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 第3日目6/11(月) ミケルトン→ストラットフォード・アポン・エイボン★  1/2


午前8時10分B&Bの食堂へ。前日オーナー夫妻から朝食は8時からと聞いていたので、8時ジャストに行くのも気が引けるしと思って10分に行くと、既に3組の宿泊客が食事中だった。
その内の1組のイギリス人老夫妻と向かい合って座り、お互いに挨拶と自己紹介。そしてニコニコと笑って注文を聞きにきたオーナーのマダムに、飲物はティーと食事はやはり
Full English Breakfastと呼ばれるイギリスの伝統的なボリュームのある朝食を注文する。
朝食がくるまで、まず別のテーブルに置いてあるフレッシュジュースや牛乳、シリアルなどを食べ、少しして8枚切りぐらいの薄切りのミニ食パンがカリカリに焼かれてトーストラックで出される。このトーストもなかなか美味しい、そしてFull English Breakfastが大皿にソーセージやベーコンと玉子焼き、大豆の煮たもの、焼きトマトそれにフライドポテトが出てくる。


B&BのFull English Breakfast
これらを食べティーを飲みながら、前に座っている夫妻やオーナーと世間話をするのは我々の英会話力では少々キツイが、こうしたアットホームな雰囲気が、ホテルでは味わえないB&Bの特徴でもある。
前の夫妻にイギリス人は毎朝こんなフル・イングリッシュ・ブレックファーストを食べているのかと訊ねたら、ホリディか旅行以外は食べない、普段はもっと軽めの食事だと言っていた。そうだろう毎朝こんなヘビーな食事だと糖尿病になるのではないかと思う。
昨晩はウエルカムのスコーンだけで夕食も食べずに寝てしまったからか、フル・イングリッシュ・ブレックファーストの朝食もそれほどの量とも思わなかったが、やはりお腹は満腹だ。
今日はストラトフォード・アポン・エイボン、ヒドコート・マナー・ガーデン、キフツ・コート・ガーデンを回る予定。当初ミケルトンのこのB&Bを予約したのは、ストラトフォードやチッピング・カムデンにも近く、そして何よりもヒドコート・マナー・ガーデン(Hidcote Manor Garden)、キフツ・コート・ガーデン( Kiftsgate Court Gardens)というコッツウォルズでも有名な2つのガーデンのすぐ近くに所在していたからである。

午前9時半すぎB&Bを出発、まずシェイクスピアの生まれた町、
ストラトフォード・アポン・エイボン(Stratford-upon-Avon)を目指して走る、ここからは約20分〜25分で到着の予定。
B&Bを出て、1分もしない内にミケルトンの村、そして1分もしない内にその村を通過している。そんな小さな教会の尖塔だけが目につく村だ。



ミケルトン村のライムストーン(石灰岩)で造られた家

ミケルトンの村を抜けると、牧歌的なカントリーサイド、牛や羊が放牧されるのどかな田園風景に美しい自然が広がっている。
ストラトフォード・アポン・エイボンは偉大な文豪・劇作家の
シェイクスピアが生まれた町として知られ、彼に関連する見所も多い。
ストラトフォード・アポン・エイボンの近くまでは標識に従って順調に走っていたが、突然それが無くなって標識は通りの名前に変わった。
いつのまにかストラトフォード・アポン・エイボンの町中に入ってしまったようだ。
まぁ考えれば当然のことで、「大阪市内」はこちらの標識で走っていて、大阪市内に入ったら今度は通りの名前に変わるのと同じことだ。
ところが、いきなり通りの名前に変わったものだから、また町の中心のシェイクスピアの生家への行き方が判らない。

シェイクスピアの生家(Birthplace)
道行く人にBirthplaceとひとこと言ったら、今来た道を戻れ、2つぐらいロータリー回ったらあると言うので戻ったが、今度は駐車場が判らない。
付近を走り回ってようやく見付け駐車場に車を入れ、:券売機で3時間分のチケットを購入し車のフロントガラスに貼る。
これでヤレヤレと町のにぎやかな方に歩いていたら、何と目の前に観光案内所がある。
早速中に入って市内地図を貰い、シェイクスピア生家への行き方を聞いたら、ラッキーなことに直ぐ近くだ。
町をブラブラ歩きながら周りを見渡したら、木組と白壁のいわゆるチューダー朝の家が多く、中世の雰囲気を醸し出している。
さすがシェイクスピアの町と言われるだけあって町全体が中世の時代の保存に熱心だ。

シェイクスピア生家裏の庭園から写した生家の建物
この後、シェイクスピアの生家、隣接するシェイクスピアセンターで展示物を見学その後も歩いてシェイクスピアが引退後の生活を営んだナッシュの家とニュープレイス、シェイクスピアの娘スザンナと医者の夫が暮らしたホールズ・クロフト、エイボン川沿いのロイヤル・シェイクスピア・シアターをブラブラと散歩。
丁度、お昼を過ぎた頃だつたので、たまたま見つけたマクドナルドへ入り昼食。

昼食後、ミケルトンに戻りそのまま
ヒドコート・マナー・ガーデンに直行、ミケルトンの村からは3,4分で着く。コッツウォルズには多くの庭園があるが、そのなかでも特に有名なのがミケルトンの東、チッピングカムデンからは北にあるヒドコートマナーガーデンだ。ここはガーデニング愛好家には聖地とされており日本でも有名な存在だ。
私自身は庭園の観賞は大好きだが、自宅の猫の額ほどの庭の手入れはすべて家内任せで、あまり草花に触れてないので、とやかく言う資格は無いかもしれないが、この庭園はやはり素晴らしいし聖地と言われるだけのことはあると思う。


ヒドコート・入口の建物、とてもガーデンの建物とは思えない
ここは本格的な英国風庭園だが、1905年アメリカ人のローレンス・ジョンストンがこの地にやってきて40年の歳月をかけて作り上げたもので、珍しい植物や貴重な花なども多いが、この庭園の特徴は、広大な敷地をいくつもの区画(小さな庭園)に分け、それぞれの区画を一つの部屋に見立て、何種類もの生け垣や塀で仕切られた「25の部屋」で構成されている。1948年にナショナル・トラストに移譲された。

それぞれの部屋は個性的でホワイト・ガーデン、プールガーデン、オールドガーデン、フクシアの庭園、メイプルガーデンなどなどだ。
通路を歩き高い生垣で囲まれた部屋の入口をくぐり抜けるたびに、まったく異なるスタイルの庭園を目にすることができいろいろな風景を楽しめる
ヒドコートマナーガーデンはとにかく広い、レストランやティールーム、売店もあるので、ガーデニング愛好家ならたっぷり時間をかけて一日中でも楽しめる。我々はロング・ウォークを歩き、有名な鳥のトピアリー庭とその周辺半分ほどの部屋を駆け足で廻った。ところが残念ながらデジカメの調子が悪く、写したと思っていた写真が写ってなくて、この庭園の写真が殆どない。


芝生を敷き詰めた200メートルもの長さのあるロング・ウォークも素晴らしい




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