水 中 運 動 の 効 果
                       

*** クアハウス白浜 ***

退院後、白浜のクアハウスの水中リハビリトレーニングによって、今の状態までの回復ができたと思っている。 歩くのが不自由な者、足腰の弱い者には、プール内での歩行訓練が一番いい。

水の特性(浮力、圧力等)を生かした水中運動の効果については、筑波大学の野村武男先生の研究レポートによると、個々の機能障害の種別にもよるが老人性の自然退行現象である筋力低下、関節の可動域の減少等による歩行困難な人には、良好な結果が得られ、また、松葉杖や車椅子を使用している人でも、一定のトレーニング法により歩行の訓練を行うと、2〜3ヶ月で見違えるような歩行能力の向上を示すことが発表されている。

実際、水中運動をやった者でなければプールの良さ、その効果は理解できないと思うが、退院2ヶ月後から白浜クアハウスを利用して、振り返ってみると、この施設でのリハビリをしていなかったら、ここまで回復していなかったのではなかろうか。
 
このクアハウスはプールの水温は、常時29〜30度前後。 プールのまわりの気泡浴や圧注浴などは38度、少し大き目の全身浴が42度。 水温差の浴槽とプールを交互に利用できるので、リハビリやトレーニング、体調を整えるのに最高に良い。
この他、サウナや箱蒸し、かかり湯等バーデゾーンには15種類の浴槽などがある。 また、トレーニングルームには歩くマシン、エアロバイクやエアロボートなど。 健康体操教室は週に4回ある。
 
歩行の不自由な者にとっては、フロント受付からプールまでの間が結構遠く、その上、階段の上り, 下りが大変であるが、いいリハビリになると思っている。

プールの水圧、浮力の作用が膝、腰に負担が少ない。 ぎこちない歩行であるが倒れることもなく、体が動かせることができて体がほぐれるので、いいリハビリになっている。

プール内で前後の歩行と脚の外筋力が弱いので横歩きに約10分間づつ。 この他、バランスがとれず泳げないのでプールサイドに手をかけてバタ足を100回あまり。  そして箱蒸しや浴槽に温まり、自分のその時の体調にあわせたトレーニングをやっている。
                                     

プールと温泉と併せもった施設は、和歌山県下では2箇所あるらしい。プール利用と温泉入浴を交互にしての健康づくり、健康保持にはこれら施設の利用も一つの方法と思う。
特に、足腰や膝が弱ってきている者や、少し歩けるが不自由な者、 高齢者のねたきり予防には最適である。  また、リフレッシュやストレス解消にはいい。

みんなの健康保持、健康づくり推進と寝たきり防止策として、クアハウス白浜の利用をおおいに進めたい。

市町村行政も
水中運動の推進と高齢者グループ団体を対象に送迎などの助成制度を設け、これら施設の活用を考えてもらいたいが・・・・・・・。


1、入院闘病記(1)  入院闘病記(2)  
2、傷病の状況
3、水中運動の効果            
4、苦しみ励まされて

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