等加速度直線運動
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等速直線運動
等加速度直線運動
自由落下運動
鉛直投射運動
水平放物運動
斜方投射運動
【等加速度直線運動の観察】
・ボールに一定の加速度が働くと,ボールの速度は次第に速くなったり遅くなったりします.
 このような運動を等加速度直線運動と呼びます.

【参考】加速度とは,1秒間の速度変化のことです.
    例えば,2秒間に速度が10[m/s]だけ変化すると,加速度はと計算します.
                  @ 初速度を10〜20[m/s],加速度を -5〜5[m/s2]に
                   変えて,ボールを運動させるとどんなことに
                   気がつきますか?
                   左の条件でボールを動かして観察して下さい.

                  A 上の条件でボールを動かし,V-Tグラフを見ると,
                   どんなことに気がつきますか?
                  B 上の条件でボールを動かし,X-Tグラフを見ると,
                   どんなことに気がつきますか?
No 初速度 加速度 No 初速度 加速度
1) 10 0 2) 20 0
3) 0 1 4) 0 2
5) 10 2 6) 20 3
7) 20 −1 8) 20 −2
【考察1】
@ No1〜No2の運動について,次のことを考えて下さい.
        

A No3〜No6の運動について,次のことを考えて下さい.
        

B No7〜No8の運動について次のことを考えて下さい.
 

【参考】斜面を上るボールや,真上に投げ上げたボールが,
    このような運動をします.
加速度が0の場合,ボールの軌跡の間隔は(等しい 等しくない)ので
(等速直線運動 等加速度直線運動)している.
加速度が正の場合,ボールの軌跡の間隔は次第に(等しく 広く 狭く)なり,
ボールの右向きの速度は次第に(等しく 大きく 小さく)なる.
加速度が負の場合,ボールの軌跡の間隔は次第に(等しく 広く 狭く)なり,
ボールの右向きの速度は次第に(等しく 大きく 小さく)なり一時停止する.
その後ボールは左に向きを変え,左向きの速度が次第に(等しく 大きく 小さく)なる.
A 図2のように初速度10 [m/s],
 加速度2[m/s2]で運動するボール
 の,5[s]後の速度はいくらです
 か?
 右の手順で求めて下さい.
B 図3のように初速度20 [m/s],
 加速度−2[m/s2]で運動するボー
 ルの,5秒後の速度はいくらです
 か?
 右の手順で求めて下さい.
【考察2】V−Tグラフについて,次のことを考えて下さい. 
@ 図1のように初速度0 [m/s],
 加速度1[m/s2]で運動するボール
 の,5[s]後の速度はいくらです
 か?
 右の手順で求めて下さい.
加速度が+1[m/s2]のボールは,その速度が1[s]間に [m/s]ずつ速くなります.
初速度が0[m/s]だから,5[s]後の速さVは
V=0+
 = [m/s]となる. 
加速度が+2[m/s2]のボールは,その速度が1[s]間に [m/s]ずつ速くなります.
初速度が10[m/s]だから,5[s]後の速さVは
V=10+
 = [m/s]となる. 
加速度が−2[m/s2]のボールは,その速度が1[s]間に [m/s]ずつ遅くなります.
初速度が20[m/s]だから,5[s]後の速さVは
V=20+
 = [m/s]となる. 
【速度の公式を導く】
等加速度直線運動する物体の初速度をV0,加速度をaとして,
t秒後の速度Vの公式を,右の手順で作って下さい.
加速度がaのボールは,その速度が1[s]間に(0 t)ずつ変化するので,
t[s]間にボールの速度は(0at 0at)だけ変化します.
その結果,初速度がV0のボールの,t[s]後の速度Vは
V=(0+at 0t+a 0at)となります.
【考察3】X−Tグラフについて,次のことを考えて下さい.
 図4と図5は初速度10[m/s],加速度2[m/s2]で運動するボールの,V-TグラフとXーTグラフです.
 図5のX-Tグラフから,5[s]後のボールの位置はだいたい75[m]と読み取れます.
 ボールの位置を計算できっちり求めるには,X-Tグラフの式(二次曲線の式)を作る必要がありますが,
 これは少し難しい内容になります.
 そこで等速直線運動で学習した「
V-Tグラフの面積は移動距離を表す」という性質を利用して,
 ボールの位置を計算します.

 図4のV-Tグラフから,5[s]後のボールの位置を,下の手順で計算して下さい.

赤い四角形の面積は で, 三角形の面積は なので,
ボールの移動距離は [m]となる. 
位置の公式を導く】
等加速度直線運動する物体の
初速度をV0, t秒後の
速度がVになるとき,
t秒後のボールの位置を
右の手順で計算して下さい.
赤い四角形の面積は(0at)で,三角形の面積は( )なので,

ボールの移動距離Xは( )となる.

さらにV=V0+atを代入すると( )となる.
【重要】まとめを確認してください.

2007.07.25〜更新2008.08.31