人生の運と不運について
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運は自身の努力によってついてくる
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⑴ “運”ってなんでしょうか
運がいいとか、悪いとかいろいろと言われますが、その運とは何でしょうか。 運がいいとは、その人の行動、考え方、環境によって決まるような気がします。 人生は、過去が大切です。悪いことも良かったことも冷静に分析し、判断して 過去を受け入れることが素晴らしい運を呼び込むものと思います。歴史に学ぶ大切さ。 ⑵ 自分自身が主役です
運がいいことも悪いことも自分自身の責任といえるような気がします。 本人の考え方でどうにでもなると思います。 他人の意見がどうであれ。自分で考え、行動することで悪い運も いい方向に向うことでしょう。 あまりにも他人の意見を聴きすぎたり、惑わされたり、自分を失った場合には いい運も悪い運となります。 また、自分でしっかりと考えなくて他人の意見を丸のみにした場合に、 悪い方向に結果が出た時には、他人の責任とし、後悔することとなります。 運が、悪いと思える結果であれ、自分で考えた行動であれば自分で反省でき、 今後の行動には素晴らしい経験として参考となります。 いい運も悪い運もこれらを全て含めて経験となり、現在の自分が形成されている ような気がします。 運が悪いといわれるようなことも大切な宝物です。 ⑶ 行動と運 行動をおこす為には「考えること」が一番に求められます。 考えがまとまれば、それを調査し、計画し、実行することになります。 高齢者と将来のことについて話し合いをしていますと、 例えば終の棲家、高齢期の生活など等・・・。 現在は、元気だから考えない、考えると日々の生活が暗くなると言われる方が 少なからずいます。 人間は、必ず年を取り、自分のことが自分でできなくなったり、考えがまとまらなく なる時が来ます。元気な今、考えましょう。考えがある程度まとまれば勉強(調査) する 必要があります。終の棲家・成年後見制度・介護保険制度等など。 これらをある程度知ることができましたら、実行段階に入ります。 見学・立地条件など自分の足で歩いて調べましょう。 将来きっと役立つことでしょう。 これだけのことができましたら、きっと運も付いてくると思います。もし、運悪く 出た場合にも自分で考え計画したことは、自分で納得できますし取り返しがつきます。 何もしなければ良い運はやってきません。自分の運は自分の責任です。 ⑷ 元気な今こそ考えよう 私のボランティア活動でAED・心肺蘇生法の講習会を行った時、初めの言葉は、 「先ず、自分を守ることが第一で、その次に危険にさらされている人の救出に当たり ましょう」と最初に話します。 聞き手は元気溌剌な若者です。元気な人こそ考えることが大切です。 私流の自立の要件は、健康・経済・こころ(生きがい)・共生・危機管理です。 人間いつかは危機管理が必要な場合がやってきます。 その場になれば、中々考えることは難しくなります。その危機管理は高齢期を迎えて 日常生活が困難になった場合を想定して考える必要があるのではないでしょうか。 多くの高齢者とお話をしていますと、まだ元気だから、子供がいるから、等など。 自分の危ない場面を想像できない方が多いようです。自分の考えを書いておくのも 良いでしょうし、自分を取り巻く友人に話しておくことも良いでしょう。 書くことをお勧めしたいと思います。 書くと言うことは自分のこころの整理につながります。 人間最後は一人で生きてゆかねばなりません。 そのための準備が危機管理です。考えが整理できる今考えておきましょう。 ⑸ 私の尊敬する二人の言葉 「私が年老いた場合には、この施設を終の住み家としたい」 長年特別養護老人ホームの運営に携わってきた社会福祉法人理事長の言葉です。 この方の歩いてきた道は決して楽なものでなく、運が悪いと思われたこともある と考えますが、努力によりその運を素晴らしい運と変えてきたような気がします。 これだけの言葉を発信できる老人施設の経営者がどれだけいることでしょう。 「ホスピスは、死を待つところではありません。生きるところです」 この言葉は、終末医療に力を尽くしている医師の言葉です。 生きる時間が短いとか、長いとかの問題でなく、いかに自分の意思で自分を生きた かが大切であり、この言葉を常に心して高齢者問題に私は取組んできたつもりです。 …… 運は自身の努力によってついてくる …… シニア ライフ アドバイザー
岡島 貞雄
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