旅の日程
2001.7.18-22
おにようず

宇津港

見島牛

見島牛と生きる人

見蘭牛

旅のIndex

























おにようず

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見島牛

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見島牛

見島牛 牛の形をしたこの島には、この島独特の牛がいる。
昔々、朝鮮半島から渡って来て以来、この牛たちは島の中で閉鎖育種を続け、純血を守り続けている。
と言っても、牛業界以外の人には何が凄いのかよく分らないだろうが、 本土で飼われている和牛は、今でこそ、黒毛和種という品種として固定されているが、 過去には雑種交配による改良が試みられたこともあるし、もっと昔、江戸時代の絵を見ると、 兵庫の牛にも斑紋があったりする。
説明が良くないので分り難いと思うが、「見島牛は天然記念物だ。」と言えば、 なんとなく「すごいなぁ。」と思ってもらえるだろうか。

観光地図には「見島牛放牧場」と書いてある。
炎天下、私は歩いてその場所に向かった。
真夏の日差しはじりじりと肌を焼く。でも、海からの風は涼しく、歩くのはさほど苦ではない。

見島牛 宇津から海沿いを南に30分ほど歩くと、2頭の牛がいた。
そのうちの1頭が私の姿を見ると近づいてきた。 そして、ある程度の距離を置き、また草を食み始めた。
カメラを構えてみると、なんとその牛がフレームにきっちり収まる距離。
まさか、観光客慣れして、写真を撮りやすい場所まで出てきてくれたわけでもないんだろうけど。 それにしたって見て下さい。右の写真は全くトリミングしていません。
このとおり、見島牛は姿形は本土の黒毛和種と全く変わらない。
どこが違うのかと言うと、大きさが違う。体重は300kgほど。 本土の和牛の中でも比較的小さい但馬牛は、生後1年くらいでこのくらいの大きさになる。 発育の良い他県の和牛は10ヶ月くらいで300kgになるのだから、見島牛は子牛サイズなのだ。

放牧風景 本村にだいぶ近付いたところに、かなり広い放牧場があった。
ここには20頭ほどの牛がいて、1頭だけ本土の牛と同じくらいの大きさの牛がいた。
中には大きくなる牛もいるんだなと思ってよく見ると、それは雄牛だった。
雄牛は1頭の雌の後をついて歩いていたが、雌は発情していないらしく雄を相手にしていなかった。
海をバックに草を食む牛の姿がのどかでいい。