ΔLOOP6の概要

最終更新日: 2004年8月29日

2004年8月1日に回路図が完成し、8月5日に製作完了という状況です。第5号機(名前はΔLOOP6)については、このページにて随時UPしてまいります。

<NEWS>
1.ΔLOOP6、5、3のACアダプター駆動方法についてUPしました。こちらから!
2.ΔLOOP6のゲイン調整方法について更新しました。こちらから!

今回のΔLOOP6は、最近通信型受信機を購入しΔLOOP5のゲインが高すぎると感じたり(注:ΔLOOP5としての対処方法はΔLOOP5のページに掲載済み)、ΔLOOPで初めて迎える「夏のエアコンシーズン」においてノイズが思った以上に多いことから、チューニングBOX内に究極のアンプ構造として、差動型のアンプを組み込んで見ました。
よって、ΔLOOP5システムのチューニングBOXのアンプ部のみに回路変更を加えた形となっており、ΔLOOP5からは容易に移行できるようにしております。ΔLOOP部、コントロールBOX部、接続ワイヤー等はΔLOOP5のものがそのまま継続使用できます。


1.このアンテナの特徴
ΔLOOP6のコンセプトは、「ノイズに強い静かなアンテナ」です。

取り組み内容は:
(1)ΔLOOP5で採用していた非対称型のアンプを変更し、対称型(差動型)の構成としました。
(2)ΔLOOP5で用いている部材を極力利用できるようにし、容易にΔLOOP6とΔLOOP5をチューニングBOX部のみ交換することにより、変更できるようにしました。
(3)お使いの環境に合わせられるように、また、回路のばらつきによる差動動作のアンバランスを調整するために2個のアンプのゲインを別々に調整できるようにしました。

あとの、仕様はΔLOOP5と全く同じです。

ΔLOOP6の周波数カバー範囲を示しますと:(10Vの3端子レギュレータを使用時)

ループアンテナ部のターン数
受信周波数範囲
対応放送バンド
1Turnのみ
2200kHz〜12800kHz
120mb, 90mb, 75mb, 60mb, 
49mb, 41mb, 31mb, 25mb

であり、ΔLOOP5と比べると、25mbも射程範囲に入りました。しかしながら、アンテナの特性上31mbと25mbについてはロングワイヤー等の方が感度が良いようですので、41mb以下で本LOOPアンテナの性能が存分に感じられると思います。


2.ΔLOOP5との比較
感度はΔLOOP5の方が高く感じますが、同時にノイズレベルも上がってしまいます。特に夏場のエアコンからのノイズによっては、Sメーターがノイズで常時5程度も振ってしまうのが気になりましたが、ΔLOOP6についてはアンプ部をフルゲインにしてもノイズのみのSメーターの振れがS=3以下に抑えられ、かつエアコンON/OFFによるノイズの増加量がΔLOOP6の方が少なくすることが出来ました。

通信型受信機をお使いの方ですとΔLOOP6を是非お勧めいたします。ポータブルタイプのレシーバーの場合は、より簡単に自作できるΔLOOP5でも良いと思います。


3.差動型アンプが良い理由
ΔLOOP部には様々なノイズが飛び込んできます。その中には、
(1)アンテナ全面で受けるノイズ=LOOPアンテナの2本の線の電圧が同じ方向に上下するノイズ
(2)アンテナの内部を磁界として通過するノイズ=LOOPアンテナの2本の線の電圧が逆方向に上下するノイ

の二つのモードのノイズがあると言えます。(1)についてはΔLOOP5の構造でもある程度抑えられますが、完璧に除去するには今回のΔLOOP6の様な差動型アンプにすることがベストです。(2)のノイズについては、受信電波と同じものになりますので、除去は困難です。今回は(1)のノイズを徹底的に除去しようとしたものです。


このΔLOOP6の詳細情報のページについては、こちらからどうぞ!


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