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新型インフルエンザについて 新型インフルエンザとは、鳥インフルエンザウイルスが突然変異し、人に容易に感染する能力をもつことで発生する新種のインフルエンザです。 20世紀に人類は3度のパンデミックを経験しています。 いま新型への変異を恐れられているのはH5N1型と呼ばれる鳥インフルエンザウイルスで、鳥の世界ではまさにパンデミック中です。またこれが、いまのところまれですが人に感染すると、きわめて高い致死率を示すのです。 現在はまだ人型には変異しておらず、鳥型のままですが、病気の鳥と濃厚な接触をした(死骸を処理したり、病気で死んだ鳥を食べたりして)人に感染することが多くなってきており、近い将来、人型に変異するのは確実と考えられています。 新型インフルエンザのパンデミックが発生した場合、全世界の死亡者は最大1億5千万人と推定(WHO)され、日本では、最大64万人と推定されています。しかしこれは弱毒型(死亡率2%)を前提に推定していると思われ、H5N1が強毒型のまま人型に変異すればとてもそんなものではすまないと考えられます。 若干の補足
ウイルスの増殖できる場所が、局所に限定される場合を弱毒型といい、全身で増殖可能な場合を強毒型というそうです。
通常の季節性インフルエンザは喉などに限られる弱毒型です。一方、鳥インフルエンザのH5N1亜型は全身で増殖するため急激かつ重篤な感染をおこす強毒型です。
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