石井建具製作所

住まいのあれこれ

平成18年8月号に掲載


ふすまについて

今回は、皆さん意外に知ってるようで知られていない、襖(ふすま)について書いて行きます。

当店にも、「襖はいくらでできますか?」と言ったお電話をよく頂くのですが、一概に「襖は○○円です」とはお答えしにくい商品の一つなのです。
何故なら、襖も車などと同様グレードがあるのは皆様ご存知でしょうか?では、そのグレードや価格は何で決まるのかといいますと、材料で決まってくることがほとんどです。
襖の材料は、主に、①ふすま下地、②襖紙、③襖ふち、④引手、から構成されておりますが、 それぞれ一般的なものから高級品まで多くのアイテムがあります。
何から決めていけばいいかと言いますと、まず襖紙を決めましょう。
襖の意匠で一番重要な役割を果たしているのは襖紙です。素材では、鳥の子紙や織物、また、デザイン的には無地ものや裾(すそ)ガラ、総模様、伝統的なものからクロス調のものなど数多くのアイテムがありますので、カタログで選んで頂きます。
2)次に下地を決めます。
下地には従来からの和襖、最近では発泡スチロール芯などがありますが、 やはり和襖の芯を選ばれるのが良いと思います。
3)次に予算に合わせて引手とフチを選びます。
引手には真鋳製や木製等があります。フチにもカシュウ塗りや漆塗り白木などがありますので、お好みや予算に合わせて選んで頂きます。
10年に一度くらいは、襖を新調もしくは張替えて、お部屋をリフレッシュさせてみるのも楽しいですよ!