Duchamp Code
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マルセル・デュシャン
《 FRESH WIDOW 》
 
 

内丹理論
 

【作品典拠年譜】
 
デュシャンの秘密
 
デュシャン・コード
 
石川虚舟/作品集
 
 

マルセル・デュシャン
《 FRESH WIDOW 》 1920


石川虚舟 《 FRESH MIND/WIND 》 2006
⇒ 龍魚と錬神還虚
⇒ 内丹術
 
 
 
錬神還虚
 
錬精化気     錬気化神     錬神還虚
 
錬成された精は気と化し、気は輝き、神(spirit)と化す。
さらに神を錬成すると虚に還元される。
             ⇒ 李道純 『中和集』 (三関) 
 
左の作品の下部に、 [ FRESH WIDOW ]と英語で記されている。
指物師に注文制作されたフランス風窓[ FRENCH WINDOW ]から
[ N ] 
 néant  ( 虚無 ) を除去すると
[ FRESH WIDOW ]に近似する。
             ⇒ 《FRENCH WINDOW》 
 
鑿戸牖以為室、当其無有室之用、
戸口や窓の穴をあけて家をつくる。その無の空間に家の有用性がある。
             ⇒ 『老子』第11章(無の用) 
 
ガラス部分に貼られた皮に、黒いエナメルが塗られている。
黒の光沢をだすために、デュシャンは日々、靴のように磨いたという。
黒の究極が「玄」である。
 
「錬神還虚」の神を英訳すれば SPIRIT 、もしくは MIND である。
WIND の W を逆転すれば、 MIND になる。
FRESH MIND、つまり神を錬成すれば虚に還元される。