12月ウボンラチャタニ

件名 : 国境マニア
日時 : 2004年12月8日 14:56

昨晩遅くまでウボンラチャターニーという所にいました。
タイの東部イサーン地方国鉄の最終駅のあるところ、バンコクから約600キロほど離れています。ウボンにはインターネットカフェまったく見当たらず、ここバンコクで顛末を送ります

<5日>
強風の影響で乱れたダイヤを何とか凌ぎTGでバンコクへ、エアポートバス随分待たされてスクンビットソイ7着、バンコクに戻ってきたときのためにマキシムズインでブッキング。
今年開通した地下鉄に乗って国鉄フォアランポーン駅へ、バッグを預け折り返し何はなくともタイマッサージ。
この後21時発の寝台列車に乗る予定なので体を労らなくては、、、
いつもの2時間だと21時発に間に合うかどうか自信なかったから1時間半だけお願いしたつもりが、彼女何勘違いしたか30分でフィニッシュ。違うチガウこれでは物足りない、改めてじっくりやってもらう。
国鉄のチケットはバンコク在住のラッシャーさんに買ってもらっていた、641バーツ也、600キロ以上を寝台車で、これ安いなあ。
前に乗った南部線のベッドは幅120センチあったけど、この車両は90センチばかり。
でも、下段だからゆったり、ぼくにはこれで充分。

時間通り出発、途中遅れるも夜中にスピードアップ着いたのは時間通り。
21時には流石に眠られず、車両探検をする。真ん中辺りに食堂車。
母子1組とおっちゃんひとり、Beerと野菜炒めで遅い晩御飯、なかなかオツ旅気分満喫。

<6日>
朝、タイの国鉄にしては珍しく遅れることなくウボン着、声をかけてきたトウクトウクの兄ちゃんに当たりをつけておいたラチャタニホテルまで行ってもらうも、途中で故障、通りかかった車に乗り換え、兄ちゃんは頭抱えている。

ホテルはエアコン部屋で500バーツ、まあきれい、8時過ぎだったけど、チェックインさせてくれる、ラッキー。
カオプラビハーンという所を訪ねる。
ウボンから100キロちょっと南へ下った所、カンボジアとの国境にあるクメール遺跡。
何十年か前タイとカンボジアが所有権巡ってもめたけど、国際司法裁判所なるところの裁定でカンボジア領に決まった。
ところが、カンボジア側からは絶壁、アプローチできないのでタイ側からしか行けない。
よって、タイ.カンボジア両国から入場料を徴収されることに、、、
地元民は数バーツなのに、外国人の僕は両方から200バーツずつ取られる。
国境では、出入国の手続きはなくパスポートのコピーを取れれるだけで、カンボジア兵から「こんにちは」の歓迎。

険しい石段を上がると神殿、全く修復がされていないのでどの建造物も斜めに傾いている。
でも、妙に落ち着いた気持ちにさせてくれるのは、長い時間が作り上げたからか。
石段のあちらこちらから女の子達が絵葉書と紙幣を買ってくれのアプローチ、みんな「お金ないから学校へ行けない、買って」本当かもしれないけど、もうちょっと独創的な言い方ないかい?
カンボジアが内戦中はここ軍事上大切な要所だったらしく、大砲が1機残されていた。
メインの通り以外の所にはロープが張ってあって髑髏のマーク、そう地雷がまだ一杯埋まっているのです。
関係者がピーピーいう機械使ってスコップで地面を掘ってた。
でも訪ねる人たちにそんな緊張感は感じられない、ピクニック気分やっぱり平和が一番。
最上部へたどり着いて、カンボジアから上ってこれないのに納得、縦まっすぐに岩山が削りとられている。

ゆったり見て回ったら2時になっていた、まだお昼食べていない。
入り口にあるオープンレストランでお昼ごはん。
混んでいるわけでないのにぼくの座ったテーブルにお坊さん二人が同席。
何かしら語りかけてこられるんだけど、全く会話通じず。
何が言いたかったんかなあ。
夜はホテルの前が屋台街に変身、これ大好き夕ご飯とする。焼き鳥屋台のテーブルを陣取る。
あっちこっちの店からいろいろ注文。

Beer大瓶50バーツ、ガイヤーン(焼き鳥姿焼き)25バーツ、レバー串10バーツ、生春巻き20バーツ、野菜と魚のすり身団子10バーツ、ここまでみんな当たり。焼きソバ10バーツだけが外れ、冷たい。
10バーツ=27円くらい、このところの円高で日本経済にはよろしくないけど旅行者には恩恵。
ウボンはきれいに街整備がされている。
住民性なのか、夜が退屈。ゴーゴーバーはさすがにないだろうと思っていたけど、それどころかバービアもまったく無い。
昼間歩きつかれたので、タイマッサージへ行くべく道を尋ねるもことごとく「知らん」「ない」の返事。
エーそらないやろ、ぼくの一番の楽しみが、、、で、仕方ないんで8時には寝る。

<7日>
さすがに朝は早くに目覚める。
散歩、でも朝は寒い。
Tシャツだけではちょっと辛い、街の人たちもみんな長袖、中にはコートを羽織っている女性もいる。
ホテル近く川端に立つ市場で楽しむ、この元気な喧騒が好き。

南100キロはカンボジア、きょうは東へ100キロラオス国境へ行く。
途中パーテムという所に寄る。2〜3000年くらい以前の壁画が残されている岩場。
山の頂上からそのポイントまで降りていくのだけれど、昨日よりももっと絶壁に描かれていて、どうやってそこに行けたのか不思議。その当時は違う地形やったんかなあ。絵はあんまり鮮明に残されているわけでなく、それなりの想像力を要求される。
地元民や観光客はちょっと歩いたポイントまで行って折り返し帰っていくけど、一周すれば元の駐車場に帰るとガイドブックには書いてあったのでそのままミニトレッキングとなる。
異国の地にたったひとり、悠久の時を楽しむ、贅沢。

この2日間はホテルで頼んだタクシーを利用、1日1500バーツ也。
4年前のガイドブックにあるとおりの値段だったので決める。
街を探しても、ツアー会社らしきものも無し。
時間があればバスを乗り継いで行く方が楽しいんだけど、途中あっちこっちリクエストして勝手できるので今回は利用。
さて、ラオス国境チョーンメック。
ラオスへは本来ビザが必要、ここでもアライバルビザが取れる。
でも、ぼくはほんのちょっと国境超えたいだけ。
ガイドブックには地元民は勝手に行き来して密輸品の買い出し外国人はダメと書いてあったけれど、インターネットの情報では最近外国人にも開放されたとあった。
ドキドキ行けるんやろうか?

タイ国境のおっちゃんオイデオイデしている。
たった5バーツ払うだけで「1キロ先までならOK]、国境通過、拍子抜け。
タイのイミグレ抜けた先にラオスのビザ発給所あったけど、パス。
ウイスキーやら中国のお酒その他密輸品民芸品コピーCD民族衣装食い物雑多な品揃え、デジカメ三昧。
うーんやっぱり可愛い女の子に目が向くなあ。液晶画面見せると喜んでもっと撮っての催促。
午後2時、朝食から何も食べていない、懐かしいビアラオ(ラオスのビール)と野菜炒めとする。満足。
3時半ホテル着、夜のフライトなのでホテルの人にもう一度タイマッサージできる所ないか訪ねる、みんな相談してひとりが知っていた、無事タイマッサージとなる。体重100キロくらいの女性、効いたキイタ。
2日間の足疲れをきっちり揉み解してもらった。これやらないと何か遣り残した気持ちになるところやったんで、満足。

<8日>
きょう、バンコクでこれを書いています。馴れた街1日特に何もなしでしょう。
いつも利用していたネットカフェ一帯取り壊し、姿形無し。いつもと違う場所です。

あした朝日本へ向けて帰ります、今回も短い旅。
では。