小浜城

所在地	福井県小浜市城内１丁目	別　名	雲浜城
遺　構	曲輪、石垣、堀	形　式	平城（海岸城）
築城者	京極高次	築城年	慶長５年（1600）

歴　史

文禄２年（1593）、木下勝俊（北政所ねねの兄・木下家定の子）が、６．２万石で小浜に入る。
慶長５年（1600）、木下勝俊は、関ヶ原の戦いで西軍に属し、改易される。同年、東軍に味方した京極高次が、大津城から８．５万石で入り、築城を開始する。子の忠高のとき、加増されて１１．３万石になる。
寛永11年（1634）、酒井忠勝が武蔵川越より、１１．３万石で入封する。以後、酒井氏が、明治維新まで在封する。
寛永19年（1642）、京極時代から続いていた築城工事が、完了する。寛文２年（1662）、大地震で城は大破する。
天和２年（1682）、敦賀藩に１万石を分立し、小浜藩は１０．３万石になる。
明治４年（1871）、大阪鎮台第一分営設置の工事中に出火し、城の大部分を焼失した。明治７年（1874）、焼け残った天守も解体された。

歴代城主

京極氏（８．５万石-１１．３万石）、酒井氏１５代（１１．３万石-１０．３万石）

本丸城内の石垣
本丸城外の石垣

小浜城は、小浜湾に流れる南川と北川の河口の間の中洲に築かれた海城（水城の一つ）である。
中州の中央に本丸を配して内堀で囲み、その外側に二の丸、三の丸、北の丸、南の丸を配置し、南川と北川と、海を天然の外堀とする。
本丸の天守の他、都合３０の櫓が立っていた。天守・櫓、塀は総て、下見板張りであったという。
現在、本丸が残されており、藩祖酒井忠勝を祀る小浜神社となっている。

本丸西南隅に築かれた天守台　三重三階の天守が造営されていた

天守台への虎口		天守台


天守台の上		奥・天守台　右・副天守台


本丸の西面に設けられた西の丸からの虎口		西櫓が築かれていた石垣


本丸東側の石垣		現地案内板による縄張り図

＜アクセス＞
JR小浜駅から北へ約1.5ｋｍ。国道１６２号線の「雲浜保育所前」交差点を西に折れてすぐ。城跡は小浜神社内にある。駐車場はないので、国道沿いのコンビニを利用するのがベター。（2007.06.28）

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