新規にテキストを編集するためのウィンドウを表示します。この時、ファイル名は
未定なので、「無題」という名前になります。この新規編集に最初に適用される環境は、
「NewFile」という名前の「特殊」グループ
の環境になります。この適用環境は、後で必要に応じて、「適用環境の切り換え」で簡単に変更できます。
この「無題」の編集ウィンドウで編集したテキストは、「名前を付けて保存」等で、ファイルに格納できます。
ファイルに格納すると、そのファイルパスに対応する環境が適用されます。
また、この「無題」の編集ウィンドウで、何も編集していない状態で、既存ファイルを
開くと、このウィンドウは、その既存ファイルの編集用に変わります。
一方、何か編集した状態で、既存ファイルを開くと、「無題」の編集ウィンドウは
そのまま存続して、その既存ファイル用の編集ウィンドウは別に開かれます。
テキスト編集を行なうファイルを選ぶためのダイアログボックスを表示します。
ここで、編集したいファイルを選んで、「開く」のボタンを押すと、別の新しい
編集ウィンドウが開いて、そこにそのファイルの内容が表示されます。この時、
そのファイルパスに対応する環境が適用されます。
このダイアログボックスでは、複数のファイルを選ぶこともできます。また、
ファイル一覧枠内に表示されるファイル名を、ワイルドカードで絞り込むことも
できます。これらは、基本的に Windows 標準の操作です。
このダイアログボックスでは、読み込むファイルの「文字コード系」を指定できる
ようになっています。
また、ここでは、編集テキストを「編集禁止」つまり、書き込み禁止(閲覧専用)にするかどうかの指定もできます。
この指定は、あくまで、編集ウィンドウに表示されるテキストの内容を
変更できないようにするためのもので、ファイルへの書き込みを禁止するもの
ではありません。
ファイルへの書き込みの禁止は、「保存禁止」の指定でできるようになっています。
この指定を ON にしておけば、うっかりファイルの内容を書き換えてしまう
ミスを防げます。
ファイル自身にも「読み取り専用」属性がありますが、これは、「編集禁止」や
「保存禁止」の指定とは、別物です。
例えば、「読み取り専用」属性を持つファイルであっても、「編集禁止」にしていなければ、
その内容を読み出してメモリー上で編集することができます。また、「保存禁止」に
なっていなければ、そのファイルへの「保存」をプロテクトするのは、
本エディタではなく、OS(またはファームウェア)です。
参照: 環境設定「ファイル」→「読み込み」
現編集ウィンドウを閉じて、別のファイルの編集ウィンドウを開きます。
このコマンドを実行すると、「開く」ファイルを選ぶための
ダイアログボックスが表示されます。そこで、ファイルが選ばれると、その編集ウィンドウが
開いて、現編集ウィンドウが閉じます。なお、現編集テキストの変更内容が保存されていないと、
そのダイアログボックスが表示される前に、その保存確認のメッセージが表示されます。
現編集中のテキストの内容を、現ファイルに上書き保存します。
現編集テキストに対するファイルがない場合、例えば、「無題」ファイル等の場合、
保存先を指定するためのダイアログボックスが表示されます。
編集中のテキストは、万一の不慮の事故等に備えて、そこそここまめに
「保存」しておいた方が良いでしょう。
ファイルに保存すると、そのファイルの更新日時が変わります。
プログラムのビルド環境等では、このファイルの更新日時を管理しているので、
変更がないテキストをむやみに保存しないようにしないといけません。
そのため、変更がないテキストを「保存」しようとした時には、
その確認メッセージが表示されるようになっています。
なお、この動作は、環境設定の「ファイル」→「保存」で、確認メッセージの表示なしに無条件に保存する/しないに、
変えることもできます。
現編集中のテキストの内容を、任意のファイルに保存します。
その際、文字コード系、改行コード、BOM の有無を変更できます。
このコマンドを実行すると、所定のダイアログボックスが表示されます。
ここで、保存先のファイル名を入力して、「保存」ボタンを押すと、
現テキストがそのファイルに保存されて、そのファイルに対する編集に変わります。
保存先のファイル名の入力で、拡張子を省略した場合、
「ファイルの種類」で選択されている最初の拡張子が自動的に付加されます。
但し、「全てのファイル(*.*)」が選択されている時は、拡張子なしになります。
このダイアログボックスでは、保存するファイルの「文字コード系」や「改行コード」の
種別も指定できます。また、「文字コード系」が UTF-16 か UTF-8 の場合、
「BOM を付加」するかどうかを選択できます。
現テキストを、単に別のファイルに保存するだけで、現ファイルの編集を
継続したい場合は、「現ファイルの編集は継続する」のボタンにチェックを付けて、
保存を実行します。なお、その場合、改行コードは「現状のまま」しか選べません。
現ファイルの内容を読み込み直します。
現テキストの編集を最初からやり直したい時に、便利です。但し、
現編集中の内容は破棄されるので、注意が必要です。
このコマンドを実行すると、ダイアログボックスが表示されて、
読み込み直すファイルの「文字コード系」「編集禁止」「保存禁止」を再指定
できるようになっています。ファイルを開いた時に、文字コード系が合わないために、
表示がぐちゃぐちゃになることがありますが、このコマンドでやり直すことができます。
なお、「文字コード系」は、「読み込み直し」後には変更できません。
これを変更するには、再度「読み込み直し」を実行する必要があります。
「編集禁止」と「保存禁止」は、「読み込み直し」後にも簡単に変更できます。
現カーソル位置へ指定ファイルの内容を挿入します。
このコマンドを実行すると、挿入するファイルを指定するための
ダイアログボックスが表示されます。そこでは、そのファイルの「文字コード系」も
指定できるようになっています。
現編集ウィンドウを閉じます。これで、現テキストの編集が終了します。その際、
現テキストの内容が変更されていて、それがファイルに保存されていない場合には、
保存するかどうかを確認するためのメッセージボックスが表示されます。
ここで、「はい」を選ぶと、現テキストをファイルに保存して、終了します。
この時、「無題」等のファイルでは、保存先を指定するためのダイアログボックスが
表示されます。一方、「いいえ」を選ぶと、現テキストをファイルに保存しないで、
終了します。また、「キャンセル」を選ぶと、終了しないで、現テキストの編集を
継続します。
この「閉じる」コマンドは、編集ウィンドウのタイトルバーの右端にある
「閉じる」ボタンを押した時にも実行されます。
最後の編集ウィンドウを閉じた時、つまり、開かれている編集ウィンドウが1つも
無くなった時、本エディタは、終了します。
全ての編集ウィンドウに対して、「閉じる」コマンドを実行します。
多数の編集ウィンドウを開いていて、それらを全部一気に閉じたい場合に、便利です。
なお、何かのメッセージボックスかダイアログボックスが表示されている
編集ウィンドウや、作業中の編集ウィンドウは、「全て閉じる」の対象にはなりません。
現編集中のテキストをファイルに保存して、編集ウィンドウを閉じます。
その時、現テキストの内容が変更されていなければ、
ファイルへ保存するかどうかの確認メッセージが表示されます。
また、「無題」等のファイルでは、保存先を尋ねるダイアログボックスが
表示されます。
全ての編集ウィンドウに対して、「保存して閉じる」コマンドを実行します。
多数の編集ウィンドウを開いていて、それらを全部一気に、保存して閉じたい場合に、
便利です。
なお、何かのメッセージボックスかダイアログボックスが表示されている
編集ウィンドウや、作業中の編集ウィンドウは、「全て保存して閉じる」の
対象にはなりません。
全ての編集ウィンドウに対して、「保存」コマンドを実行します。
多数の編集ウィンドウを開いていて、それらを全部一気に保存したい場合に、
便利です。
なお、無変更のテキストに対しては、「全て保存」では、何も行なわれません。
また、何かのメッセージボックスかダイアログボックスが表示されている
編集ウィンドウや、作業中の編集ウィンドウは、「全て保存」の対象にはなりません。
現編集対象のファイルを、バックアップ用のフォルダ内にコピーします。
このバックアップは、編集ファイルの「簡易バージョン管理」のためのもので、
現編集中のテキストをファイルに保存する前に、元のファイルの内容を
保管しておきたい時に、行ないます。
バックアップ先のフォルダや、バックアップのファイル名は、環境設定の
「ファイル」→「簡易バージョン管理」で指定できるようになっています。
初期環境では、バックアップフォルダは、現編集ファイルが格納されている
フォルダ内の "Backup" という名前のサブフォルダになっています。
また、バックアップのファイル名は、元のファイル名の末尾に(拡張子があれば、
そのピリオッドの直前に)、"-" と2桁の連番を付加するようになっています。
例えば、元のファイル名が、"ABC.X" の場合、バックアップファイル名は、順に、
"ABC-00.X", "ABC-01.X", "ABC-02.X", ... となります。
「バックアップ」コマンドを実行すると、バックアップファイル名を
指定するためのダイアログボックスが表示されます。そこには、環境設定で
指定されているバックアップフォルダ内にある関連ファイルの一覧と、
今回のバックアップファイル名が、デフォールトで表示されています。これで、
特に変更する必要がなければ、「保存」ボタンを押すだけで、元のファイルが、
バックアップファイルにコピーされます。なお、バックアップファイルに
コピーされるのは、あくまで、その時点でディスクに格納されている編集対象の
ファイルの内容で、現編集中のテキストが書き込まれるわけではありません。
現編集テキストの内容をファイルに保存せずに、現編集ウィンドウを閉じます。
その際、現テキストの内容が変更されていて、それがファイルに保存されていなければ、
安全のために、ほんとうに破棄しても良いかどうかを確認するためのメッセージが
表示されます。ここで、「いいえ」を選ぶと、破棄を中止することができます。
全ての編集ウィンドウに対して、「破棄」コマンドを実行します。
多数の編集ウィンドウを開いていて、それらを全部一気に破棄したい場合に、
便利です。
なお、何かのメッセージボックスかダイアログボックスが表示されている
編集ウィンドウや、作業中の編集ウィンドウは、「全て破棄」の対象にはなりません。
最近開いたファイルの一覧をサブメニューに表示します。
この中の1つを選ぶと、そのファイルの編集ウィンドウが開きます。その時の
カーソル位置は、そのファイルの編集を終了した時の位置に復元されます。
但し、環境設定の「ファイル」→「読み込み」で、その位置を復元しない設定になっていると、
カーソル位置は、テキストの先頭になります。また、
同環境設定で、「最近使った履歴に登録しない」の指定になっていると、
そのファイルは、このサブメニューには表示されません。
最近使ったファイルは、現版では内部的に最大30個まで保管されていますが、
このサブメニューに表示されるのは、最大20個です。
最近開いたファイルが格納されているフォルダの一覧をサブメニューに表示します。
この中の1つを選ぶと、そのフォルダ内から編集ファイルを選ぶための
ダイアログボックスが表示されます。
最近使ったフォルダは、このサブメニューに、最大20個まで表示されます。
「セッション(全編集ウィンドウ状態)の
保存と復元」で使った最近のファイルの
一覧をサブメニューに表示します。この中の1つを選ぶと、その内容に従って、
全編集ウィンドウの状態(セッション)が復元されます。
最近使ったセッションは、このサブメニューに、最大10個まで表示されます。
現在の全編集ウィンドウの状態(セッション)を保存して、本エディタを終了します。
こうしておけば、次回本エディタを起動した時に「終了時のセッションを復元」を行なって、前回終了時の全編集ウィンドウの状態を
復元させることができます。
なお、実ファイルに格納されない編集ウィンドウ(例えば、Grep 結果など)の状態は、
本コマンドでは保存されません。
変更の有る編集テキストが未保存の時、本コマンドは実行できません。
無変更の無題ファイルだけの時に、本コマンドを実行してもあまり意味がないので、
その旨の確認メッセージが表示されます。
ちなみに、この終了時のセッションの内容は、本エディタのインストールフォルダ内に
ある所定のファイルに保存されます。
この内容は基本的に「セッションの保存」で
保存されるファイルの内容と同様です。
上述の「セッションを保存して終了」で保存した 内容に従って、全編集ウィンドウの状態(セッション)が復元されます。 このコマンドは、通常、本エディタの起動直後に行ないます。 編集中のテキストがある時に、このコマンドを実行すると、 正確に復元されない場合もあるので、その旨の確認メッセージが表示されます。
現編集テキストの印刷プレビューを表示します。その際、現編集テキスト内に
選択範囲があれば、その部分だけが対象になります(矩形選択範囲でも可)。
選択範囲がなければ、現編集テキストの全体が対象になります。
本プレビューでは、印刷仕様が予め何種類か用意されているので、
その中から任意に選べます。印刷仕様は、任意に変更/追加/削除することができます。
実際に印刷を開始するには、「印刷...」ボタンを押します。
現編集テキストの内容は、本プレビューの表示中でも変更できます。
その変更内容をプレビューに反映させるには、このプレビューの「メニュー」から
「印刷文書の読み込み直し」を実行します。
なお、本機能は、本エディタ内部に組み込まれたコマンドではなく、
PrintView.mc という MikoScript で実現しています。
この使い方の詳細は、本プレビューの「メニュー」から「ヘルプ」を選ぶと
表示されます。
カラー印刷 に関しては、
別途説明しています。
レイアウト印刷では、プレーンテキストを各種のレイアウト(原稿用紙、レポート用紙、 大学ノート、便箋、文庫本、新書本、英文レターなど)で表示(プレビュー)して、 印刷することができます。
このプレビューは、WYSIWYG で表示されます(拡大/縮小可)。 また、疑似アンチエイリアスで描画しているので、比較的見易くなっています。 このプレビューでは、編集中のテキストだけでなく、テキストファイルの内容や、クリップボードの内容も表示できます。 編集中のテキストを表示する場合、選択範囲(矩形も可)があれば、その部分が対象になり、 選択範囲がなければ、現編集テキストの全体が対象になります。 テキストの編集とプレビューを繰り返す場合、読み込み直しをすれば、ページ番号は同じまま、表示内容が更新されます。 ファイルの内容を表示する場合、そのファイルは、もちろん一覧表から選べますが、ドラッグ&ドロップも受け付けられます。 このプレビューの背景色と文字色は、ウィンドウズのテーマに準拠しています。 そのため、例えば、周りの背景色がすべて黒なのに、このプレビューの背景色だけが白になるようなことはありません。 ページ送り/戻しは、ページのスライドバーだけでなく、マウスホイールの回転、PageUp/Down キーでも行なえます。
印刷は、基本的に、プリンターに設置されている用紙のサイズと方向に合うように自動調整されます。 例えば、A4のレイアウトを、B5の用紙に印刷する場合、自動的に縮小されます。 また、横置きのレイアウトを、縦置きの用紙に印刷する場合、自動的に 90°回転されます。 但し、用紙の方が大きい場合、レイアウトのサイズ通りに印刷されます(拡大はされません)。 罫線のあるレイアウト(原稿用紙、レポート用紙など)は、その罫線もカラーで印刷されます。
レイアウトの仕様を変更する場合、本スクリプトのソースプログラム( LayoutPrint.mc )を変更する必要があります。 主な仕様は、SetLayout() という関数にまとめれられているので、そこの変更だけなら、容易にできます。
和文のレイアウトでは、禁則処理が行なわれます。(現状、複雑なものには対応していません。) 英文のレイアウトでは、ワードラップに伴う、単語間隔の調整、折り返し行での両端揃えが行なわれます。 どちらのレイアウトでも、テキスト内に Form Feed コード( CTRL+L で入力可 )があると、強制的に改ページされます。
現編集テキストと任意のテキストを比較するには、このコマンドを実行します。
その際、現編集テキスト内に選択範囲があれば、その部分だけが比較対象になります
(矩形選択範囲でも可)。選択範囲がなければ、現編集テキストの全部が比較されます。
現編集テキストと比較するのは、ファイルの内容だけでなく、他の編集中のテキストや、
クリップボードの内容でも可能です。また、比較元を現編集テキスト以外に切り換えることも
できます。
比較結果が表示されている時、Ctrl+PageDown で次の相違箇所へ、Ctrl+PageUp で前の
相違箇所へ移動できます。また、ダブルクリックで、そのポイント先の行のファイルの
編集ウィンドウを表示できます。
なお、本機能は、本エディタ内部に組み込まれたコマンドではなく、
DiffText.mc という MikoScript で実現しています。
この使い方は、このソースファイルの冒頭のコメントに記述しています。
現編集ファイルの内容を、16進値で表示します。この表示は、現編集中のテキストの内容
ではなく、ディスクに保存されているファイルの内容になります。
現編集ファイル以外のファイルの内容を、16進値表示したい場合は、
この表示ウィンドウ上に、そのファイルをドラッグ&ドロップします。
なお、本機能は、本エディタ内部に組み込まれたコマンドではなく、
HexDump.mc という MikoScript で実現しています。
この使い方は、このソースファイルの冒頭のコメントに記述しています。