原作        制作作品

Chaise a la pipe ,
Le fauteuil de Paul Gauguin

この2点の椅子はゴッホとゴーギャンの『いきさつ』を知る人には考えさせられるものです。  ゴッホはゴーギャンの画家としての才能を大変に慕い、この椅子はもちろんのこと、自分より大きな部屋を与えるほどに気に入っていました。しかしふたりの激しい性格から穏和な共同生活はそう長くは続かず、ゴーギャンは『いつしかゴッホに殺される』との思いからタヒチに逃亡しました。そんなゴーギャンに許しを乞おうと起こしたのが、自らの耳をカミソリで切り取り送ろうとした『耳切事件』です。  こういう最悪な形で、ふたりの友情は破綻を迎えてしまいましたが、ゴッホの希望通り、もう一度、ふたりで共同生活が出来ますようにと、私は別々に描かれた二枚の椅子の絵を同じ枠の中に入れました。そして『ゴッホの椅子』と『ゴーギャンの椅子』を向かい合わせに配置することで、せめてこの枠の中では、いつまでも2人の友情が続きますように、との願いを込めて額中に飾りました。
cover 表紙  Assertion テーマ  Postscript 後書き
La Chambre de Vincent à Arles
Terrasse de café
L'Eglise d'Auvers-sur-Oise
Le Café de la Gare
Chaise à la pipe ,Le fauteuil de Paul Gauguin
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