編集ウィンドウを多数開いている時、操作対象の編集ウィンドウを切り換えるには、
いろいろな方法がありますが、ここで説明する「タブ切換方式」も非常に有用です。
なお、タブに関する概要は、「タブバー」で
説明しています。また、タブバー関連の環境設定もあります。
本エディタでは、タブ制御が有効な編集ウィンドウを「タブウィンドウ」と 呼んでいます。また、タブウィンドウの集まりを、「タブグループ」と言います。 タブグループは、複数存在でき、タブグループの新設、分離、メンバー替え等が、 任意に行なえます。
同じタブグループに属するタブウィンドウは、通常、どれか1つだけが表示されて、 他は非表示の状態になります。タブウィンドウのタブバーには、そのグループに属する 各タブウィンドウに対応するタブボタンが配置されています。そのうちの1つが ハイライト状態になっていて、それが現在表示中のタブウィンドウを示します。
非ハイライト状態のタブボタンを左クリックすると、そのボタンにハイライトが移り、 そのボタンに対応するタブウィンドウが表示されます。この時、前に表示されていた タブウィンドウは非表示になります。この切り換えでは、その前後のウィンドウの位置と サイズは同じです。
タブグループに属するタブウィンドウは、そのグループから分離して、別の グループにしたり、タブ制御をオフにして独立したウィンドウにしたり、 他のタブグループに移動したりすることができます。 これらの操作は、タブ制御関連のメニュー(詳細後述)で行ないます。
各編集ウィンドウは、それぞれ個別に、タブ制御を有効(ON)/無効(OFF)にする
ことができます。つまり、タブウィンドウ(タブ制御が有効な編集ウィンドウ)と
非タブウィンドウ(タブ制御が無効な編集ウィンドウ)が混在できます。
タブウィンドウには、通常、タブバーが表示されますが、タブバーを非表示にする
こともできます。一方、非タブウィンドウでは、タブバーは必ず非表示になります。
タブバーに表示される各タブボタンは、追加順(エントリー順)に配置されるか、または、 編集ファイルの名前順に配置されます。このどちらにするかは、ユーザーが任意に 選択できます。ちなみに、タブボタンの配置を、編集ファイルの名前順にしている場合、 タブボタンが追加される度に、並べ替えが行なわれます。その際、 手動で行なっていた配置換えは無効になります。
タブボタンをマウスでドラッグ&ドロップすることによって、そのタブの配置換え、分離、 グループ換えが行なえます。この操作は、誤って起動されることがないように、 既にハイライト状態になっているタブボタンに対してだけ開始できるようになってます。 また、このドラッグ中は、マウスポインタが、その状態を示す形状に変わります。
タブボタンは、現グループ内でのドラッグ&ドロップによって、任意の位置に移動できます。 また、タブボタンを当ウィンドウの外にドラッグ&ドロップすれば、 そのタブが分離されます。また、タブボタンを、本エディタの他のタブグループの ウィンドウ上へドラッグ&ドロップすると、そのタブの属するグループが変わります。
マウスポインタがタブバー上にある時に、マウスの右ボタンを押すと、 タブ関連のコンテキストメニューが表示されます。 このメニュー内の各項目について、次に説明します。
マウスポインタの位置にあるタブボタンに対応するタブウィンドウを閉じます。
マウスポインタの位置にあるタブボタンに対応するタブウィンドウを、 現タブグループから分離して、別のタブグループとして独立させます。
マウスポインタの位置にあるタブボタンに対応するタブウィンドウを、 現タブグループから外して、タブ制御がオフ(無効)の編集ウィンドウとして 独立させます。
タブバー内のタブボタンの並びを、ボタン名順、つまり、編集ファイルの名前順に するか否かを、このメニュー項目で切り換えます。名前順に並べる状態にある時、 このメニュー項目の左側にチェックマークが付きます。この状態は、 このメニュー項目の実行によって反転されます。 名前順の並べ替えをしない状態に切り換えた時には、特に何も行なわれませんが、 並べ替えをする状態に切り換えた時には、全タブグループに対して、並べ替えが 実行されます。
タブバーは、テキスト表示領域の上側かまたは下側に配置されますが、 その配置を、このメニュー項目で切り換えます。その配置が下側になっている時、 このメニュー項目の左側にチェックマークが付きます。 この配置替えは、全タブグループに対して、行なわれます。
ファイルを開いた時、その編集ウィンドウをタブ無しにするかどうかを、 このメニュー項目で切り換えます。 この状態は、今後開くファイルに対して反映されますが、既に開かれている ファイルに対しては影響しません。 現在どちらの状態になっているかは、このメニュー項目の左側にチェックマークが 付いているか否かで判別できます。
このメニュー項目を実行すると、このグループのタブバーが非表示になります。 この状態では、タブ制御は依然有効ですが、タブボタンのクリックも、 タブバー上のコンテキストメニューの表示もできません。 この状態で、タブウィンドウを切り換えるには、「編集ウィンドウ一覧」や「ウィンドウ切り換え」機能(初期環境では Ctrl+W で起動)等を使うことになります。 また、後述の「タブ制御」コマンドの実行で表示されるサブメニューで、 タブ関連の操作を行なうことができます。
マウスポインタの位置にあるタブボタンに対応するタブウィンドウを、 現タブグループから分離して、... のタブグループに入れます。
現タブグループ内の全てのタブウィンドウを閉じます。
現タブグループ内の全てのタブウィンドウを分離して、それぞれ個別の タブグループとして独立させます。
現タブグループ内の全てのタブウィンドウを分離して、それぞれ、 タブ制御がオフ(無効)の個別の編集ウィンドウとして独立させます。
タブ切換方式に関するヘルプのページを表示します。
「タブ制御」コマンドを実行すると、タブ制御関連のサブメニューが表示されます。 このコマンドは、初期環境では、メインメニューの「ウィンドウ」項目内と、 ツールバーに割り当てられています。 このコマンドで表示されるメニュー内の各項目について、次に説明します。
現在開かれている全ての編集ウィンドウを、1つのタブグループに統合します。
全タブグループ内の全タブウィンドウを分離して、それぞれ個別のタブグループ として独立させます。
全タブグループ内の全タブウィンドウを分離して、それぞれ、 タブ制御がオフ(無効)の個別の編集ウィンドウとして独立させます。
タブ制御がオフ(無効)の編集ウィンドウに、タブを設定します。 これによって、このウィンドウは、1つの独立したタブグループになります。 なお、このメニュー項目は、既にタブのあるウィンドウでは、表示されません。
現タブウィンドウを、その所属タブグループから分離して、別のタブグループ として独立させます。
現タブウィンドウを、その所属タブグループから外して、タブ制御がオフ(無効) の編集ウィンドウとして独立させます。
このタブグループに属するタブウィンドウ上のタブバーの表示/非表示を 切り換えます。タブバーが非表示になっている時には、 このメニュー項目の左側にチェックマークが付きます。 このメニュー項目は、タブバー上のコンテキストメニュー内の同項目と 基本的に同じですが、「タブ制御」コマンドのサブメニューは、 タブバーが非表示の時でも、表示できます。
これらのメニュー項目は、タブバー上のコンテキストメニュー内の同項目と同じです。
現タブウィンドウを、その所属タブグループから分離して、... のタブグループに 入れます。
「編集ウィンドウ一覧」からも、 次のタブ操作が行なえます。
これらのメニュー項目は、「タブ制御」コマンドの実行で 表示されるサブメニュー内の同項目と同じです。
ファイルを開いた時、その編集ウィンドウのタブの初期状態がどのようになるかを、 ここで説明します。
本エディタの起動コマンドでファイルを開く場合、/Ts /Th /Tc /Tx のどれかのオプション指定があれば、無条件にそれに準じます。
それ以外の場合は、前述の「ファイルを開く時、常にタブ無し」の状態に依存します。この状態が ON になっていると、上記以外どのようにしてファイルを 開いた時でも、その編集ウィンドウは、タブ無しになります。
一方、この「ファイルを開く時、常にタブ無し」の状態が OFF になっていると、どのようにしてファイルを開いたかによって、 その結果が異なります。
まず、次のようにしてファイルを開いた場合、その編集ウィンドウのタブは、 その時点での最前面の編集ウィンドウのタブ状態に依存します。
ここで、最前面の編集ウィンドウというのは、その時点でアクティブの 編集ウィンドウか、または、最後にアクティブになっていた編集ウィンドウ のことです。
この最前面の編集ウィンドウにタブがあれば、そのタブグループに参入されます。 但し、無更新の「無題」ファイルが1つだけあるタブウィンドウから、 ファイルを開く場合は、環境設定に依存します。 ⇒参照
最前面の編集ウィンドウにタブがなければ、開かれたウィンドウも タブ無しになります。
最前面の編集ウィンドウが無い、つまり、最初にその編集ウィンドウが開かれる時、 そのウィンドウには、新規のタブグループが設定されます。
編集ウィンドウ上へのファイルのドラッグ&ドロップで開いた編集ウィンドウは、そのドロップ先の編集ウィンドウにタブがあれば、
そのタブグループに参入され、さもなければ、タブ無しになります。
但し、無更新「無題」ウィンドウへのドラッグ&ドロップでは、
上記同様、環境設定に依存します。⇒参照
次のファイルの編集を所定のダイアログボックスから起動した場合、
その編集ウィンドウは、タブ無しになります。これは、そのダイアログボックスが
表示中でも、そのファイルの編集ができるようにするためです。
「セッションの復元」でファイルを開く場合は、
起動コマンドでファイルを開くのと同じです。