◆2008.10.29 New Out◆
ソロデビューからの9.9年間を振り返る
ライブCD・BOXプラス1『nine*nine』


 うわ〜、すごい久しぶりだよね。この『Gacktに首ったけ』を更新するの。ついついblogの方に書いちゃうから。

 『野に咲く花のように』から1年半ぶり? その間に出たのはえっと……何?(笑)『Returner』と『ガンダム(0079-0088)』か。もうなんか、全然リリースないし、日本にいないし、みたいなね……。このCD・BOXの8分の7はライブCDで、ライブDVDはほとんど持ってるんだから、「もう知ってる」音源ではあるんだけど、それでもやっぱり、「飢えてた」から嬉しい。

 特に「恥」巻。特別付録DVD「食われた羊羹と齧られた蜜柑」がっ! かつてのラジオ番組を再現した「公開録画放送」。Gacktさんが動いてる映像を見るの、すごい久しぶりな気が……。ああ、しゃべってるよ、Gacktさん。笑ってるよ。うっうっ(感涙)。しかもここには初めて聴くレアな音源が3曲も!!!

 『傷だらけのローラ』ですよ。秀樹ですよ。Gacktさんがカバーしてるなんて全然知らなかった。1997年に出た秀樹のトリビュートアルバムに収録されていたそうです。

 うわぁ、欲しい! ってゆーか、レンタルにないの? ない? 買えないよ。貧乏やし……『nine*nine』の支払いだけでも大変なのに……今度また『Jesus』出るし、『Platinum Box』も……。でもホントにこの『ローラ』、すごいかっこいい!!!!! びっくりした。なんか、もともとGacktさんの歌だったかのようにはまってる。しかも最後に「ロぉーラ〜♪」っていう時の声の裏返し方というか抜き方が秀樹で……。声、似てるのかな、けっこう。DVDだけじゃなくて、CDとしての音源が是非ほしい!!!!! いちいちDVDを再生しないと聴けないのはつらい。さっきからリピートしてるんだけど、飽きないもん、全然。目の前にPV出てきてるよ、もう(笑)。鎖に繋がれた美女とか、Gacktさんも傷だらけでね(爆)。

 しかし今ドキの若いDearsは知らんよなぁ、きっと。秀樹の『ローラ』。もろ『ヤングマン』世代で、新御三家(うわ〜、古い!)の中では秀樹が一番好きだった私には、たまらんねんけど。ああ、最高や〜。おかんに聴かせたい(笑)。

 2曲目が『To Feel The FIRE』。スティービー・ワンダーのカバーらしいです。……元歌を知らない……。この曲を聴きながらの字幕トークで(曲が流れている時の雑談はテロップ表示)、「歌い方を変えた」話をなさっていて。そう、『LOVE LETTER』の時に変えはったんよね。私はそれ以前の、「誰が歌ってるの? ホントにGacktさん?」っていうぐらい振り幅の広い表現にやられちゃった口なので、正直時々はあーゆーのもやってください、って思うんだけど。もちろん今の歌い方も大好きなんだけどね。今の方が、声の使い方としてはシンプルでストレートなのに、よりエモーショナルというか。「昔の方が淡々としてた。今の方が“歌”になってる」と語るGacktさん。あの幅広い、変幻自在の声での歌を「淡々と」と言われたら、世の中の多くの歌手はもっとさらに「淡々と」して「口先だけ」じゃないのかと思ってしまうけど。

 「人の歌歌ってもうまいね」って自画自賛してらっしゃいます。ホント、Gacktさんはうまいよぉ。すごいボーカリストだ。ホントに天才よね。こんな人、世界中どこ探してもいないよ、絶対。カエサルぐらい連れてこないと、この人とタメ張れないと思う(笑)。

 最後に未発表の『JUSTIFIED』が入ってて。……これもCD音源が欲しい。なぜDVDだけなの……。パチスロのタイアップ曲として作られて、そのパチスロ台がいつ発売されるかがわからなくてリリースできなかったらしい。そしてこれは『MOON』の曲なので、『Requiem et ReminiscenceU』である次のアルバムやツアーには入れられないらしい。ええっ、じゃあもしかしてずっとこのままDVDでしか聴けないの? 『MOON』の新しいアルバムが出るまでは……?

 もったいない。すごくもったいない。ハードなロックチューンで、途中ファルセットもあって、かっこいい曲なのに。うん、メロディ親しみやすいし、一般の人(!)にも耳馴染みがいいと思う。

 「♪この体が壊れるまで この空に叫び続けた♪」……MOONだよね。MOONだ。今度の新曲の『Jesus』もDearsサイトでちらっとPVが公開されてるけど、そこだけを聞く限り、私は『JUSTIFIED』の方が好き。『Jesus』の方がさらに一般ウケしそうなメロディーで、しかもサビに「wake me up」と英語が使われている。Gacktさんの曲って、タイトルはアルファベットが多いけど、詞にはそんなに英語、使われてない。「wake me up」というフレーズは、なんだかチープな気がして……。全体を聞けば納得するかもしれないけど、ちらっと聞いた限りでは、「あれ?」でした。『Requiem et Reminiscence』も痛々しい物語だと思うけど、『MOON』の方がさらにエモーショナルなのかな。しかし『MOON』サーガはいつまで続くんでしょう。『JUSTIFIED』がアルバムに入る日は来るのか……。

 『MOON』といえば。DVDでしか聴けなかったリーホン版の『オレンジの太陽』がこのライブCDで聴けるようになりました。アルバムはHYDE版だもんね。前にも書いたけど、私はリーホン版の方が好きなの。物語的にもこう、「相手は不在である。目の前にいない」という歌だと思うし、声もリーホンとの方が合うような気がして。優しいよね、リーホンの声。HYDEさんは癖があるから。

 『上弦の月』は私にとって初のライブ参戦で、『オレンジの太陽』以外の曲もアルバム音源とはまた違って感慨深いんだけど、アルバムでは聴けないピアノ曲『Solitude』も入ってます。『THE SIXTH DAY & THE SEVENTH NIGHT』の幕開きの三味線とか、「そうそう、これ音源化してほしかった!」っていうのがいくつかある。同じ曲でも生の声、生の歌っていうのはやっぱり別のものではあるし、最初から順を追って聴いていくとそれこそGacktさんの歌い方の変化なんかも見えて、面白い。

 ますますライブが待ち遠しくなるライブCD・BOXです。


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