ここで視点というのは、カーソル位置のことです。本エディタでは、 この視点(カーソル位置)が複数あり、任意に切り換えられるようになってます。 これが「視点切り換え」の機能です。この機能は、 編集テキスト内の幾つかの離れた箇所を頻繁に行き来して作業する場合等に、非常に便利です。
1つの編集ウィンドウ内には、3つの視点(視点1, 視点2, 視点3)と、 1つの一時視点(視点0)があります。 これらの視点は、どれか1つだけがアクティブで、それ以外の視点は、非アクティブに なっています。画面には、アクティブ視点の内容が表示され、カーソル移動や 各種の編集操作は、アクティブ視点に反映されます。つまり、 アクティブ視点(カーソル位置)は、編集操作に伴って、自動的に常に更新されています。 これが、マークポイント等と違うところです。 一方、非アクティブ視点は、裏で待機している状態になります。
初期状態では通常(特別な指定がなければ)、視点1〜3の位置は、編集テキストの
先頭になります。また、視点1がアクティブで、他の視点は非アクティブになります。
つまり、次のような状態になっています。(下記の ※ 印は、アクティブ視点を示します。)
視点1 ・・・ テキストの先頭 ※
視点2 ・・・ テキストの先頭
視点3 ・・・ テキストの先頭
この状態から、カーソルを例えばテキストの 312 行目に移動すると、各視点の状態は、
次のようになります。
視点1 ・・・ テキストの 312 行目 ※
視点2 ・・・ テキストの先頭
視点3 ・・・ テキストの先頭
次に、視点2をアクティブにすると、画面は即時、テキストの先頭部に変わりますが、
この視点で、カーソルを例えばテキストの 748 行目に移動すると、各視点の状態は、
次のようになります。
視点1 ・・・ テキストの 312 行目
視点2 ・・・ テキストの 748 行目 ※
視点3 ・・・ テキストの先頭
ここで、視点3をアクティブにして、カーソルを例えばテキストの 555 行目に移動すると、
各視点の状態は、次のようになります。
視点1 ・・・ テキストの 312 行目
視点2 ・・・ テキストの 748 行目 ※
視点3 ・・・ テキストの 555 行目
ここで、視点1をアクティブにすると、画面は即時、テキストの 312 行目に変わります。
また、視点2をアクティブにすると、画面は即時、テキストの 748 行目に変わります。
このように、視点の切り換えによって、操作対象の画面を、即時に切り換えることが
できます。
視点1〜3の切り換えは、次のコマンドで行ないます。
コマンド | 機能説明 |
---|---|
視点1へ切り換え | 視点1をアクティブにする |
視点2へ切り換え | 視点2をアクティブにする |
視点3へ切り換え | 視点3をアクティブにする |
この各機能は、初期環境では、それぞれ、Ctrl+F1, Ctrl+F2, Ctrl+F3 キーと、 ツールバーのボタンに割り当てられています。
視点0は、視点1〜3の一時切り換え用として追加された視点です。 例えば、見出し一覧やマーク行一覧から、別の箇所を一時的に 表示する時に、視点0へ自動的に切り換わるようにしておくと、 そこである程度作業しても、元の視点1〜3へ容易に戻ることができます。
また、既に開かれている編集ウィンドウ内へ、タグジャンプを行なった場合、 そこでのカーソル位置が勝手に変わってしまいます。しかし、 そのジャンプの際に、視点0へ自動的に切り換わるようにしておくと、 視点1〜3の位置は変わりません。 これは、タグ検索ジャンプ等の場合でも、 同様に行なえます。
このように自動的に視点0へ切り換わるようにするには、 環境設定でそのように設定しておく必要があります。 なお、初期環境ではそのように設定されています。
視点0へは手動でも切り換えることができます。 現状、それ専用のコマンドがありますが、 視点1〜3のどれかがアクティブの時に、同視点への切り換えを行なった時に、 視点0へ切り換わるようになっています。 例えば、視点1がアクティブの時に、「視点1へ切り換え」を行なうと、 視点0がアクティブになります。視点2、3がアクティブの時も同様です。
ツールバー上にある 視点1, 視点2, 視点3 の切り換えボタンをクリックする ことによって、アクティブ視点を切り換えることができます。 視点1〜3のどれかがアクティブの時には、そのボタンが押下保持状態になります。 その状態のボタンをクリックすると、そのボタンは通常状態に戻って、 視点0がアクティブになります。
ツールバーのボタンで、視点を切り換える際に、Shiftキーを併用すると、
現画面を引き継いだままで、視点が切り換わります。例えば、現在の各視点の状態が、
次のようになっているとします。( ※ 印は、アクティブ視点を示します )
視点1 ・・・ テキストの 123 行目 ※
視点2 ・・・ テキストの 456 行目
視点3 ・・・ テキストの 789 行目
ここで、Shiftキーを押さないで、視点2のツールボタンをクリックすると、
視点2がアクティブになって、画面の表示は、テキストの 456 行目に変わりますが、
Shiftキーを押しながら、視点2のツールボタンをクリックすると、
視点2がアクティブになって、画面は、テキストの 123 行目が表示されたままで変りません。
つまり、この時点での各視点の状態は、次のようになります。
視点1 ・・・ テキストの 123 行目
視点2 ・・・ テキストの 123 行目 ※
視点3 ・・・ テキストの 789 行目
現編集テキスト内で、
・見出し一覧からジャンプ
・マーク行へのジャンプ
・タグジャンプ
・タグ検索ジャンプ
を行なった時、アクティブ視点を、
・現視点のまま
・視点0へ切り換え
・視点1へ切り換え
・視点2へ切り換え
・視点3へ切り換え
のどれにするかは、環境設定で指定できるようになっています。
なお、初期状態では、「視点0へ切り換え」になっています。
編集ウィンドウを、コマンドラインで開く時には、最初のアクティブ視点と、 各視点の編集テキスト内の位置を、指定できるようになっています。
編集ウィンドウを、「セッションを復元」で 開いた時には、最初のアクティブ視点と、各視点の編集テキスト内の 位置が、「セッションを保存」の時の状態に 再現されます。
編集ウィンドウを、上記以外で開いた時には、視点1がアクティブになります。 そのカーソル位置は、状況に依存します。また、その他の視点のカーソル位置は、 テキストの先頭になります。