

原作 制作作品
Le Cafe de la Gare
この作品は、鮮やかな赤と緑が印象的な作品です。ゴッホの引用からもわかるように、ゴッホが赤と緑にこだわってこの絵を描いたように、私も着色するものにこだわりました。現在の画材屋でよく見かける安価な絵の具は極力避け、当時のフランスで使用されていただろうと予想される、特にカドミウム系の油絵の具を探し使用しました。
またこの作品はアルルの家と同じように消点法を用いて描かれていて、影等を使って立体感がある絵画に仕上がっています。しかしランプの位置から見ると影が正しくありません。その上人物の大きさが、正しくないことが視察されます。全体の立体感を出すため、あえてこのような構図を選んだのではないかと推測されます。
私はこの作品を制作するにあたり、より立体感を出すため、手前の椅子は大きく、奥に行くほど小さくなるよう制作し、また照明や各事物の配置等に注意を払いました。この作品は斜め横からもご鑑賞ください。すると、徐々に小さくなる各事物が見受けられます。