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活動報告 VOL.2 (2024年 4月~6月)REPORT 2

早春の「小塩山」でカタクリと感動の出会い!(4月7日)

 4月例会の第1弾として、京都市洛西地区の「小塩山」(642m)に登ってきました。カタクリの群生地で知られる人気の山です。里では桜が見ごろ。山では新緑が芽吹き、紫のミツバツツジや白いタムシバが彩を添えていました。山頂のカタクリの保護地では、カタクリやミヤマカタバミ、ヤマルリソウ、エンレイソウなどが咲き、希少種のギフチョウに出会うことも出来ました。谷を紫色に染めるカタクリの群生は圧巻で、思わず歓声が上がりました。
 当初、兵庫の花の山に行く予定だったのですが、「寒の戻り」など天候不順で各地の山の開花時期が大きく乱れてしまい、予定していた山でも、まだまったく花が咲かず。そこで、「ならば、近場の花の山へ」と急遽、カタクリが咲く「小塩山」に変更しました。
 参加したのは、京都のメンバー5人。阪急「東向日駅」からバスで「南春日町」バス停へ。午前9時40分、登山スタートです。
 今回は南春日町から山に向かって西へ進路をとり、洛西特産のタケノコ畑の間を抜けて、小塩山山頂にある「淳和天皇陵」に続く「天皇陵道」のコースを歩きました。山頂まで1時間40分の軽いハイキングですが、ジグを切りながら長く続く尾根道の登りは、けっこう息が切れます。加えて、この日は最高気温予測が23℃と5月上旬並みの陽気になり、歩き始めとともにどっと汗が噴き出しました。
 春の陽気に誘われたのか、タケノコ畑の間を行く道沿いには、たくさんのスミレやムラサキケマンの花が咲いていました。次第に傾斜が増すと山道となり、徐々に高度を上げていくと鮮やかな紫色の花をつけたミツバツツジが目に飛び込んできました。見晴らしの良い尾根の平地で休憩をとり、眼下を見下ろすと、淡い霞に包まれた洛西の里や山ののどかな風景が広がっていました。陽春。らんまんの春です。
 岩混じりの尾根を登っていくと、谷の斜面にピンクの山桜が点在。さらに高度を上げていくと、ハッと息をのむような白い花をたくさんつけた高木!純白が潔いタムシバの花です。
 汗をかきかき登ること1時間半。午前11時30分ごろに、NHKやNTTなどの電波中継塔が林立する頂上近くの台地に着きました。先ずは「淳和天皇陵」を経て、西側にある「小塩山」の山頂へ。花を求めて登ってこられた多くの登山者でにぎわっていました。
 この後は、いよいよカタクリが咲くお花畑巡りの始まりです。陽当たりが良く、かつ、冷涼な環境の北側の3つの谷に、カタクリの保護地が広がっています。シカやイノシシに荒らされないよう、地元の「西山自然保護ネットワーク」の皆さんたちが、笹刈りや樹木の伐採など山の手入れ、ネットの設置など完全無償、手弁当のボランティアで花を守ってくださっています。
 まずは最初の谷へ。小塩山は初めてというメンバーから歓声が上がりました。目の前に一面、濃い紫色のカタクリの花が咲き広がっています。おびただしい数です。「こんなにたくさんのカタクリを見たのは初めて!」と興奮がしずまりません。右にも左にも、谷の上にも下にも、花がいっぱい。カメラのシャッター、切りまくりです(笑い)。氷河期から生き残った貴重な植物で、実生から開花まで8年もかかるといいます。カタクリの花の蜜に集まる京都府の天然記念物「ギフチョウ」が葉裏に産卵する「ミヤコアオイ」の株もみつけました。
 次の花の谷へ移動するまえに、途中の陽当たりの良い草地で、のんびりとランチタイムを楽しみました。低山なので、時間はたっぷり。晴れて青空が広がっています。のどかです。
 2つ目の谷に向かう途中、ヒラヒラと舞うギフチョウに出会えました。人懐っこく、すぐそばまで飛んできて、地面で日向ぼっこをするように縞模様の羽根を広げて、美しさを披露してくれます。カタクリのパートナーです。
 2つ目の谷もカタクリの花がいっぱい。さらにこの谷では、たくさんのミヤマカタバミも満開で、その白い花とカタクリの紫の花の競演が見られました。珍しい白花のカタクリも発見!谷の下部では、エンレイソウも見ることが出来ました。
 最後の3つ目の谷もカタクリの宝庫です。この谷でも、白花のカタクリを3株発見。ほかにも、黄色い花のネコノメソウや、神秘的な青色の花のヤマルリソウにも出会えました。
 3つの谷を埋め尽くすように咲き誇るカタクリの群生。そして、色とりどりの早春の花々。樹木でも、黄色いニワトコの花や紅色のウグイスカグラの花、白いアセビの花…などが山を彩り、山の花の迫力に圧倒されっぱなしの感動の一日でした。

見出し(〇月〇〇日)

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7月以降の報告は「VOL.3(7月~9月)」のページをご覧ください!