Oak Hills Research DD-1 の製作
2001/9/29
Last update : 2018/6/16
購入、製作、使用感
DD-1 内部
Oak Hills Research の DD-1 Digital Dial/Frequency Counter Kit ですが、
ホームページで発注し、7日後に到着しました。英語である点を除けば、東京に注文するのと同じ感覚でした。
クレジットカードで決済出来る点で、国内より簡単かもしれません。
DD-1 はスイッチやジャック類は基板に直接つけ、ケースの穴に通す方式なので、基板〜ケース間の配線をしなくて良い設計になっています。
私の失敗ですが、スライドスイッチ S3 (下の写真では「SELECT」)が 0.5mm
ほど浮いていることに気付かず全ピン半田付けしてしまいました。精密な両面スルーホール基板なので、3本足以上の部品は外すことが極めて困難です。幸い、(失敗とは関係なく)リアパネルのスイッチやジャック類が全体的に穴より上にわずかにずれていたので、基板の4つのスペーサの下のワッシャを外すことにより、全体的に穴のセンターに合致し、FBな結果となりました。
TRX-602 のバーニアダイアルを回したときの、表示変化具合など、DD-1 のフィーリングは非常にFBです。
ただし、LED 表示なので、晴れた屋外では視認性が少し下がります。ご注意下さい。屋内での使用や夜間の使用では全く問題ありません。
DD-1 リアパネル
TRX-602 (50MHz)との接続
左:TRX-602 と DD-1
右:VXO 基板の出力を2分割している部分
DD-1 の入力周波数は 50MHz が上限ですが、TRX-602 の VXO の出力は約 39MHz
なので使用可能です。
11.2720MHz とか 11.2718MHz を加算するよう設定できます。
TRX-602 側としては、VXO 基板の出力をシールドボックス内で2分割しました。2分割方法ですが、TRX-602設計者の千葉先生が他機種で
VXO 出力を抵抗器だけで分割( TX 用 と RX 用)している方法を参考にしました。具体的には、下の図のように
L4 のコイルの出力端子から、TV-2 行きと DD-1 行きとに各 51Ωの抵抗器を通じて分割しました(
DD-1 行きにはシリーズで 0.001μFも追加・・・無くても良い)。L4 のコイル出力〜アース間の
51Ω は 220Ωに変更しました。
FCZ の RFプローブで測定したところ、VXO 基板の出力は改造前 112mV → 改造後
87mV に低下しましたが、トランシーバ全体の出力には影響しませんでした。
TRX-602 から DD-1 行きの同軸ですが、DD-1 付属の細い同軸は TRX-602 の電源線用ゴムブッシングを(電源線と共に)通るので、新たに穴を開けずに済みました。ということで、私の
TRX-602 は電源線以外に DD-1 用同軸がぶらぶらしています。
300mW AM TRX との接続
送信周波数が表示できた方が良いのかもしれませんが、DD-1 の入力周波数の上限(
50MHz )を超えるため、周波数変換しなければなりません。それは大げさなため、受信周波数を表示させることにしました。
受信機では、1st MIX で RF と 1st LO=45MHz ( 44.9976MHz )を混合して 1st
IF=約 5.45〜5.65MHz にし、2nd MIX で 2nd LO=VFO=約 5.9〜6.1MHz と混合して
2nd IF=455kHz にしています。そこで、2nd LO を利用することにしました。
「ビギトラAM受信機」には、VFO の周波数チェック用として、LA1600 のBから
10kΩ を介して「TP」が設けられています。「TP」に直接 DD-1 を接続しても入力不足で
DD-1 は動作しません。そこで、アイテック電子の「MC-5 RFプリアンプ(7MHz)」を
6MHz 用に改造し(同調回路のコンデンサを変えるだけ)、ここで増幅して DD-1
に出力することにしました。なお、「TP」〜アース間には 220Ω (※)を入れています。
「RFプリアンプ」の周波数帯域は思ったより狭かったので、受信周波数の上下限ではゲインが下がりますが、DD-1
に正常に周波数表示ができるようになりました(44.5426MHz を加算するよう設定)。ただし、今のところ送信時には表示が乱れます。※の
220Ω を少し大きくすれば解決しそうです。
バリキャップと FCZ7S3R5 を使った VFO の周波数(+44.5426MHz )を表示しているため、周波数が若干ドリフトするのが見えて面白いものになりました。
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