■見出し一覧ダイアログボックス


 見出し一覧ダイアログボックスは、現編集テキスト内の見出しパターンに一致する 部分を一覧表示します。ここには、各種の見出しパターンがあって、どれにでも 容易に切り換えられます。この一覧表示内の1つの該当部を選ぶと、その周辺の テキストが編集ウィンドウに表示されます。

 見出し一覧内の各行は、最初は、行番号の昇順に並んでいますが、 各行の内容の昇順/降順にソートできます。また、行番号の昇順/降順にもソートできます。

 見出しパターンは、正規表現 で規定されます。 そのため、柔軟な変更が可能です。また、新規の見出しパターンの追加も、 容易に行なえます。

 見出し一覧が表示されている時でも、編集ウィンドウは、操作できますが、 テキストを変更すると、見出し一覧の内容と合わなくなってしまいます。 この対応は、環境設定 で選べます。

 見出し一覧のウィンドウのサイズと配置は、自由に変更できます。これらは、 記憶されていて、再度開く時に再現されます。

 次に、このダイアログボックス内の各項目について説明します。

●「種類」ツリービュー

 登録されている見出しの「表題」が階層状に表示されます。 この階層は、大分類と小分類になっています。これは、初期環境では、 次のような構成になります。


表題一覧に表示される内容
現検索文字列 現「検索文字列」が見つかる行
一般文書
  見出し(無番) 番号なし見出し行
  見出し(有番) 番号付き見出し行
  見出し(括弧) 括弧付き見出し行
  見出し区切り 区切り文字列のある行
C++言語系
  関数定義 関数定義部の関数名+引数等
  関数名のみ 関数定義部の関数名のみ
  旧C型関数定義 K&R形式の関数定義名
  ローカル関数 ローカル関数定義部の関数名+引数等
  メンバー関数 メンバー関数定義部の関数名+引数等
  関数宣言 関数宣言部の関数名+引数等
  クラス クラス定義/宣言の開始部
  コメント ブロック/行の両コメント部
  /*... コメント ブロックコメント部
  //... コメント 行コメント部
  マクロ マクロ定義部
  ラベル ラベル使用部
  文字列 文字列リテラル部
HTML
  全タグ 全種のタグ部
  見出し H1〜H6, TITLE タグ部
  ハイパーリンク A HREF=... 部
  アンカー名 A NAME=... 部
  強調 強調部
  コメント コメント部
  段落 段落部
  表 TABLE 部
  箇条書き UL OL 部
  CLASS 名 CLASS 使用部
  スクリプト SCRIPT 部
MikoScript
  関数定義 関数定義部の関数名+引数等
  関数名のみ 関数定義部の関数名のみ
  クラス クラス定義/宣言の開始部
  構造体 構造体定義/宣言の開始部
  コメント ブロック/行の両コメント部
  //... コメント ブロックコメント部
  /*... コメント 行コメント部
  マクロ マクロ定義部
  ラベル ラベル使用部
  文字列 文字列リテラル部

 大分類の項目は、「一覧に表示される内容」欄が空白になっています。 大分類の項目をダブルクリックするごとに、その下の小分類の項目が開閉します。 また、この開閉は、大分類の項目の左側にある [+] または [-] の部分を クリックした時にも行なわれます。

 小分類の項目をクリックすると、その見出しパターンに一致するテキスト部が 「該当一覧」リストビューに表示されます。また、「検索内容」表示欄に、 その見出しパターンを規定する正規表現が表示されます。

●「該当一覧」リストビュー

 「種類」内で選択されている見出しパターンに一致する 編集テキストの部分が、ここに一覧表示されます。

 この一覧内の項目をクリックすると、その見出し行周辺のテキストが、 編集ウィンドウに表示されます。この時の表示のされ方は、環境設定の
  「検索/ジャンプ」→「見出し一覧」
で、カスタマイズできます。

 Shift キーを押しながら、リストビュー内の項目をクリックすると、 環境設定の如何に関わらず、視点は現状のままで 切り換わりません。

 この一覧内の項目をダブルクリックすると、 その見出し行周辺のテキストが、編集ウィンドウに表示されて、 本ダイアログボックスは閉じます。この時の表示のされ方は、上記の 環境設定に依存しますが、見出し行の表示は、通常に戻ります。 また、Shift キーを押しながらダブルクリックした場合、視点は変わりません。

 この一覧の列は、「テキスト内容」と「行番号」になっています。 「テキスト内容」のヘッダーをクリックすると、この一覧は、その文字列の 昇順または降順にソートされます。一方、「行番号」のヘッダーをクリック すると、行番号の昇順または降順にソートされます。この昇順と降順は、 各クリックごとに、交互に切り換ります。また、各列の幅は、ヘッダー部の列の 境界線をドラッグすることで、変更できます。

 なお、現状、この一覧内には、最大 1000 行までが表示されます。 それを超える見出し行があっても、表示されません。

●「検索内容」表示欄

 ここには、「種類」内で選択されている項目の見出し パターンを規定する正規表現が表示されます。

●「メニュー」ボタン

 このボタンを押すと、そこに、ポップアップメニューが表示されます。 次に、このメニュー内の項目について、次に説明します。

・現見出しに一時マークを設定

 現見出し一覧内の各見出し行に一時マークを設定します。

・一時マークを全て解除

 現編集ファイル内の一時マークを全て解除します。

・現見出しのみ着色

 このメニュー項目を選ぶと、「着色選択」ダイアログボックスが 表示されます。ここには、予め用意されている 24 種類の着色形態の一覧が表示されます。 この中から希望のものを選ぶと、その形態で、現見出しの抽出部分が着色されます。 この時、以前に着色した見出しの部分は、全て通常表示に戻ります。

・現見出しに着色を追加

 このメニュー項目を選ぶと、「現見出しのみ着色」の実行時と同様に、 着色形態の一覧が表示されます。この中から希望のものを選ぶと、その形態で、 現見出しの抽出部分が着色されます。 この時、以前に着色した見出しの部分は、そのまま残ります。

・見出しの着色を全て解除

 このメニュー項目を選ぶと、今までに着色した見出しの部分は、 全て通常表示に戻ります。

・見出し一覧仕様を編集

 見出し一覧の仕様は、それ専用のバイナリーファイルに格納されているの ではなく、"TitleSpec.ttx" という名前の通常のテキストファイルに格納されています。この書き方は、「見出し一覧の仕様」で説明しています。

 このメニュー項目を選ぶと、このテキストファイルの編集ウィンドウが 開かれます。見出し一覧の仕様変更は、このテキストファイルの編集で 行ないます。

 この編集が終れば、ファイルに保存して編集ウィンドウを閉じますが、 これだけでは、その内容は、本ダイアログボックスの表示には反映されません。 反映させるには、下記の「見出し一覧仕様を更新」のメニュー項目を実行する 必要があります。

 なお、見出し一覧仕様のテキストファイルの編集ウィンドウは、それ専用の 環境設定ができるようになっています。この環境の「参照名」は、「Title」で、 それは「特殊」グループ「環境一覧」内にあります。

・見出し一覧仕様を更新

 このメニュー項目を選ぶと、上述の見出し一覧仕様のテキストファイルを 読み込み直して、本ダイアログボックスの表示を更新します。

・検索文字列の設定へ

 あらかじめ登録されている見出しパターンではなく、任意のパターンの 見出し一覧を表示したい時に、このメニュー項目を選びます。すると、 本ダイアログボックスが閉じて、「検索ダイアログボックス」が表示されます。 このダイアログボックスで、任意の見出しパターンを設定して、 「見出し一覧」ボタンを押すと、再度「見出し一覧ダイアログボックス」が 開いて、その見出しパターンに一致する部分の一覧が表示されます。

・全見出し文字列をコピー

 現見出し一覧内の全見出しの文字列をクリップボードにコピーします。 なお、その際、各見出しの文字列の末尾に改行が付加されます。

・ヨコ型/タテ型の切換

 本ダイアログボックスの表示形態には、ヨコ型とタテ型がありますが、 それを交互に切り換えます。

・閉じる

 本ダイアログボックスを閉じます。

・ヘルプ

 ヘルプの本ページを表示します。


【注意事項】

 いずれの見出し一覧でも、各見出し部の抽出は、正規表現による表面上の パターンマッチングで行なっています。これはあくまで、厳密な字句解析や 構文解析ではないので、不本意な表示になる箇所もあります。例えば、 関数定義の一覧では、関数定義部の { と } のバランスがとれていないと、 正常に表示されない場合があります。