健康を守る栄養素

             ここでは色々な栄養素について紹介しています。ビタミン、アミノ酸、ミネラルなどの栄養素については下の項目をクリックしてください。

ビタミン
アミノ酸
ミネラル 体調別の対処法
野菜についての栄養素     
目次(その他の健康を守る栄養成分)
アスパラギン酸 αーリノレン酸 EPA(エイコサペンタエン酸)
オリゴ糖 オレイン酸 カゼイン・CPP
キチン・キトサン セサミノール DHA(ドコサヘキサエン酸)
大豆たんぱく・大豆サポニン タウリン 乳酸菌
ビタミンU ビフィズス菌 βーカロテン
ポリフェノール マグネシウム リノール酸
レシチン アラキドン酸 アリシン(アリル化合物)
アルギニン イノシトール エルゴステリン
(エルゴステロール)
オクタコサノール カプサイシン キシリトール
クエン酸 グルタミン酸 コラーゲン
パラチノース ビタミンQ
ビタミンP ポリデキストロース         
<その他の健康を守る栄養成分>
栄養素名 解説 多く含まれる食品
アスパラギン酸  疲労に対する抵抗力をつけ、活力を高める・窒素やエネルギーの代謝を高める・カリウム、マグネシウム、カルシウムといったミネラルを全身に素早く運ぶ・たんぱく質の合成材料となる・尿の合成を促進して循環系に入ると毒性を発揮するアンモニアを体外に排出するなどの効果があり、また、全身の新陳代謝が活発になるので美肌効果も期待できます。
 (注意)ガン細胞の中には、体内にあるアスパラギン酸を取り込んで勢いを保つものがあるので、ある種のガン患者に対しては、体内でのアスパラギン酸の合成を阻止するためにアスパラギン酸分解酵素が投与されることがあります
 アスパラガス、豆類、砂糖大根、サトウキビ、牛肉など
α・リノレン酸  体内でEPA、DHAに変わり、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、脳卒中、高脂血症といった病気の予防、改善、ガンの発生、増殖の抑制などの働きがあり、特に大腸ガン、乳ガン、肺ガンに有効であることが分かっています。
 そのほかαーリノレン酸には体内でのリノール酸の作用を抑制する働きがあるため、リノール酸の摂り過ぎが大きく影響しているといわれるアトピー性皮膚炎、花粉症といったアレルギー症状の改善にも有効に働きます。
 さらに脳細胞や神経細胞を活性化する働きがあることもわかり、ボケ防止や精神症状の改善にも役立つのではないかと期待されています。
 菜種油、ひまわり油、サラダ油、大豆油、オリーブ油、コーン油、ごま油など植物油のほとんどに含まれているが、特に豊富なのはしそ油やえごま油、あまに油などです
EPA
(エイコサペンタエン酸)
 血小板を凝集させるトロンボキサンという物質の生成を抑えて血液をさらさらにするなどの働きがあり、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、脳卒中、高脂血症といった病気を予防、改善します。
 DHAも同様の働きをしますが、このような効果はEPAのほうが高いといわれています。
 また、アトピー性皮膚炎、花粉症、気管支ぜんそく、慢性関節炎など、アレルギー症状や炎症性疾患の症状改善にも役立つことがわかっています
 まいわしや鯖など背の青い魚、まぐろのトロ、きんき、はまち、ぶり、うなぎ、すじこなど
オリゴ糖  腸内にすむ善玉菌であるビフィズス菌の栄養になり、ビフィズス菌を増殖させて、腸の調子を整える。大豆オリゴ糖の場合1日に3グラムとると、腸内のビフィズス菌は数倍に増えるといわれている。
 ビフィズス菌を増やす代表格の食材としてヨーグルトがあるが、下痢のひどい時にヨーグルトを摂取すると、ヨーグルトに含まれている栄養素が下痢を引き起こしている悪玉菌の栄養にもなってしまうので、下痢のひどい時にはヨーグルトの摂取は控えた方がよいでしょう。
 玉ねぎ、ごぼう、にんにくなどの野菜、バナナなどの果物、大豆、とうもろこし、蜂蜜、味噌、醤油など
オレイン酸  n−9系列に分類される一価不飽和脂肪酸です。多価不飽和脂肪酸と呼ばれるn−3系列、n−6系列の脂肪酸と違って、一価不飽和脂肪酸のn−9系列は人体でも合成されますが、n−3系列、n−6系列の脂肪酸と同様に血液中のコレステロールを除いて、動脈硬化を予防する働きがあることが分かっています。地中海沿岸に住む人の心臓病による死亡率が他のヨーロッパ諸国に比べて少ないのも、オレイン酸の豊富なオリーブ油をたくさんとっているからではないかと考えられています。
 オレイン酸の大きな特徴としては酸化されにくいということがあげられます。多価不飽和脂肪酸は、分子の中に他の原子や分子と結びつきやすい、つまり、酸化されやすい二重結合が2個以上あります。それに対しオレイン酸は、二重結合部分が一箇所しかないからです。
 植物油をはじめ、脂肪の多い食品のほとんどに含まれていますが、特に豊富なのはオリーブ油で脂肪酸総量の約75%をオレイン酸が占めています。キャノーラ(菜種)油のオレイン酸含有率も50%以上です。
 植物油以外では、マカデミアナッツ、アーモンド、カシューナッツ、ピーナッツなどのナッツ類
カゼイン・CPP
(ホスホペプチド)
 牛乳には非常に栄養価の高い良質のたんぱく質が豊富に含まれていることはよく知られていますが、そのたんぱく質の約80%を占めているのがカゼインです。
 カゼインは体内に入ると消化液によって各種のペプチドに姿を変えます。CPPもペプチドの一つで、カゼインが膵臓で分泌されるトリプシンによって分解、消化される途中にできる成分です。
 CPPにはカルシウム、鉄などのミネラル類を溶けやすくして、吸収を高める働きがあります。つまり、カルシウム不足が原因の骨粗鬆症や、鉄不足が原因の鉄欠乏性貧血の改善には欠かせない成分というわけです。
 牛乳、チーズなど
キチン・キトサン  キチン・キトサンは甲殻類の殻などに含まれる難消化性多糖類の一種で、人間の消化酵素では消化されない、いわば、動物の食物繊維です。
 便通をよくし、ビフィズス菌の増殖を促して腸内環境をよくする・腸管内で塩素やコレステロールなどの有害物を吸着して体外に排出する・消化液の胆汁酸を排泄する・免疫力、自然治癒力を高めるなど、さまざまな働きがあることがわかっています。
 キチン・キトサンで症状の改善が期待できる疾患としては、高コレステロール血症、アレルギー性疾患、便秘、骨粗鬆症などがあげられます。
 また、狭心症や心筋梗塞などの動脈性疾患や、大腸ガンをはじめとする各種のガンなどを予防する効果も期待できます。
 蟹、海老、しゃこ、オキアミといった甲殻類の殻、イカの軟骨、いなごをはじめとする昆虫の殻(外皮)など
  セサミノール  セサミノールは抗酸化作用があり、細胞の老化やガン化の促進因子と考えられている過酸化脂質の生成を抑制するので、老化の進行速度を遅らせたり、ガンの予防効果も期待できます。
 また、セサミノールには、悪玉のLDLコレステロールを減少させ、動脈硬化を防ぐ働きがあります。
 さらに、肝機能の働きを活発にして、肝臓の負担を軽くする作用もあり、肝臓病や二日酔いにも有効とされています
 セサミノールはゴマの種子に含まれる成分ですが、その供給源としてはゴマそのものよりも、ゴマを原料としたゴマ油の方が期待できます
DHA
(ドコサヘキサエン)
 DHAは人間の体では脳に多く含まれており、脳内のDHA量が減ると、脳の発育が悪くなったり、脳の機能が低下してくることが分かっています。
 食事でDHAを補えば、それが情報の送受信アンテナといえる神経細胞先端のシナプスの膜に入って情報伝達がスムーズになり、記憶力や学習能力の向上が期待されます。
 DHAの働きとしては脳を健康に保つほか、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、脳卒中、免疫疾患などを予防、改善する効果が期待されています
 マグロの目の周りにある脂肪の約30%はDHAです。そのほか、マグロのトロ、ぶり、鯖、うなぎ、秋刀魚、鰯など脂肪の多い魚やすじこなどにも豊富に含まれています
大豆たんぱく・
大豆サポニン
 大豆たんぱくは、血液中のコレステロールを排除して、血中脂質を低下させる作用が知られています。そのため、ガン、動脈硬化、高コレステロール血症、高脂肪食の取り過ぎに起因する肝機能障害、高血圧症、アレルギー性疾患などの症状の改善、予防効果が期待されます。
 また、血小板の凝集を抑制したり、血栓を溶かしたりする作用も認められており、全身の血行をよくして脳卒中や心臓病も予防します。
 大豆サポニンには、不飽和脂肪酸の体内での酸化を防ぐ働きがあります。また、脂肪の合成、吸収を抑えて、その分解を促進する作用もあると考えられており、肥満体質の改善や肥満予防にも役立つと期待されています
 大豆はもとより、大豆油や大豆を加工した豆腐、厚揚げ(生揚げ)、がんもどき、油揚げ、おから、豆乳、ゆば、納豆、高野豆腐などにも豊富に含まれています
タウリン  アミノ酸の一種であるタウリンには、血圧を正常にコントロールしたり、血中の総コレステロールを下げて善玉のHDLコレステロールを増やしたり、心臓の機能や肝臓の解毒作用を高めたり、インスリンの分泌を促進したりする働きがあるといわれています。
 そのため、脳卒中、動脈硬化症、高コレステロール血症、コレステロール系胆石症、心不全、不整脈、肝臓病、アルコール障害、糖尿病などの予防や治療に効果があると考えられています。
 水中に住む軟体動物(タコ、イカなど)、節足動物(なまこなど)、甲殻類(蟹、海老など)、貝類(かき、しじみ、アサリ、ハマグリ、さざえ、とこぶし、帆立貝、赤貝、とり貝など)に多く含まれています。魚ではマグロや鯖の血合い部分に豊富に含まれています
乳酸菌  乳酸菌は、ビフィズス菌、ブルガリヤ菌、ヨーグルト菌、乳連鎖球菌、セルビシエ菌など、糖類に働きかけて乳酸を作る細菌の総称で、自然界に広く存在しています。
 乳酸菌は腸内で有害菌排除、整腸、免疫機能増強、肝機能促進などの働きをして、食欲不振、下痢、便秘、肝臓病、腎炎、感染症、ガンなどに効果があると考えられています。
 一般的な利用形態である発酵乳には、腸内でビタミンB群などを生成したり、カルシウムの利用効率を高めたりする作用があることがわかっています。
 ヨーグルト(下痢の酷い時にはヨーグルトの栄養素が下痢を引き起こしている悪玉菌の栄養にもなるため、下痢が収まるまでヨーグルトの摂取は控えた方がよい)、乳酸菌飲料、チーズ、バターなど、乳を乳酸菌で発酵させた発酵乳の形で摂取するのがよい。発酵乳以外では漬物、サラミソーセージ、みそ醤油などの加工品にも乳酸菌が含まれています
ビタミンU  ビタミンUはキャベツから発見されたためキャベジンとも呼ばれています。胃腸薬にキャベジンがありますが、市販の数多くの胃腸薬に配合されています。その理由はビタミンUには細胞分裂を促して胃腸の粘膜の新陳代謝を活発にする作用があり、傷ついた胃腸の粘膜の修復に必要な新しいたんぱく質の合成に働くからです。
 ビタミンUは胃腸障害全般に効果が期待され、胃酸の分泌を抑える働きもあることから、胃酸過多による胸のむかつきなどにも効くとされています
 その代表格は何といってもキャベツです。そのほかパセリ、レタス、セロリ、アスパラガスなどの野菜や、牛乳、卵、青海苔などにも含まれています
ビフィズス菌  ビフィズス菌には、腸内にすむ細菌の善玉と悪玉のバランスをとったり、腸内の腐敗を抑えて腸内を正常に整えたり、腸の働きを活発にして消化、吸収を助けたりする働きがあります。そのため、下痢、便秘、食中毒、胃腸障害、肝臓障害、感染症、抗生物質による副作用の予防、改善によいとされています。
 また、ビフィズス菌には腸内でビタミンB群やKを作るという働きもあり、その一部は体に吸収・利用されます。そのため、これらのビタミンの不足が一因と考えられる貧血、肌荒れ、出血性疾患の予防効果にも期待ができるというわけです。
 さらにビフィズス菌には体の免疫力を高め、ガンや老化を予防する効果もあるのではないかと期待されています
 ヨーグルトや乳酸菌飲料にビフィズス菌が添加されています
β(ベータ)
・カロテン
 β・カロテンは体内でビタミンAに変わる前駆物質(プロビタミンA)の一つですが、ビタミンAに変わるのは必要量だけで、残りはβ・カロテンのまま体内に蓄積されて独自の働きをします。その働きとは抗酸化作用、つまり体内で生じる有害な活性酸素をつかまえて消去し、老化やガン化に歯止めをかけるという働きです。
 また、β・カロテンの抗酸化作用にはLDLコレステロールの変性を防ぐことにも役立ちます。本来、悪玉ではないLDLコレステロールがしばしば悪玉と呼ばれるのは、活性酸素で酸化され、体内で悪玉化するからです。
 β・カロテンによって活性酸素を防御すれば、LDLコレステロールが本当の悪玉に変わって、血管の内膜下に沈着し、動脈硬化を引き起こして、狭心症や心筋梗塞などを誘発することもなくなるわけです
 最良の供給源は緑黄色野菜です。例えば、パセリ、青じそ、春菊、小松菜、にら、ほうれん草、菜の花、チンゲンサイ、ニンジン、かぼちゃなど。そのほか、のりやワカメといった海藻類にも多く含まれています
ポリフェノール  フェノール基(ベンゼン核に結合した水酸基)を構造にもつ物質を総称してフェノール化合物といい、その中でも、フェノール基を複数もつものをポリフェノール類という。アントシアン・カテキン・イソフラボンなどもポリフェノールの仲間です。
 ポリフェノールは植物が光合成を行うときにできる糖分の一部が変化した物質の総称で、フラボノール、タンニン、カテキン、ケルセチンなど多くの種類があります。
 ポリフェノールは抗酸化物としての働きがあり、体の中に摂取、蓄積された悪玉のLDLコレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化や動脈硬化を原因とした心臓病などの予防に役立つことが分かっています。
 また、ポリフェノールのうちのカテキンなどは発ガンのリスクを低下させるとして期待されています
 肉中心の食事が原因で生活習慣病になる人が多いといわれる欧米諸国の中にあって、フランスだけが動脈硬化や心臓病の発生率が他の国々と比べて著しく低いといわれています。
 動物性脂肪や肉の摂取量が欧米でトップクラスであるのにもかかわらず、何故、フランスだけが、生活習慣病の発生率が低いのでしょうか。
 それは、色々な調査や研究の結果、フランス人のワイン好きが理由の一つに上げられているのです。ワインに含まれているポリフェノールが、フランス人を動脈硬化や心臓病から守ってくれているというわけです。ただし、ワインを飲みすぎて体を壊してはなんにもなりません。飲みすぎには注意しましょう。
 ちなみに、お茶の名産地は胃ガンの死亡率が低いという報告もあります。これもお茶に含まれているポリフェノールの働きによるものではないかといわれています
              
 赤ワインには、タンニン、カテキン、シンプルフェノール、アントシアニン、フラボノールなどの種類のポリフェノールが含まれています。
 また、ココアやチョコレートの原料となるカカオ豆には、エピカテキン、クロバミド、ケルセチンなどのポリフェノールが含まれています。
 さらに緑茶、紅茶、ウーロン茶など茶葉を原料としたお茶にも、すべてにカテキンをはじめとするポリフェノールが含まれています。
 そのほか、春菊、ほうれん草、小松菜、みつば、オクラ、さやいんげん、ブロッコリー、玉ねぎ、レンコンなどの野菜にも含まれています
マグネシウム  マグネシウムは体内にも存在しているミネラルですが、300種類もの酵素の働きを活性化し、カルシウムと共同して筋肉の収縮を促すという生理作用から、狭心症、心筋梗塞、不整脈といった心臓病の予防、さらには高血圧の予防に効果があるのではないかとの期待が高まり、注目されるようになりました。
 また、マグネシウムは神経の情報伝達にかかわり、神経の興奮を鎮める働きもします。
 不足してしまうと、情緒不安になって怒りやすくなったり、痙攣を起こしやすくなったりします。そして、心疾患の危険性も高まります。
 色々な食物に広く含まれていますが、特に豊富なのは海藻類やゴマです。
 そのほか、精白していない穀類、ほうれん草、ごぼう、かんぴょう、プルーン、バナナ、アーモンド、ピーナッツ、豆類、大豆加工品、魚介類などにも含まれています
リノール酸  血中コレステロール値を下げる効果があり、動脈硬化の予防や治療に有効とされています。ただし、とりすぎると悪玉のLDLコレステロールばかりでなく、善玉のHDLコレステロールまで減ってしまいます。
 したがってあまりとりすぎると動脈硬化を促進して心筋梗塞や血栓などを引き起こす危険もあるわけです。
 リノール酸の過剰摂取の弊害としては、アトピー性皮膚炎、花粉症といったアレルギー性の症状が発症しやすくなったり、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなったりすることなどもわかっています
 サフラワー(紅花)油、ひまわり油、綿実油、大豆油、コーン油、胡麻油、落花生油、米ぬか油、菜種油、オリーブ油などの植物油やクルミ、落花生、松の実、ゴマなどの種実類にも多く含まれています
レシチン  レシチンは細胞膜などの生体膜の構成に欠かせないリン脂質の一つで、栄養素の吸収、老廃物の排泄など生命の基礎となる代謝に関与しています。
 レシチンは肝臓に脂肪がたまらないようにする働きがあり、脂肪肝、肝硬変などに有効とされています。
 また、レシチンからは、記憶に関係する神経伝達物質のアセチルコリンが作られるので、ボケやアルツハイマーなどの予防にも効果があるのではないかと期待されています。
 そのほか、正常な皮膚の維持、糖尿病の予防、腎臓の機能維持、肝機能の正常化、消化性の向上にも一役かっています
 卵黄、大豆、豆腐や納豆に代表される大豆加工品、酵母などに多く含まれています
アラキドン酸  必須脂肪酸の一つで、胎児、乳児の正常な発育に欠かせず、また、高血圧、動脈硬化、心不全、胃潰瘍、月経困難症、アレルギー性疾患などの予防、改善に有効とされています。ただし、過剰にとりすぎると、まったくの逆効果になってしまいます。
 動物性食品をたくさんとるようになった現代においては不足の心配はないでしょう
 牛、豚、鶏のレバー、卵白、サザエ、あわびなど
アリシン  殺菌作用のほか、ビタミンB1の吸収を助ける、胃液の分泌を促す、発汗などの代謝作用を高めるといった働きがあり、疲労回復、食欲増進、消化促進、胃を健康に保つ働きや、冷え性の改善、風邪の初期症状の改善などに効果を発揮します。
 血小板凝集抑制、抗酸化、抗ストレス、抗ガンなどの作用もあります
 にんにく、ねぎ、玉ねぎ、ニラなどに含まれていますが、特に豊富なのはにんにくです。ただしにんにくは食べ過ぎると貧血を起こしたり、空腹時では胃壁を刺激して炎症を起こしたりすることがあります。特に生のにんにくは要注意です
アルギニン  成長ホルモンの合成に関与するアミノ酸で、筋肉を強化する、病気に対する抵抗力を高めるなどの効果があります。子供はアルギニンを体内で合成できないため、子供に限って必須のアミノ酸の一つとされています  子牛肉、鶏肉、牛乳、ナッツ類、ゴマ、レーズン、玄米など精製度の低い穀類、オートミール、とうもろこしなどに多く含まれています
イノシトール  ビタミン様物質の一つで、リン脂質の構成分となります。広い意味ではビタミンB群の仲間に分類されることもあります。「抗脂肪肝ビタミン」と呼ばれ、脂肪肝を防ぐ作用が知られています。
 脂肪の流れをよくする働きは動脈硬化の予防効果も期待ができます。そのほか、神経を正常に保つなど、神経細胞への関与も知られています
 小麦胚芽、大豆、ピーナッツ、スイカ、オレンジ、メロン、グレープフルーツ、キャベツ、トマト、さつまいもなど
エルゴステリン
(エルゴステロール)
 ビタミンDになる前の物質の一つです。紫外線に当たることによってビタミンD(カルシフェロール)に変わり、カルシウムの吸収を高めるなどの働きをするようになります  しいたけなどのキノコ類、酵母などに多く含まれています。生のキノコは勿論、干ししいたけも、使う前に少し天日に当てるようにすると、ビタミンDの効果があがります
オクタコサノール  植物の葉や果皮のワックス(ロウ)から発見された物質で、耐久力や体力の増進に役立ちます。そのほか、抗ストレス作用、疲労回復作用、抗腫瘍作用などが期待され、健康食品としても注目が集まっています  小麦胚芽、小麦胚芽油、アルファルファ、りんごの果皮、ブドウの果皮、砂糖きびなど
カプサイシン  唐辛子の辛味成分です。カプサイシンを食べると交感神経を刺激してホルモンの分泌が促進される。その結果、体内に蓄積された脂肪を燃やしてエネルギーの消耗を促進する作用があり、肥満防止に有効として注目が集まっています  唐辛子の中でも、辛味の強い種類ほど多く含まれています。ただし、一度にたくさん食べ過ぎると胃を荒らすので気をつけましょう
キシリトール  カシやカバの樹液からとれるキシラン、ヘミセルロースを原料とした天然の甘味料です。砂糖とほぼ同じ甘さがありますが、砂糖と違って虫歯菌の栄養とはならず、反対に虫歯菌の活性を弱める働きをします。
 血糖値の上昇を抑える作用もあります。ただし、多量にとりすぎると下痢を引き起こす場合があります
 キシリトールで甘味をつけたガムやキャンディー、テーブルシュガーなどが市販されています
クエン酸  主に柑橘類などに酸味成分として含まれている有機酸です。疲労の原因となる乳酸の生成を抑制する作用があり、心身の疲労、肩こりや筋肉痛、肝臓病などの予防、改善に有効とされます。
 また、体液を弱アルカリ性に保って健康を守る働きもします
 温州みかん、夏みかん、レモン、グレープフルーツ、桃、梅、パイナップル、イチゴ、キウィフルーツなどに多く含まれています
グルタミン酸  脳の機能を活性化するとして注目されるアミノ酸です。知能が高まるだけでなく、精神障害やボケの治療でも効果をあげています。ただし、一度に大量に摂取すると、頭痛やのぼせ、手足のしびれなどの症状がでることがあります。
 常識を超えた量を長期間に渡ってとり続けると、不眠症や神経症になるともいわれています
 昆布などの海藻類、砂糖大根、砂糖きびなどに多く含まれています
コラーゲン  動物の結合組織に多く含まれているたんぱく質の一つです。皮膚、頭髪、目、骨などの老化を防ぐとして注目を浴びています。また、マウスを使った実験から、ガンを予防する効果への期待も高まっています  鶏の手羽肉やガラ、豚足、豚耳、スペアリブ、牛筋、フカヒレ、ドジョウ、なまこなどに多く含まれています。魚の煮こごりのゼラチン質もコラーゲンです
 鉄が体に効率よく吸収、利用されるために必要なミネラルで、貧血の予防には欠かせません。メラニン色素の生成にも関与しているため、不足すると白髪になったり、皮膚の色が抜け落ちたりすることもあります。
 アゾ色素、エチオニン、ジメチル、ニトロソアミンなどの発ガン作用を抑制する働きもあることから、ガン予防にも効果があるのではないかと考えられています
 かき、ホタルイカ、しゃこ、海老、大豆、大豆加工品、そば粉、マッシュルーム、干ししいたけ、アボカド、アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼメナッツ、牛レバー、豚肉、卵、ココアなどに多く含まれています
パラチノース  科学的に砂糖の形を一部変えた人工の甘味料です。虫歯菌の栄養にならないので、虫歯予防に有効です。血糖値を上昇させないため、糖尿病の人も安心して利用できます  ガム、キャンディー、飲料、プリンなどに甘味料として添加されています
ビタミンQ  ビタミン様物質の一つで「ユビキノン」とも呼ばれています。脂質の酸化を防ぐ抗酸化作用のほか、免疫細胞や白血球の働きを活性化する作用が知られており、医療の現場でも虚血性心疾患、脳出血、糖尿病の治療などに生かされています  牛肉、豚肉、レバー、もつ、かつお、マグロなどに多く含まれています
ビタミンP  ビタミン様物質の一つです。同じような作用をもつルチン、フラボノイド類と合わせて「フラボノイド化合物」と総称されることもあります。
 毛細血管の浸透性を正常に保つ、血管壁を強くする、血圧を下げる、ビタミンCの吸収を助けるなどの働きがあり、高血圧や動脈硬化、出血性の病気の予防に効果があるとされています
 レモン、みかん、グレープフルーツ、オレンジ、ぶどう、あんず、サクランボ、ブロッコリー、キャベツ、トマト、そばなどに多く含まれています
ポリデキストロース  でんぷんがブドウ糖に消化される途中の姿を科学的に合成した人工の食物繊維です。便通をスムーズにする、おなかの調子を整えるなど、自然の食品に含まれる水溶性食物繊維と同じ効果が期待できます。
 1グラムあたり1キロカロリーと低エネルギーですから、肥満防止にも有効です。さらに、血中コレステロール値を下げる効果や、血糖値を下げる、血圧を下げる、発ガン物質を排出するという報告もあります。
 安全性に問題はなく、日本では1983年に食品として認可されています
 人工的に作られたものですから、加工食品に限られます。ポリデキストロースを添加した製品としては飲料、クッキー、スナック菓子、キャンディーなどが市販されています