そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

生粉打ち(きこうち)
 つなぎを入れずそば粉だけで打つこと。そば切りの初期の頃、そば粉だけでそばを作る生粉打ち(きこうち)であった。そば粉だけを「生粉(きこ)」、つなぎの小麦粉が「割り粉」である。一般的に、そば粉だけ(十割)で打つのはむつかしく湯練りにするか、つなぎを入れて打つ。
 
  [PC掲載ページ] 3-1  9-1  11-2  12-7 

  [Mobileのページ] 3-1  9-1  11-2  12-7


生粉そば
 つなぎを入れずそば粉だけで打ったそば。「きそば」ともいうが、後世、そば屋の看板に現れた「きそば」「生そば」も、当初の頃は「混じりなしのそば粉だけで打ったそば」という品質や他店との差別化を表すものであったが、その後、そば屋であることの単なるキャッチフレーズやそばの別称のように使われるようにもなってしまい、「つなぎを入れていないそば粉だけ」の意味は置き去られて使われている場合がある。
 
  [PC掲載ページ] 11-2  82 

  [Mobileのページ] 11-2  82


生そば(生蕎麦)
     看板・字体
 「生粉そば」の項参照。他に、そば屋の看板や暖簾には昔から見慣れた独特の字体で「きそば」とか「そば処」などと書かれたものが多い。江戸時代に使われた変体仮名のひとつで、「そば」の字母は「そ=楚」と「ば=者をくずし、点々」であるが、明治に入って平仮名が「一音一字」に統一されて以来一般には使われなくなった。
 
  [PC掲載ページ] 1-3  11-1  [画像] 11-2 

  [Mobileのページ] 1-3  11-1 [画像]  11-2