の、『EVER』から『君が追いかけた夢』の流れのところが一番うるうるしました。どの曲だったか忘れたけど、帽子をスッと手に持ってまたかぶる、みたいな仕草もとても格好良かったし。

 そしてまた神威楽園映像になり、今度はみんなでイントロクイズ「ガクトロドン!」 これは面白かったな。一緒に考えるのが楽しいし、Sato先輩がなかなかすごい。肝心のGACKTさん――というか性徒会長が、「これは……あああああ、タイトルが出てこない!」ってなるのもすごく「わかる!」で。「これはDIABOLOSのやつで……なんでタイトル出てこねぇんだよ!」って。私も普段GACKTさんの曲オールシャッフルで聞いてて個々のタイトル意識してないから、曲は覚えてる(歌える)のにタイトルがわからないやついっぱいある(^^;) GACKTさんと同じく「どのアルバム」かはわかるんだけどなー。ちなみに「DIABOLOSのやつ」は「Farewell」だったんだけども。「これは仮面ライダーの……なんとかディケイド!」っていうのにも大笑い。GACKTさん、自分ではタイトルわかんなくて、勝手にSato先輩のボタン押して答えさせてたんだけど、ちゃんと正解するSato先輩お見事でした。ちなみに「なんとかディケイド」は「The Next Decade」ですよ、GACKTさん!

 Sato先輩といえば。

 今回バンドメンバーは公募してオーディションということで、Sato先輩もバル先輩も茶々さんもYou君もステージには立ってない。神威楽園映像に登場するお姿を拝するのみ。これ、公募の話を聞いた時は「えええええええええ!?」でしたよね……。GacktJobはバンドではなくGACKTさんのソロプロジェクトで、これまでもバンドメンバーは入れ替わってきたけど、私が参戦したライブにはいつもYou君がいたし、茶々さんもほぼ毎回。『LAST MOON』の時は茶々さんに六甲おろし歌わされたりしたもんね。GACKTさんに逢うのはもちろんだけど、ライブではYou君茶々さんに逢うのも楽しみにしてた。Sato先輩も『BEST OF BEST』の時にはもういて、そこそこ長いお付き合い。

 20周年の記念ライブなのに、GACKTさんの隣にYou君や茶々さんがいないなんて。

 20周年だからこそ、新しいチャレンジ、とか、GACKTさんには色々考えがあるんだろうけども。いつもなら「茶々と呼んでやってくれー!」みたいなメンバー紹介があるのに、今回はバンドメンバー、一切紹介されなくて、がんばってオーディションに受かってがんばって演奏してるのに名前も呼ばれないのか……と思ったり。エンディングのクレジットには名前出てるけど、TAKUMI先輩しかわからなかった。てゆーか、クレジット見て「ギター、TAKUMI先輩だったの!?」って。(※ええっと、ツアーメンバー、2019年11月16日にちゃんと発表されてたよね、全然知らなかった…ろくに情報チェックしてないな、俺)

 なんか、20周年だからこそ、「ここからまた始める」という強い気持ちで、MCもなく「歌」だけで、メンバーも黒衣に徹して、GACKTさんの「歌唱」をメインにステージを展開する……そういうことだったのかなぁ。私はそんなに耳が良くないから、これまでのメンバーと比べて「演奏の質」がどうとかいうのはわからなかった。GACKTさんのことだから、中途半端な音ではステージに上げないと思うけど。次のライブとか楽園祭には今回の新メンバー出るのかな。今回限りなんだろうか。

 ライブ参戦後、たまたま『BEST OF BEST』のライブDVDを見たらGACKTさんやTAKUMI先輩によるコメンタリーが入ってて(買っただけで満足してここまで未開封だった、はは)、ちょうどバンドの話、してるんだよね……。バンドメンバーだけでなく、ダンサーやスタッフひっくるめての話でもあるんだろうけど、「俺はGACKTと○年やってきた」と言ったって、それだけでこれからも一緒にやるとは限らない、みんなもっとステップアップしていかなきゃいけない、惰性で同じことをやってるだけじゃダメ、ビジュアライブはもう最後だと言ったけど、本当に最後になるかどうかはみんなのやる気次第、今ここが分岐点……みたいなことをGACKTさんが言ってるんだよ。このタイミングでこんな話を聞くか!?と『BOB』を引っ張り出してきた自分の勘(?)にびっくりしてしまった。

 『BOB』って2013年で、DVDは2014年に出てるから6年ほど前のGACKTさんの考えってことになるけど、TAKUMI先輩が同席してるのもドンピシャ感あって、ほんとね。今聞くとよけい刺さるというか。その後「最後のビジュアライブ」が開催されて、その時はYou君も茶々さんもいて……。神威楽園映像にはみんないるわけだけど、あれ、実は2019年のバースデーライブの時と同じ映像だったりするのかな? バースデーライブにはYou君とか出てたんだっけ??? バースデーライブをツアーにしたのがこの『KHAOS』ってことで、実はセトリも同じっぽいけど、衣裳その他どこまでが同じでどこからが違ったんだろう……。

 閑話休題。

 「ガクトロドン!」の最後でまたセトリ予想みたいなのがあって、「次はGHOSTあたりが来るのでは」「あれ格好いいもんね」「甘ーい!なんで格好いい方格好いい方に行くんだよ!」と性徒会長、衣裳に猫を提案。「ほんとやめてくださいよ!猫、大変なんですから!」とダンサーが反論する中、「いや、おまえが猫に入るわけじゃないだろ」ということで、幕が開くとGACKTさんが猫に入っている!

 GACKTさんライブではおなじみの猫着ぐるみ、GACKTさんもこれまで猫耳をつけるとこまではやってらっしゃいましたが、ついに自ら猫に! もちろん首から上は出ていて、猫耳つけたお茶目なお顔が見えてるわけだけど、体は猫着ぐるみの中。ダンサーさんは頭まで猫で、その状態で『GHOST』のダンス。これは……しんどい! しかも1曲だけじゃないんだよ。続けて『OASIS』も。しんどい。これは本当にしんどい! 毎回体を張ってのライブだけど、20周年、こういう体の張り方で来るとは……。バックには『SIXTH DAY & SEVENTH NIGHT』の時の狩衣姿での格好いい『OASIS』映像が流れてて、「ああ、あのお衣装好きだった、あのライブの冒頭の津軽三味線最高に好きだった!」と胸が熱くなるのにステージでは猫によるOASIS。

 猫と和解せよ(´・ω・`)

 そしてまた映像……だったよね? ちょっともう記憶が曖昧だけど、神威楽園じゃなく真面目な映像が来て、「この20年、ありがとう」みたいな……あれ? 後のほうにもう一回あったマレーシアでの映像と記憶がごちゃごちゃに。

 幕が開くと白っぽいジレを羽織ったカジュアルな衣裳(たぶん)で、アカペラからの『キミだけのボクでいるから』。そしてそして、『オレンジの太陽』!!!!! おおおおおお、『MOON CHILD』好きの私としてはたまらないぞ。バックには美しい夕陽の映像。この曲をまた生で聴ける日が来るとは……! 帰って『MOON CHILD』見返そう、絶対そうしよう、って思ったよね(これ書いてる時点でまだ見られてないけど)。ちょうど同じ日にラルクも大阪でライブやってて、GACKTさんが後からHYDEとお茶してる写真をInstaに上げてたのもなんか嬉しかった。ショウとケイの物語……大好きな世界……ケイほんとに不老だよね……ほんとにバンパイアだよね……。

 続く『flower』も個人的に思い入れが強い曲で、勝手に自分の物語の主題歌みたいにしてたから、色々なシーンがばーっと目の前に浮かんで来る。あああ、全然書いてなくてごめんなさい、みたいな。うん、なんか、バックに映し出されるGACKTさんのこれまでの映像とか、GACKTさんの歩みを振り返るのはもちろんなんだけど、自分自身のこの、GACKTさんに出会ってからの17年という時間をも振り返らされてしまって、特にこの5年ぐらいは体の不調にかこつけてダラダラしっぱなしだから、「この曲を聴いていた頃はあんなにがんばっていたのに」という気持ちにもなり。

 GACKTさんが新曲出してくれないから私の妄想も捗らないんじゃーん!(責任転嫁)

 『MOON』と『Crecsent』には本当に刺激されたからなぁ。

 で、『Flower』の後、マレーシアでのGACKTさんの映像。「Mirror〜GACKT in Malaysia」というタイトルがついてた気がする。「どうしてGACKTは歌い続けるのか」みたいなお話を……してたよね? これからも、死ぬまで歌い続ける、みたいなことを言ってくれたはず。全然新曲出ないし、楽園祭とかバルハーツじゃない、普通のライブも久しぶりで、GACKTさんもうあんまり音楽活動に興味ないのかな、筋トレの方がいいのかな、とか思い始めてたから、本当にこれからもずっと歌い続けてくれるのなら嬉しい。でも、まぁ、「歌い続ける」と「新曲を出す」「ツアーをやる」は必ずしもイコールではないよね……。

 映像タイトルどおり、最後は『Mirror』。これがなくちゃ始まらない、コール&レスポンス。みんなでGACKTーーーーーっ! 「こんなもんか、大阪ーーーーっ!」と煽ってもらわないとねぇ。でもやりとりは比較的短かった気がする。MCがないのもメンバー紹介がないのも、コール&レスポンスが短いのも、ライブ終了時間に制約があったとかなんでしょうか。終演後にGACKTさん達と会えるっていうダイヤモンド席の特典を実現するためにも、あまり遅くなるわけにいかないとか。ともあれ『Mirror』、上半身裸の「脱いでも凄いんです」GACKTさん、渾身の雄叫び。歌い終わった時にはもう倒れる寸前……。手を貸して立たせていたのがたぶんTAKUMI先輩だったんだな。

 まさか『Mirror』で終わると思ってなかったので、やっとバンドメンバー紹介来るの?とも思ったんだけど、でも時計を見るともうこれで時間いっぱい。メンバー紹介はないまま、どうにか息を整えたGACKTさんが最後に少し喋ってくれて、もう終演。『Mirror』で終わるとは――。MCもメンバー紹介もなしとは――(くどい)。新メンバー公募の時に課題曲に確か『罪の継承』が入ってて、「聞けるのか!」と楽しみにしてたから、「え?これで終わりなの?最後に『罪の継承』来ないの!?」とも思ってしまった。『LAST MOON』の後に発表された唯一の曲、まだ一度もライブでは聞いていない曲。聞きたかったなぁ。

 最後のGACKTさんのメッセージ、「20周年だけどこういうライブにしたのは、ここからまた始めるため」みたいなことを言ってくれてた。VISUALIVEは『LAST MOON』で終わりで、だから「20周年記念ライブ」は『BEST OF BEST』『SIXTH DAY & SEVENTH NIGHT』みたいな感じになるのかな、と思ってた。「物語世界」なしの、ベストアルバム風のライブ。でも改めて振り返ると『BOB』も『SIXTH & SEVENTH』も、構成としてはVISUALIVEだったのかなぁ。今回の『KHAOS』は構成自体が違ったよね。途中で神威楽園映像が入るのはまぁお約束だけど、いきなりルミトンライトの達人で大騒ぎ、MCなしで突っ走る。バンドもダンサーも黒衣に徹して、GACKTさん自ら猫着ぐるみに入って、「1人でどれだけできるのか」みたいな……。最後、上半身脱いでたけど、まさに裸一貫、男GACKT、またここから始めるぞ、って、そういう覚悟だったのかな。

 「ここからまた次の10年、年上のヤツは死ぬなよ、元気でいろよ、風呂入れよ、ドリフみたいになってきたな、いいもの食べろよ、そして次の10年、みんな元気でいたら、その時はジジババパーティーやろうぜ! 若いヤツは介護だと思って付き合ってくれ!」 そんなふうなことを言ってくれて。ああ、GACKTさんが先のことを言ってくれる!って思った。なんか、昔はGACKTさん、いつ死ぬかわからない感じだったじゃない? もともと体は丈夫じゃない、みたいな話もあって、だからこその筋トレだったり、いつも命削ってライブやってくれてて、「来年もライブがあるかどうか」以上に、そもそも「来年もGACKTさんが生きててくれるかどうか」が心配だったりした。GACKTさん自身、長生きする気はあんまりないというか、「いつ死んでもいいように今を完全燃焼する」って考えだったと思うし。太く短くというか、「人間なんて本当にいつ死んじまうかわかんないんだから」って……「死」こそが、GACKTさんの物語世界の中心。

 だから、「ああ、10年後まで生きててくれるんだな」って思った。「もう46、今年で47だよ。10年後ったらさぁ」。うん、10年後って、もう還暦近いんだもんね。私がGACKTさんを知った時、『MOON CHILD』の中のGACKTさんはギリギリ20代で、まだまだとんがっていて、「自分が爺さんになる」なんてことは本当に想像の外にあったろう。私自身、ノストラダムスをけっこう真剣に信じていたから、「30歳より先の人生はない、そもそも世界がない」と思っていて、まぁ、そういう世紀末思想がなくたって、若い時には「自分が老人になる」なんてピンと来ないものだけれど。

 あのGACKTさんが「ジジババパーティ」とか「介護」とかいう言葉を出して、自分と同世代や年上のDearsに向かって「死ぬなよ、元気でいろよ」って言ってくれる。なんかねぇ、「ああ、そのように時は流れたんだな」って。ジジババパーティを約束してくれること、これからも歌い続けてくれることは嬉しいけど、何か寂しい気持ちもあるような、複雑な感慨。「数え切れない夢を語り合った、あの頃にはもう……」。

 GACKTさんにハマった時、私もまだ30代で、息子氏は幼稚園に入ったばかり(年中さん)。それが今では大学生、この春には4回生になるんだものねぇ。過ぎた歳月(としつき)を思うと本当になんか、信じられないような気もする。妖怪コーネンキーやら魔神ローガーンやらに苦しめられ、自分だけじゃなく家族も老い、色々な困難が待ち構えているだろうことを思うと、この先を生きることへの不安や恐怖もあるのだけれど。

 GACKTさんは「どんなつらいことがあっても、俺たちはここにいる。ここに帰ってこい」と言ってくれる。そして、「あと10年元気でいろ、死ぬな」と。GACKTさんがそう言ってくれるなら、私もあと10年、元気でいなくちゃしかたないなぁ。ジジババパーティに参加できる体力を維持しておかないと。今以上に筋トレ、ストレッチ、ウォーキング……。今回、コール&レスポンスも短めだったせいか、それ以外の箇所でもそこそこ叫んだはずなのに意外と喉が大丈夫で、体も動き足りないぐらいの感じが……やはり筋トレは――筋肉は裏切らない、のか!?

 19時半頃という早い終演のおかげでぐるぐるエスカレーターを降りていく時間も苦にならず。『LAST MOON』の時は一刻も早く外へ出て、駅まで走らなきゃ!って感じだったけど、今回は途中で花束やロゴの写真をのんびり撮る余裕が。

GACKTロゴ

 途中、他のお客さんが「昨日の“すべらない話”でしゃべってたようなこと、昔はMCでいっぱい喋ってたのにね」って言ってはって。「そうだよねぇ。困ったスタッフの話とか、MCでよくしてたよねぇ」と聞きながら大きくうなずいてしまった。『BOB』のライブビューイング行った時も、困ったスタッフの話をした後で、「うちのスタッフはバカかもしれないけど、その仕事ぶりは世界一だ!」ってスタッフへの感謝を叫んだりしてた。はぁー、懐かしいな。昔のライブ感想読み返したらほんとにMC長くて、それで終演押して私、いつも駅までダッシュとかしてるけど、今回終演早くてほんとに楽だったけど……あああああ、長いMCも早い終演もどっちも両立してください!(16時半開演とかにすれば解決!?)

 久しぶりに『MOON CHILD』を見返したいと思ったし、これまでのライブDVDも全部見返したくなった。っていうか、できればもう1回、神戸公演に行きたかったなぁ。1月2月、宝塚2回と紫苑ゆう様ディナーショーがかぶって、金銭的にも時間的にももう1回ライブというのが無理すぎて。うう、次いつライブがあるかわからないのに。それに今回構成が違うせいで「あれ?もう終わり!?」ってなってちょっと不完全燃焼になったところもあるから(十分歌い叫び踊ってはいたんだけど)、リベンジしたい気持ちあるんだけど。ライブはやっぱり、特別な空間。行けば行くほど、またあの場に身を置きたくなる。

 だから、10年後のジジババパーティまでにもう3回ぐらいは――毎年とは言わないから2年に1回くらいは普通のライブをやってほしいなぁ。新しい曲も聞きたいし。『罪の継承』の時に「たとえ民放では流せなくてもGACKTとしてイッちゃってる曲を作る」「もっともっとエッジをきかせた曲を作る」って言ってた、世界観全開のイッちゃってるアルバムが聞きたい!

(※この記事は1月23日から書き始めました。書き始めからしてすでにライブ終了から10日以上…。だいたい書き上がったのが1月の29日。これまでのライブCD“nine*nine”をガンガンかけながら)


Gacktコーナーに戻る TOPページに戻る
Thanks to