ひとこと
2018年、オルグ・レコードとしての新譜を13年ぶりに発表できる予定だ。それはつまり、頭士くんの実に13年ぶり!の新作。感無量である。
いつだったか千葉のジャガーさんを引き合いに出して揶揄されたこともあるが(そもそもそれは究極のインディー、ジャガーさんに対して無礼千万というものであろう)、安っぽい金銭感覚だけで他者の行状を云々するしたり顔のやからには一生かかっても理解できないのがオルグ、そして「渚にて」なのである。 さて今度の頭士くんの新作は、もう…なんというか…形容に困る巨大な未知の建造物を目にするような…大変なことになっている。前作「III」で達した心の成層圏の高みから大気圏外に突き抜けてしまって宇宙を俯瞰するような感がある。 ただし、前作からの飛躍も相当なスケールなので、その分ハードルは高くなっている。軽い気持ちではついていけない。脱落者は必ず出るだろう。 そう、それでいい。 今までも軽い気持ちの者は必ずといっていいほど脱落していった。それは俺が一番よく知っている。
心あるひとにだけ頭士くんの新作は響く |
バスーン、オーボエ奏者をレギュラーメンバーとして据えようと考えたロックバンドは世界広しといえどもヘンリー・カウだけだろう。
Lindsay Cooper |
謎の音塊と不分明の余白、
これが神秘のサード・イアー・バンド!
このジャケ、最高! |
真のメロウネスはサウンドメイキングではなく精神の強靭さの下に宿る。
何気にロニー・レーンの参加が嬉しい「イギリスでの或る日」 |
サードなんだよな! このバンド名のフォント、たまらんものがあるな 一番思い出深いのは、駅前にあった「ハシガミレコード」で |
其風画白こと其田由蔵さんのこと
動物を描くのが好きで、手持ちの動物図鑑で気に入った写真を模写している、という。
僕は自分の直感に確信を抱いた。この時着ていたアロハは格子柄ではなかった。これは自分のどす黒い内面を透視したサイキックなポートレイトなのではないのか?
ハレルヤズの編集作業が終盤に近づいた頃だった。ジャケットデザインはおろかアルバムタイトルについてもアイディアが浮かばず、「縄のれん田中屋」で二級酒「酒豪」常温をあおっては思案にくれていた矢先の出来事だった。チャンス・ミーティングである。この突き抜けた作品をジャケットに使うことができれば、きっと最高の出来になる!
なぜだかその後、彼をガード下で見かける度合いは次第に減っていった。
その後「其田由蔵」が「其風画白」と改名していたことは、つい最近、失笑を買う「アウトサイダー・アート」として見覚えのある画風の作品がネット上で面白おかしく紹介されているのを見かけて初めて知った。
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ちょうど、この夏のように
うだる暑さだった。
生悦住さん 最後にお会いしたのは何年前だっただろうか |
先日たまさか「文明の利器」youtubeで、イエス『究極』のレコーディング風景を見た。 CDジャーナル2月号掲載記事より |
『遠泳』から2年。
Even the stars Never Know |
ジョン・ケールといえばやはり『Fear』に止めを刺すが、ロックマガジン2号に影響されて梅田のLPコーナーで買った『トロイのヘレン』もなかなかの佳作。
AOR路線に抵触すると知りながら
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