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 ★ 第7日目6/17(木) ザイオン国立公園 → ラスベガス ★
今日の走行距離 165マイル(266q)  累計走行距離 1091マイル(1756q)


午前6時前起きる、早速カーテンを開けて窓の外をみるが雲が多くあんまり良い天気ではなさそうだ。今日は8時前にはここをチェックアウトしてザイオン南口ゲートまで行き、駐車場に車を止めて公園内を循環するシャトルバスに乗換え渓谷内を見て周り、昼からラスベガスに戻る予定をしている。

午前7時過ぎレストランで朝食を取っていたら、ポツリポツリと雨が降り出してきた。そんなに大降りにはならないようだけど、やはり雨の中ザイオンの渓谷を歩くのはチョット気が重い。
「どうしょうーか?ザイオンの奥のナローズあたりはもっと雨が降ってるかも判らんし、中止して早い目にラスベガスに行こうか?」「うん、残念やけど仕方ないね!」「また絶対連れて来たるからな!」

午前10時30分チェックアウト。皮肉にもこの時間には雨も完全にあがり陽光もさしてきた。
今日はグランドサークル・ドライブ旅行の最終日ザイオン国立公園からラスベガスまで約160マイル(260Km)約3時間半のドライブ、そしてマッカラン国際空港のハーツレンタカーに車の返却だ。

スプリングデールの町を出ても暫くは両側や前方に岩山が聳え美しい光景(左写真)が続くが、それも何時の間にか消え山道を下るような感じで州道9号線を西へ西へと走って行く。


今日のコース、ザイオン国立公園からラスベガスへ
ロックビルRockville、バージンVirginの町を通りラ・バーキンLa Verkinの町を左折少し走ってハリケーンHurrcaneの町を右折と次々に町が現れ、その間にも名前も知らない小さな町というか集落があり、居留地を走っていた時のように30分から1時間走ってようやく次の町が現われるというようなことはない。

アメリカの交通法規では、町が前方に近づいてくると“REDUCED SPEED AHEAD” という予告標識が出て、その後“SPEED LIMIT 55” “45”“35”“25” と段階的に制限速度が落ちてゆく。

この標識と前後して“CITY LIMIT”(町の制限速度) という標識があって制限速度は30マイル前後。前の車のスピードが急に落ちたなと思ったら、この標識があってあわててこちらもスピードを落として走ったりしたが、スピートを落として走るのも結構難しい、前に車がないとつい標識を見落としてそのまま走ってしまい後で気がつくという事もあった。こうした町のスピード違反の罰則は大変厳しいらしいが何とか違反も無く走ってこれた。そういえば今までパトカーを見たこともなかったなぁ〜。

ハリケーンの町から15分ほどでついにフリーウエイI-15に入口16から合流、あとはこのフリーウェイを一直線に走ればラスベガスだ。久し振りの制限速度75マイル(約120Km)の高速走行に緊張するが車が少なくて、マイペースの快適な走りが出来る。

スプリングディールの町を出てから1時間半走ってきたのでそろそろどこかで休憩をと探していたら、ちょうどネバダ州に入って直ぐの所にメスキートMesquiteという町があったので、一旦フリーウェイを降りて一番最初に目に付いたのがマクドナルドだったのでそのまま中に入り昼食にする、午後12時10分。注文はDiet CokeとCOBB GRILLED SALADのヘルシーな食事だ。

午後12時35分、メスキートのマクドを出て再びフリーウエイI-15に合流、あとは休憩なしのノンストップで1時間半ほど走ればラスベガス・マッカラン空港でレンタカーの返却だ。今まで無事故・無違反できて最後になって事故を起こしては何にもならないので慎重運転で走行。


ラスベガスへのフリーウエーI-15を制限速度の75マイル(約120Km)で走り続ける

このI-15は産業道路らしくいままで走ってきた観光道路と違い大型のトラックやトレーラーが多い。日本では大型トラックが横を通るだけでその風圧で車が揺れたりするが、こちらでは道路幅も広くそれはないが、追い越して行く二両連結のトレーラーのその長さにビックリするときがある。周りは砂漠というか荒野がどこまでも続いている。

フリーウェイは、一般道路と平面交差の無い立体交差による道路で信号は一切ない、またインターチェンジからしか出入り出来ない。制限速度は、60マイル〜75マイル(96〜120Km)。
フリーウェイは基本的に無料、西海岸のロスアンゼルスから東海岸のニューヨークまで走っても無料だから物流コストは日本と比べたら雲泥の差だ。

上の写真を見て頂いたら判ると思うが、日本の高速道路にある夜間照明の街路灯が一切ない。夜は車のライトだけが頼りの運転となる。また日本の高速道路にあるサービスエリアのような施設もない。無料なるが故に過剰なサービスはしてないようだ。
所々にトイレだけの簡単なRest Area(休憩所)があるだけだが、インターチェンジを降りればレストラン、Gas Station、モーテル、コンビニがあるから別に困らない、なにしろ乗り降りはフリー無料なのだから。

ラスベガスに近づくにつれ車も多くなってきた。市内の中心部あたりになってくるとますます多くなり車線も2車線から4、5車線になり、車線の変更も頻繁になってきた。砂漠の中をノンビリ走っていたのとは大違いのピリピリした緊張感におおわれる。家内もいままでノンビリと写真を撮っていたのが、市内に入るとカメラを脇に置き前方を見つめたままだ。
しかし最後の難関I-15を降りてマッカラン空港までのルートも、ネットで学んでインプットされたイメージ通りに走れた。まずI-15をFlamingo Roadを過ぎたあたりから右側車線を走り、Exit37でI-15を出てTropicana Ave Eastの標識に従って走行。

そのままTropicana Ave に合流し東進、ストリップを横切りパラダイス通りで右折、すぐに頭上の標識にレンタカーリターンは4車線の右から3車線目を走行と出るのでその通りに走る。

4車線ある道路の右2車線は空港ターミナル行きで途中から分かれ右方向に曲がっていく。3車線目はそのまま少し走り右折すればレンタカー会社の看板が出ているのでその指示通り走ればよい。

ところがハーツのレンタカーリターンの駐車場入口まできてビックリして固まってしまった。入口の幅全部の地面に鉄のツメがむこう向きに出ている、あたかも入るなと言ってるかのようだ。

こちら向きにツメが出ていればタイヤに突き刺さってパンクするのは判るが、むこう向きでもあの上を乗り越えたらパンクするのではないかと心配で、一瞬躊躇して停車してしまった。
通りがかりの人に聞いてみようとしたがなかなか通らない。そうこうする内、中の係員が気づいたのか乗り越えて入って来いというようなジェスチャーを遠くからしている。それで大丈夫と判って鉄のツメを乗り越えて入ったが、このツメは駐車場内の車の盗難防止のため外に出られないように設置されたものらしい。とんだ人騒がせな鉄のツメだが、アメリカでは多くの駐車場で設置されているらしい。

ようやくレンタカーリターンと書かれた場所まできたら、女の子3人がハンディコンピーターを持って待機していた。事務的にメーターの数字を入力して最後に
「Any trouble?」
「Nothing!thank you!」
「You are welcome!」
これであっけないほど簡単にレンタカーの返却手続(チェックインという)終了、時に午後1時14分。
「おい!ついにやったぞ!…」とガッツポーズで家内と握手だ。
この後、ハーツレンタカーのシャトルバスで空港ターミナル1まで送ってもらい、タクシーで今夜の宿ストリップ通りに面したベネチアン・ホテルに向かう。

ラスベガス初日はフラミンゴ・ラスベガス・ホテル、そして最後の日はベネチアンを選んだのは、我々の世代でラスベガスと云えば、まず頭に浮かぶのがフラミンゴ、リビエラ、スターダストといった懐かしいホテル名だ。だからその中から代表としてフラミンゴを選んで初日に泊まり、最後の日は現在ラスベガスで一番豪華・華麗な最高級ホテルとして双璧をなすベラッジオとベネチアンからベネチアンを選んだ訳だ。

午後2時過ぎベネチアンに到着、すぐチェックインの手続完了し34階の部屋へ、ドアを開けた途端二人とも同時に「ウァオー!!!!」何という部屋の豪華さ広さよ!最後にビックプレゼント、ビックサプライズが待っていた。

「お父さん、フロントの女の子鍵渡すの間違えたんと違う?それともこんな豪華な部屋を最初から予約してたん?」
「いいや!この旅行最後のホテルやからチョット張込んだけど予約した部屋は250ドルや!この予約確認書にそう書いてるやろ!オイオイ待て、まだスーツケース広げるな!間違いでしたと言ってくるかも知れんで!」
予約した部屋が満室か何かでアップグレードしてくれたらしい。

そういえばフロントの女の子、何やら一生懸命喋っていたが、こちらが適当にイエス、イエスと言うもんだからか、何を思ったか日本語を少し話す男の係員を連れて来て、この男にも喋らせていたが、この日本語ももひとつはっきり判らず、これも適当にイエス、イエスと言ってたのを思い出した。

あれが部屋をアップグレードしたと言ってたのかな?二人して聞いていたが部屋がどうのこうのという単語はなかったハズ。冷蔵庫の中の飲物は自動的に計算されますと言っていたのは判ってたが、二人の英語の理解力はこの程度だ!まあそんな事はどうでもいいが後になってあれは間違いでしたといって請求書を送ってこないように頼む!

ベネチアン・ホテルの絢爛豪華なロビー 部屋の入口
応接セット? 8人掛けの会議テーブルorダイニングテーブル
豪華なベッド ベネチアンはラスベガスで最高級の素晴らしいホテルです。感謝を込めてPRさせてもらいます(上の写真はHPより)

上の写真には写ってないがこれ以外に、10畳程のオーディオルーム兼大画面のテレビ部屋、大理石の浴室と別にサウナ付のシャワー室、ゲスト用の大きなトイレと入口の脇に訪問客用のトイレ、部屋の電話機6台と、まぁウサギ小屋に住んでる身として身分不相応のあまりの豪華さ・広さに気後れして持て余してしまう。
枕銭もいつもの2ドルじゃ少な過ぎるし、幾らぐらい置こうかと要らぬ心配をしながらボソボソと相談だ。それにいつもは使い残したホテル備え付の化粧品、石鹸などは貰って帰っていたが、このホテルのは余りにも高価すぎて遠慮した。

夕食にお寿司を食べに出て、お土産を少し買っただけで直ぐにホテルに戻り部屋でゆっくりとくつろぐが、落ち着かないまま疲れが出たか午後11時過ぎには就寝。




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