“ありがとう” |
“ありがとう”には“笑顔が”ついてくる ありがとう 妻に言えずに ひとりごと (さだお) ⑴“ありがとう”は幸せの薬 ありがとうの言葉はなんて素晴しいのでしょうか。グループの集まり、打ち合わせ などの最初の言葉が、ありがとうで始まる時は笑顔で話が進みます。 何となく調子が悪く有難うが出ない場合にはギクシャクギクシャク感が拭えません。 老人ホームによく出入りしていますが、職員の方達のほんのチョットしたことに 好感を感じることができた時にはすかさず「ありがとう」の言葉を入れます。 言葉一つでお互いに幸せな気分になるものです。 「ありがとう」は幸せの薬ではないでしょうか。 これからの会話の始まりには先ず「ありがとう」から始めましょう。 グループの打合せや会議の始まりに「今日は集まってくれてありがとう」とか 季節の言葉を入れても良いのではないでしょうか。[熱い中…][寒い中…]ありがとう はいつでも口にすることができます。素晴しい言葉です。 ⑵“ありがとう”で心配事も解決
世間には、「子供のお世話になりたくない」と話す高齢者によく出会います。 その言葉を聴く度に親と子どもの仲がしっくりとしていないような気がするのですが、 私の考え違いでしょうか。 この言葉をよく使う高齢者は、ときどき淋しそうな表情をすることがあります。 「先日子供が助けてくれてありがたいものです」とか、親子の間でも「ありがとう」 と言える間柄の高齢者は常に楽しそうです。 その反対に「子供のお世話にならない」と常に話している高齢者は虚勢を張っている ように感じることがあります。そして次の言葉として「最近の若い者は考え方が違う」 が出てきます。 親子の間でも親しい友達の間でも「ありがとう」から始まる会話は素晴らしい結果が 得られるような気がします。[お世話にならない]という言葉より、[お世話になります。 ありがとう]から会話を始めましょう。 [ありがとう]で心配事も解決する場合が多くあります。 高齢者でいつも子供夫婦に感謝の言葉を口にする方は、常ににこやかです。 助けてくれてありがとうと言える間柄は素晴らしいと思います。 助けてという言葉も必要です。 ⑶“ありがとう”で老後も安心 親子の間でも近隣の人々の間でも「ありがとう」の関係ができますと、 老後の心配も少しは取り除くことができるのではないでしょうか。 悩みや心配事の話を聴いて貰うだけでもこころは安らぎます。 老後に向けての考え方もいろいろな情報をとり入れることができます。 人はいつかは、精神的にも肉体的にも自分のことを自分で出来ない「老い」の時が やって来ます。しかし、ありがとうの関係を構築することができていればその心配も 受け入れることができるのではないでしょうか。 限りある命です、大切に生きるためには多くの人々との間で「ありがとう」の関係が もてるように普段から考えておきましょう。 そのためにも閉じこもらない事、外出をして多くの友や自然を味わう感性が必要です。 ⑷“ありがとう”は こころも開く 「ありがとう」の言葉から始まる関係は、やわらかく優しい雰囲気がただよいます。 ストレスが溜まって事件を起こしたと言う記事をよく目にしますが、 こころを閉ざし、自分の世界に閉じこもってしまいますと考え方がいびつになりがち です。ひとり言でもいいですから、「ありがとう」と声に出してみませんか。 「ありがとう」と言う理由は沢山あります。 「毎日元気をありがとう」「今日一日をありがとう」「今日一日無事でありがとう」 「神より与えられた命をありがとう」などなど。理由は要りません。 ありがとうの次に笑顔が出て来ると思いますが、作り笑いでもこころは開きます。 大きな声で “ありがとう”と言ってみましょう ⑸“ありがとう”は平和を築く 人間が、この世に生命を受けてより、人の集まるところには「ありがとう」の言葉 が存在しています。「ありがとう」の言葉を忘れた国々は戦争や争いごとが絶えない ような気がします。戦争で多くの人々を苦しめて勲章をもらっても、それは尊敬され ません。 小さな小さなことに「ありがとう」と言えるこころこそが、社会を平和に穏やかに するような気がしてなりません。 小さなことに「ありがとう」を伝えることができる社会であって欲しいものです。 世界で輝く国でなくとも、ひとり一人が「ありがとう」と言って輝いて欲しいと 考えています。 シニア ライフ アドバイザー 岡島 貞雄 |