悪路

■近畿地方の悪路

悪路の近畿地方編。
やはり南紀は凄かった!?
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■鴻坂峠-県道721号(度会南勢線)-三重県県度会郡南伊勢町〜度会郡度会町

 R260からr22へと抜ける道です。どちら側も少し入ったところは民家がありますが、すぐに1車線の峠区間となります。そのまま全線に渡って1車線が続きます。舗装が比較的新しいのか陥没などがないのと、アップダウンが少なめでヘアピンがあまりない点は走りやすいです。ただし結構ブラインドカーブがあるのは注意が必要です。ミラーやガードレールもありません。当日は梅雨で数日雨が続いた後だったからかもしれませんが、とにかく道に苔が多く気を遣います。落ち葉も多いのですが、道の真ん中に落ちてない分苔ほどではありません。なおすれ違った車は一台のみでした。
 峠には林道開通記念碑が建っています。「この林道は一ノ瀬・穂原両村を縦貫し〜」とあります。以下両村の宿望であり、殖産興業と地方文化に寄与し〜とあります。今となっては他にいい道もあって地元の人もそう通らないのではと思われるのですが、当時(昭和9年)は重要だったのでしょう。(実走調査: 2006年7月)

地図(MapFan Web)
※ツーリングマップル2005関西版P29 C-7


■水越峠-県道177号(南金屋由良線)-和歌山県有田郡広川町〜日高郡由良町

 湯浅御坊道路広川IC近くの国道42号と併走する県道です。地域住民以外は間違っても入り込むことは無さそうな道です。北側の殿から入るとしばらく狭い住宅地を走ります。住宅地からはミカン畑から山道へと変わっていきます。道幅は0.6〜1車線程度と狭く、また落石や落ち葉もかなり多いので気を使います。ただし台風通過後だったのでいつもよりも荒れているはずで、普段は多少マシでしょう。ただ、コケどころか雑草すら生えている状態なので、かなり悪いと言えます。当然路面状態も荒れている部分が多く、ミラーもほとんどありません。アップダウンが比較的少ないのが幸いでしょうか。酷道度はかなりの高さです。それに対して国道で分断された先の南側区間は入り口付近こそ期待を抱かせますが、普通の住宅地を走る道になっています。(実走調査: 2003年6月)

地図(MapFan Web)
※ツーリングマップル2003関西版P9 I-5


■麻生津(おうず)峠-県道120号(上鞆渕那賀線)-和歌山県那賀郡那賀町〜那賀郡粉河町

 某所で話題になった険道で、キャンプ道具満載の隼で挑みました。しかし先に書いておきますが、バイクで行くことはお薦めしません。危険です。現役国道・県道では最強クラスの悪路です。さて、今回は那賀町方面から入りました。全体的には1〜0.6車線といった感じですが、実質的に悪路区間は1車線無いと思える部分がほとんどです。バイクと車の離合どころかバイク同士の離合も気を使いそうな区間があります。那賀町側からはいると民家が続きます。恐ろしいことに民家が続いたまま激坂区間に突入します。本当に0.6車線と思うような激坂で、両脇に民家が建ち並んでいます。つまりここの住民達がいつ車で出てきてもおかしくないのです。私もカーブで先を見通し、車がきそうにないのを確認して、車が来ないうちにと一気に次のカーブまで駆け上がりました。カーブもいくつかはヘアピン状態です。路面はコンクリート舗装の部分があります。この区間は上鞆渕那賀線と書かれた標識で終わります。そこからは峠区間になります。今度は杉林の中をやはり0.8車線くらいの道が続きます。激坂でないのが救いでしょうか。しかしミラーはなく、路面にも落ち葉が積もっているのでかなり気を使います。この区間も離合は難しいです。しかし前半部分を体験するとこちらは走りやすく感じてしまいます。全体としては、今まで出会った中で一番の悪路でした。なにより車が来てもおかしくないのが怖いところです。今までで初めて危険を感じた道でした。行ってみようと思われる方は、那賀町側から、一旦どこかに停めて歩いていってどの程度のものなのか確認された方がいいです。(実走調査: 2003年4月)

地図(MapFan Web)
※ツーリングマップル2003関西版P17 E-3


■龍神街道-県道19号(美里龍神線)-和歌山県美里町〜清水町

 今回は国道480号と370号の間の区間をショートカットするように実走しました。地図を見たときはさほどでもないように思いましたが、結構最初から最後まで悪路が続きます。多くの区間が1車線で、意外に4輪もいます。山の中が多いですが、集落や畑も多いので実際に使われているということでしょう。しかし、路面の状態はかなり悪い部類に入ります。路肩が無いに等しい部分も多く、その割にガードレールも少ないので注意が必要です。舗装自身は良いところも多いのですが、逆に苔や草が生えているところもあり、落ち葉の多いこともあって雨の日には注意が必要でしょう。しかし、こうやって書くほどには走りにくいとは思わなかったです。舗装自身が割と良かったのが好印象につながっているのでしょうか。ワインディング度はそこそこ。攻めるのは少し難しいができなくもない、くらいですね。もちろん細心の注意が必要なのは言うまでもありませんが。(実走調査: 2000年11月)

地図(MapFan Web)
※関西版P65 A-3


■高野辻堂線-県道734号-奈良県野迫川村〜大塔村

 高野山からR168への抜け道として選びました。野迫川村側は比較的いい道が続きます。中津川付近から上級者向けの悪路となり、ほぼ1車線、ところによっては0.8車線くらいのところも結構あります。路面はよくも悪くもないといった位ですが、川沿いのためか流水が多い(ただし調査時は梅雨でしたが)ので注意が必要です。結構苔の生えているところがあるので、水があるところは慎重に。あと石や砂利も結構あります。狭くて気を使いながら走らないといけませんが、通行量が少ないのが救いでしょうか。私が行ったときは悪路区間ではほとんど出会いませんでした。悪路好きにはお薦めですが、攻めるのは難しいでしょう。(実走調査: 2000年7月)

地図(MapFan Web)
※関西版P66 A-2


■百井峠-国道477号-京都府京都市

 R367から入って県道38号に抜けました。この中では百井峠付近が一番の悪路です。前後の花背峠や前ヶ畑峠あたりは1.5車線で、結構攻めることもできる、いい悪路ですが、百井峠付近は基本的に1車線、ヘアピンも多い悪路です。ガードレールもほぼないですし、砂利や落ち葉、陥没もあるので気を使います。端の方は苔が生えているところもあり、雨の日は気を使うでしょう。あと、この辺は大原や鞍馬が近いので、結構4輪がいます。その点が残念ですが、観光がてらによる悪路としてはなかなかにお薦めかも知れません。(実走調査: 2000年4月)

地図(MapFan Web)
※関西版P31 B-2


■剣峠-県道12号(伊勢南勢線)-三重県南勢町〜伊勢市

 R260から伊勢神宮内宮へと抜ける道です。木々が上も覆っているために薄暗く、車もあまり通らないこともあって寂しい道です。木々が迫っているのでとにかく落ち葉が多いです。道幅はほとんど1車線で、退避する場所も少ない上に伊勢市側はミラーがないのでとにかく慎重に走ることを要求されます。走りを楽しむのとは無縁ですね。上級者向けの悪路と言えるでしょう。(実走調査: 1999年11月)

地図(MapFan Web)
※関西版P62 G-1


県道760号(南浦海山線)-三重県尾鷲市〜海山町

 尾鷲市-海山町をショートカットするような道程です。が、これが悪路でした。川沿いのルートで、路肩がなく、反対側も切り立った岩肌だったりするところが多いです。尾鷲市側はほぼ1車線、というか、感覚的には0.8車線くらいでしょうか。ともかく狭いです。ショートカットする道だからか4輪もそれなりに見ました。路面状態は悪くないのが助かりますが、その狭さ故に走りにくい道です。悪路部分は西側半分ほどで短いのが残念ではあります。(実走調査: 1999年11月)

地図(MapFan Web)
※関西版P67 C-3


■引牛越-県道735号(龍神十津川線)-和歌山県龍神村〜奈良県十津川村

 高野龍神スカイラインから下ってきましたので全線走ってはいませんが。杉林と川筋が交互に現れ、たまに集落に出くわす、そんな道です。四国風の集落をつなぐ道でしょうか。路面状態はあまり良くありません。並以下くらい。舗装の陥没がそこそこあります。石や落ち葉は少な目ですが、大半の場所が濡れていたので滑りやすいです。悪路派である私や6らっちさんが何度かタイヤを滑らせてひやっとしていました。ちなみに十津川村側に温泉があり、上湯(だったかな?)温泉が河原にある露天風呂でなかなかに風情があって良かったです。(実走調査: 1999年9月)

地図(MapFan Web)
※関西版P70 G-3


■蔵王峠-県道61号(堺かつらぎ線)-大阪府堺市〜和歌山県かつらぎ町

 堺市の辺りは郊外的な風景の広がる普通の道です。滝畑ダムの辺りでダートになります。今回は道を間違えてダート部分だけ飛ばしてしまいましたが数年前はダンプの通るダートでした。オンロードバイクでも通れましたけどね。で、県境の蔵王峠の辺りはなかなかハードな悪路となっています。とにかく狭い! ここホントに車道?と思うくらい狭いです。感覚的には0.7車線という感じでしょうか。前方から4輪が来たらバイクでもすり抜けられないでしょう。路面状態もあまりよくないです。また木々が覆うように立っていまして、昼間でも暗いのではという感じです。まあそれが何か出てきそうというか、寂しさが募るというかでいい感じなのですけど。今回のツーリングではもっとも神経を使った道でした。4輪は見なかったです。でも対向車が出てきたときのことを考えるとスピードを出せない、そんな道でした。

 改めて走りましたが、蔵王峠の路面の悪いところは本当に悪いです。石がごろごろしています。石だけ見ていれば廃道のようにも見えるくらいです。しかし4輪は結構いました。何故? 悪路度はベスト5に入るくらいの悪さでしたね。(実走調査: 1999年9月)

地図(MapFan Web)
※関西版P59 D-3


国道371号-和歌山県橋本市〜高野町

 今回は高野山から花園町までコースをたどりました。こちらは多少狭く、完全1車線のところもあり(1.5車線と半々くらいか)、4輪とのすれ違いも難しいところも結構ありました。待避場所が少ないんですよね。とはいえ路面状態は並から上で、雨の後の割には落ち葉も少なく、走りやすい悪路でしたね。ちなみに花園町から林道−高野龍神スカイラインと行ったのですが、林道は舗装済みでした。あと、この国道、高野山の商店街からの入り口がわかりにくく、前回はどこか分からずに行けなかったんですよね。国道なんだから標識くらいあってもよいのになぁと思いますね。

 私が走ったのは橋本町だけです。工事で通行止めになっていまして。正直、ここを悪路と評して良いのか迷います。私はこれくらいのワインディングが一番好きだからです。直線は短く、幅は1.5車線が大半で、路面は良好、対向車や路面を気にせずに走れるので良いですね。4輪もほとんど見ませんでした。高野山への主要道は370号だからでしょうか。みなさん、この道は悪路だと思います? ともかく悪路初心者にはお勧めです。なお、迂回路も悪くなかったはずなのですが、印象(記憶)に残っていないので紹介はパスさせて頂きます。(実走調査: 1999年4月)

地図(MapFan Web)
※関西版P59 G-4〜P65 E-2


国道425号-和歌山県龍神村〜奈良県十津川村

 425号も有名な悪路でしょうか。私が通ったのは龍神から十津川までですが、他の場所も楽しそうです。舗装状態はよくはないけど悪くもないという感じ。いや、思ったよりもいい部分がほとんどだった気がします。ただ、砂利や石が浮いているところが多く、それらに神経を使います。20−30cmの石を踏みたくはないですからね。またブラインドカーブにミラーがもう少しあると良いなと感じました。幅は1車線から1.5車線。石が浮いてさえいなければなかなか楽しい道だと思うのですけどね。私は気を使いつつもそれなりに楽しめるペースで走りました。4輪は対抗ではそこそこ見ましたね。その点には注意がいるかと。この道は長く悪路を楽しめるという点でお薦めです。(実走調査: 1998年7月)

地図(MapFan Web)
※関西版P69F-2からP70B3まで


■国道425号-奈良県十津川村〜三重県尾鷲市

 今回は前回走っていない東側の区間を走りました。路肩のないところもあり、小石の落ちているところもあり、落ち葉も濡れているところも、苔もありと書くと、悪路のような感じですが、舗装状態がよいために思ったよりもいい道です。車線数は1−2ですが、多くが1車線、残りが1.5車線です。直線は少なく、コーナーが連続します。先に書いたように結構楽しめる道になっていますね。この道は長く悪路を楽しめる点でお勧めです。またこれだけ長いと景色も変化に富むので面白いです。(実走調査: 1999年11月)

地図(MapFan Web)
※関西版P70 C-2からP67 C-4まで


国道260号-三重県南勢町

 この辺も悪路が多そうですね。私が通ったのは一部ですが、路面状態は悪いわ、狭くて直線短いわでハードな悪路です。この辺は海に近いので、植生や岩肌が山っぽくなくてそういう意味では面白かったです。悪路って自然がより近いのがいいですね。また、ここを東に抜けるといい道、いい景色が待っています。(実走調査: 1998年4月)

地図(MapFan Web)
※関西版P62 G-3


■錦峠-国道260号-三重県紀勢町〜南島町

 この前後は2車線の普通のいい道が続くのですが、この峠は悪路です。前後がいい道なだけに通行量が多いのが残念でしょうか。車線数は1-1.5で、路面状態も良く(今回は見なかったが落ち葉は多いかも)結構遊びがいのあるワインディングです。4輪さえすくなければねぇ。紀勢町側は薄暗い森の中、南東町側は景色のいい明るいワインディングと、トンネルを抜けると景色を一変させるところも面白いです。(実走調査: 1999年11月)

地図(MapFan Web)
※関西版P62 A-5


国道368号-三重県飯南町

 R368というと私はバイクで走るにはいい道というイメージがあったのですが、ここの部分だけは悪路です。とはいえ舗装はそれほど悪くなく、ちょっと狭いくらいです。R368の他の部分はいい道ですし、割とルートにしやすい道ではないかと思いますから、舗装の良さもあって初心者向けの悪路(なんだそれは/笑)と申せましょう。私はこういった杉林の中を抜ける道というのは花粉を除けば大好きです。だから悪路にはまるのかも知れないなぁと。(実走調査: 1998年4月)

地図(MapFan Web)
※関西版P54 G-4


■鍋谷峠-国道480号(父鬼街道)-大阪府和泉市〜和歌山県かつらぎ町

 本当に狭いのは一部ですが1車線〜2車線の道です。路面状態は良くも悪くもないといった感じ。4輪はそこそこ通りそうですが。この日は雪が残っていましてちょっと怖い思いをしました。和歌山県側に抜けると梅畑でして、花を咲かせていてそういう意味ではこの時期は風情があって良かったですけどね。大阪側の方が狭くなっていて、和歌山側の方が遊べますね。この辺の大阪〜和歌山間の道路は割とお薦めの悪路(?)っぽそうなのが多そうですね。走った訳ではないので断定はしかねますけど、地図見ると結構楽しそうです。(実走調査: 1998年3月)

地図(MapFan Web)
※関西版P54 G-4


■石榑峠-国道421号-滋賀県永源寺町〜三重県大安町

 滋賀県側の最初の方は走りやすいです。しばらくすると狭い道に。路面状態は悪くないです。しかし三重県側は路面状態が悪いです。ただし夜に通ったので目視確認は無理でしたけど。話によると意外に4輪の通行が多いらしいので、それが残念。こんな道で4輪に前を押さえられると抜くことも出来ないし、4輪が譲るのも難しそうです。(実走調査: 1997年11月)

地図(MapFan Web)
※中部版P29 A-4


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