天然酵母パンの三大悪は三大個性

私の好きでしているパンの話で、興味のない方には全く面白くないことですので、先ずここで読むかどうかお考えください。
(※以下の文章は約四年程前のものですがそのまま使っています、ご了承ください)

私が自然発酵種を使ってパンを焼き始めて約一年となります。この一年間全く焼かなかった週は年の暮れにちびっと病気を煩った2週間だけ。 その間に5ヶ月間継ぎ育てた小麦種を死なせてしまったことだけががとても口惜しいことでした。
けれど二度目のパン種の香りが全然前と違うのには愕然としました。 最初の頃はこんなものだったのに初めての頃は気付かなかったのかもしれませんが、できたての香りはツンと酸っぱい匂いであまり良いものではありませんでした。 それでもパンを焼いてみると美味しいのが焼けたのですがコクはまだあまりありませんでした。本当に美味しいと自分で思えたのは二週間ほど種を継ぎ育てたころからだと思います。
『美味しいパンを食べたい』と思い、自分でパンを焼き始めたのでしたが、別に市販のパンが美味しくないなんて全く思ったこともありません。真っ白な焼き立て フワフワ食パンなんて真ん中にで穴を開けて食べたいくらいだし、コンビニメロンパンなんて下手したらちょっとしたベーカリーより美味しいと思っています。 つまりただパンが好きなだけなのですがそれを自分で作れるようになったことが嬉しいことでした。
でも、『美味しいパン』ていったいどんなのでしょう? ふわふわ柔らかで甘いものが多いパンに慣れ親しんだ人はこの天然酵母で作ったパンはどう思うのだろうか?と知りたい気持がありました。 私はもともと固めのドイツパンのようなものが好きだったので自分で焼くパンは『美味しい!』と思えたのですが、いろいろ読んだ本の中には、『固い、重い、酸っぱい』が天然酵母パンの三大悪のように思う人がいると書かれていたりするので、いつまでも酸っぱい私のパンはダメなのだろうか?と思ったりしたのです。 それで、最初の頃は、従来のイーストで焼かれたパンの食感を求めて試行錯誤してみたのですが、技術およばず『フワフワ』は無理でした。興味を持ってからやり始めても尚、 自作以外の天然酵母パンを食べたことがなかったので半年後やっと有 名?そう なパン屋さんから取り寄せて食べてみました。私の感想としてはとてもイーストのパンに似ているふわふわパンでした。 それは柔らかくて甘く美味しいし、本当に美味しいパンとして通用するものでしたが、「何か違うな」と感じたことは、 それだけ努力して研究されて出来上がったはずのパンでしたが天然酵母らしい独特の味わいがが感じられず寂しい思いがしました。
そう思ってからは、 従来食べていた味を追求していくのは止めにしました。いろいろな方に食べてもらった感想として「酸っぱいね」と言った人はほとんどなく、「噛めば噛むほど味がでてきて美味しいので酸っぱいのに気付かなかった」り、「そんなに固さも気にならなかった」ようでした。 逆に「あの酸っぱいのが好き」と言われた方も一人いらして、『三大悪』と言うが、『三大個性』と言って良いのでないかと思い直したのです。
ほんの少数の人たちの好みかもしれませんが自分で『美味しい』と思えるものが食べられることのほうが作り手も、食べる人もしあわせかなと思い、 好きなようにやることとなったのです。
天然酵母とひとくちに言っても、元の液種となるものを作るのにぶどう以外にもイチゴやりんご、 干し柿、酒粕、紅茶や野菜くず、腐りかけのご飯からでもできるそうで、いつも吸っている我が家の空気と水とそのちょびっとの 果物などからぶくぶく発酵した液がパンになるなんて面白いことだと思いませんか?(思わんかもなあ。私もこうなる前まではこんなに時間のかかることできるかい!って思ってたもん)
次ページからは一応行程順にぬーぼーが大事やなーと思った事のメモ。ちょっとでも参考になればうれしいです。
尚、言い忘れていましたがオーブンはあくまでも家庭用のオーブンを使っています。又、今まで焼いたパンの数々のレシピもまとめましたので見てくださいな。見ただけで分っちゃう人はどんどん作ってみてくださいね。 もちろん、色々な本やインターネットからも参考にさせていただいたものもありますが、友人の意見をもとにできた我が家自慢のオリジナルレシピも沢山あります。

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