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この日の日の出は昨日のそれにも増して素晴らしかった(ようだ)
日の出前から双六稜線や樅沢岳にでも足を向けていれば、その素晴らしい光景に出会えたようだが、ついのんびりしてしまったことで双六小屋からしかそれを見ることが出来なかった
どうりで双六小屋前には朝日を見ようとする人たちが少なかったはずだ
この時期、稜線に上がらずとも燕岳付近からの日の出を見ることが出来るのを知っていたことが災いしたか・・・ |
双六小屋付近から見る日の出
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昨日、夕刻にも双六山頂で見かけた人に鏡平で聴いたところによると、今朝の槍は穂先を取り巻くガスが真っ赤に燃えて素晴らしかったとか
やはり朝は早く行動開始するのが鉄則
それが見れなかったどころか、のんびりしたせいで、日の出間もない頃ははっきり見えていた弓折岳〜笠ガ岳稜線もいつしかガスに覆われだした
こうなってしまえば、どうしようもない
弓折岳稜線からの槍〜穂の展望も期待できなくなった
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弓折岳と笠ガ岳
右の屋根は双六小屋に併設の富山医科薬科大・夏期診療所 |
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ガスにかすむ稜線に向け、テント場をあとにする
7時35分発
案の定、稜線に出る以前よりガスの中の歩行となり稜線に出ても、もちろん東面の槍〜穂高連峰の展望は皆無 |
下山路より双六池とテント場、双六小屋を振り返る
後方は鷲羽岳 |
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目を楽しませてくれるお花畑が唯一の救い
雪田を過ぎるとやがて弓折岳、笠ガ岳への分岐
8時25分着
短く休んだら鏡平へ向け下る
8時30分発 |
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稜線には小さいながら雪田が残っていた |
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すぐにガスを抜け、鏡平を下方に見ながら下るようになる
しばらく下ると小さな池が現れる
次の池の真ん中を木道で歩くと鏡平山荘着
8時50分 |
弓折岳分岐を鏡平方面へ下ると、やがて鏡平を眼下に見ながらの歩行となる |
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ここでラーメンと名物「かき氷」をいただきながら長めの休憩を摂ったら重い尻を上げる
9時30分発 |
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小屋前デッキでラーメンを食す |
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鏡池で穂高連峰を想像したら潅木帯に入るので、いよいよ展望はなくなる
露岩の登山路を慎重に下ると尾根を右へ巻き気味に緩やかに下る
秩父沢上部が見えてくるとシシウドが原
見上げる弓折岳稜線はガスの中
登山路はここで直角に折れ、再び潅木帯を下る
正面に見えるはずの奥穂〜西穂稜線も、もちろんガスの中
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秩父沢には沢山の登山者が休憩中 |
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秩父沢は仮設橋で渡る |
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秩父小沢の清流で喉を潤したら間もなく沢山の人たちが休憩中の秩父沢
見上げると、シシウドが原がずいぶん高くになった
代わって下方に見えている林道の橋はどんどん近くに |
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沢の石で見事に整備された道を下る
危なげな橋を『危険ですからお一人づつ中央部を通って下さい』の立て看板どおり、一人づつ渡りきると河原に出る |
河原にある標識
後方は秩父沢とシシウドが原方面 |
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林道脇にはブナ林が広がる |
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小池新道と別れたら、林道はブナ林を見ながらのんびり歩く
アサギマダラ飛び交うわさび平は新穂高の奥座敷的存在
11時30分着
リンゴとひやむぎを食べたら新穂高へ向け最後の歩き
11時55分発
林道を1時間ほど歩くと新穂高バス・ターミナルに到着
12時50分 |
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わさび平で名物「ひやむぎ」を前にりんごを頬張る(あ) |
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かつて、今日下山したコースを経て槍に登り大槍から西望した際、(こちら)
「次に(あ)と歩くのはこの方面」
と、ひとりしたためていた黒部源流方面を歩きたかった想いを、5年の月日を経て実現できた山行となった
バス停脇のアルペン浴場で汗を流したあと、バスで高山に出て列車を乗り継ぎ帰宅の途に着いた
【山行後記】
今山行中、すれ違いざまに発する「こんにちは〜」の次に(あ)が数多く発した言葉は
「天空の城やな〜っ!」
だったのではなかろうか
前半の雲ノ平では雨にたたられ、また後半では眺望の主役ともいえる槍〜穂高連峰がホンの短い時間帯しか見えなかったにもかかわらず彼がこの言葉を何度も発したことを考えれば、自ずとこのコースの素晴らしさが分かって貰えるだろう |