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エリヤハウスを考える会は聖書からミニストリーを検証する団体です。

エリヤハウス創始者
ジョン&ポーラサンフォード著

書籍「内なる人の変革」
を資料として考察

エリヤハウスを考える会

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代表の挨拶 / なぜエリヤハウスを考える必要があるのか

 私たちが生きているこの時代は、情報の時代と言われています。かつては、想像もできなかったおびただしい量の情報が、テレビやインターネットを通じて世界の津々浦々を駆け巡り、我々の耳と目に入ってきます。洪水のように押し寄せてくる情報の中には真実なものもそうでないものもあります。全ての情報の確かさを確認するのは、大変困難なことです。過剰な情報の影響は、信仰の世界にも及んでいます。一昔前の人間は、聖書の教えを知りたければ、一冊の聖書の頁をめくりながら時間をかけて丁寧に読んでいました。しかし現代人には、そこまでの努力をする人が少なく、分かりやすい話に走りやすい傾向にあります。その結果「聖書に基づいて」と唱えながら、独特な教えを広めるグループが多発し、その教えに耳を傾ける人々も少なくありません。

 現代社会に広まっている教えの一つに「インナーヒーリング」と言われるものがあります。インナーヒーリングとは、「内面の癒し」という意味ですが、社会の混乱や家庭の崩壊が蔓延する今の世の中で、心に深い傷を負っている人々が増えているので、癒しの必要性を痛感し、このインナーヒーリングに魅力を感じる人々が大勢います。

 インナーヒーリングは、様々なグループで使われる言葉ですが、特定された教義があるわけではありませんので、グループによって異なった考えがあります。日本で「インナーヒーリング」を取り入れて独自の教えを広めているムーブメントの一つが「エリヤハウス」です。キリスト教会が主催者となり、独自の教材を用いており、その中では聖書の聖句が多く引用されています。つまり、いかにもそれが聖書の教えであるかのように提供されているわけです。しかし、果たしてそれが本当に聖書に忠実な内容なのか、学びをされる方々に良い影響をもたらせているのか。言うまでもないことですが、これは極めて重要な問題です。

 このサイトの目的は、その疑問に答えることです。5年ほど前より、エリヤハウスの変遷を観察しながら、引用されている聖書の解釈、及びその教えを受ける人々への影響を見て疑問に思い、その真価を問うために「エリヤハウスを考える会」を設立しました。メンバーは、この問題に重荷を持つプロテスタント教会の牧師たちと信徒たちです。このサイトで提供される情報が、エリヤハウスに疑問を持っている方々の助けになればと願います。

代表:ジャン・ドウゲン

エリヤハウスの始まりは聖書的ですか?

エリヤハウスは、正統的教会の指導方法を否定することにより始まりました。
教会はトラウマが原因であることを知らず、トラウマのために祈ることをしてこなかったために、教会の信徒たちの中に十分な聖化と変革を見ることができなかったのだと主張します。以下、エリヤハウスの創始者ジョン&ポーラサンフォードの著書「内なる人の変革」からミニストリーが必要である理由を説明している箇所をご紹介します。

<内なる人の変革>14ページ10行より
主はアグネスに忘れられたトラウマ(深い精神的な傷)が多くの人の内面にあることを示されました。
<内なる人の変革>15ページ3−4行より
古い、赦されていない罪が、心の奥深くに埋もれたまま忘れられ、ときに望ましくない 信じがたい行動として表れることがあります。

<内なる人の変革>17ページ8−19行より
内面のいやしにおいて、多くの人が赦しを求めて祈ることをしていながら、罪の性質を 十字架の死につけることができていないのがわかってきました。その一方で 多くの牧師は、日々自分を十字架につけるようにと人々に呼びかけていながら、罪なる 習慣が幼少期に形成されることを知らず、内なる子供が死と再生を体験するためには、どのように祈ればよいのかほとんどわかっていないことに気づき始めました。 そのような働きは、農夫が絶えず雑草を刈り込みながらも、根が残っているために、後から生えてくるものに思えました。根は表面から見えないところに隠れて存在しているのです。個々の罪と罪の性質との両方を取り扱うことによって、初めて肉的な性質の根底にある原因を変革するということを、いやしの働きをする人々も、牧師たちも、知らないようでした。これこそが教会に大きく欠落している点であり、キリストのからだが真の聖化と変革に欠き、いつまでも成熟できずにいる1つの理由であると、私は知ったのです。

<上記の文章内容の要約>
エリヤハウスは変革と呼ばれる新しい手法を取り入れています。
変革とは、エリヤハウスの原理から導かれる独自の手法によって、自分の過去のトラウマを取り去り、相談者の心を癒し、人間関係などの問題を解決するものです。
一方、伝統的な教会では、信仰とは、キリストの十字架の死と復活に合わされて、キリストと共に死んで復活したことを認め、御霊により与えられた新しい人にあって生きる聖化の道であると教えてきました。エリヤハウスは、既存教会の多くの信者たちが、信じた後も生活が以前と変わることがなく、問題を抱え続けているのは、教会が聖化の道しか教えてこなかったことが原因であると断じています。そして問題が解決しないのは、教会が、トラウマが失敗の原因であることを知らず、信者のトラウマが解消されるために祈ってこなかったからだとしています。つまり、従来の聖化だけでは十分な効果は得られないと言っているのです。トラウマを解消する祈りによって人格に変化をもたらせるエリヤハウスの「変革」こそが、信者の生活を改善するために必要であると彼らは主張しています。

<エリヤハウスの始まりについての疑問>
エリヤハウスは、今までの教会の、信徒に対する指導法を否定するところからそのミニストリー(働き)が始まっています。伝統的な教会は、使徒たちによって伝えられた福音の理解のもとに信徒を教え導いてきました。この福音は、神が創造の初めから計画され、聖徒たちまた預言者たちを通して啓示として与えられ、キリストによって完成した神の真理です。使徒たちが伝え、クリスチャンたちが命をかけて守り通し、私たちに伝えられた大切なものです。このようなものに対して、こんなにも簡単に、その欠点を指摘できるものでしょうか。教会は長い歴史を通して、神の真理について黙想し、また議論してきました。教理を確認しながら、数々の真実な信仰告白を生み出して来ました。それが、彼らが主張するように、今になって新たな真理が発見されたとでも言うのでしょうか?新たな真理であると言うなら、なおさらのこと、私たちは簡単にそれを採用するのでなく、慎重になるべきではないでしょうか。まず聖書に照らして、知恵と議論を尽くして、真理であるかどうかを判別する必要があります。

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