雲ノ平と黒部源流の山々 その1

ニッコウキスゲ咲く登山路を太郎兵衛平へ向け緩やかに行く
◆【山行日時・コース・天候】 2005年8月14日〜17日
□8月14日  折立〜太郎平〜薬師沢小屋
         曇りのち時々雨

□8月15日  薬師沢小屋〜雲ノ平〜祖父岳巻き道〜黒部川源流地標〜鷲羽乗越(三俣山荘)
         雨のち曇り

□8月16日  鷲羽乗越(〜鷲羽岳〜水晶岳〜鷲羽乗越)〜三俣蓮華岳〜双六岳〜双六テント場
         曇り(ガス)時々晴れ

□8月17日  双六テント場〜鏡平〜わさび平〜新穂高
         ガスのち晴れ
パタゴニア



◆【第一日(8月14日)の山行記録】
富山地鉄立山線、有峰口駅 前夜、大阪・難波発の夜行バスに京都駅から乗車

早朝、有峰口バス停で下車し、徒歩ですぐそばの富山地鉄・有峰口駅へ短く移動

折立行きの路線バスに乗り換え山道を揺られること1時間あまり、駐車場が車で埋まった折立・登山口に到着
有峰口駅の折立行きバス
7時40分
折立登山口を出発
折立登山口
折立登山口を歩き出す
1,934を出発 9時10分着
混雑気味の1,934は早々に後にする
9時20分発

樹林帯を抜け整備された登山路を歩くようになる

振り返れば眼下に有峰湖が見えるようになり高度を稼いだことを実感できるが、この山がそれ以上に大きいせいか、稜線はまだまだ前方にしか見えず遠い
1,934
五光岩ベンチ付近より見る薬師岳 間もなく太郎小屋の立つ稜線
五光岩ベンチ付近より見る薬師岳 稜線の太郎小屋は間近
五光岩ベンチ付近から見る薬師岳はかなりのスケールの違いはあるものの、この春出向いた四国・堂ガ森付近から見た石鎚、鞍瀬ノ頭の光景を思い出させてくれた

何箇所かのベンチを登山路脇に見ながら沢登りのヘルメット軍団に混じり折立から歩くこと約4時間、ようやく太郎小屋が間近に見えるようになる
太郎兵衛平より薬師岳 11時30分
太郎小屋の立つ太郎兵衛平に到着

薬師岳はどこから見ても大きな山だ
太郎兵衛平より薬師岳
少し霞んでいることを差し引いても目的地である鷲羽岳、三俣蓮華岳があまりに遠くに見える

食事を終えるかどうかという時になって雨が降り出し、と同時に展望もなくなった
太郎兵衛平より東望
中央手前の台地が雲ノ平
鷲羽乗越の奥にわずかに北鎌尾根が見える
薬師沢、第一渡渉点 昼食を終えたら太郎兵衛平から薬師沢へ向け下る
12時10分発

しばらくは急坂だが第一渡渉点が現れると緩やかに歩けるようになる
12時50分着
13時00分発
薬師沢・第一渡渉点
第三渡渉点を過ぎると、やがて木道を歩くようになるので歩きやすい 木道を行く
お花畑の中の木道を緩やかに下る(上方は太郎兵衛平方面)
カベッケが原 カベッケが原を行く富山からのご夫婦
カベッケが原を過ぎると左下方に赤屋根が見えてきて、急坂を下りきると薬師沢出合いに立つ薬師沢小屋に着く
14時10分
薬師沢小屋
薬師沢小屋
薬師沢の流れ 薬師沢の流れ
北ノ俣岳稜線方面を見上げながら黒部川畔で憩う 黒部川河原で憩う
今日の宿、薬師沢小屋の素晴らしいところをいくつか―薬師沢小屋、坂本さんと

先ずは何と言ってもこれ
小屋の顔、小屋番さんの坂本さん(34歳)がとても温和な方で好感度抜群なこと
夕刻にはフロントで長々と談笑させていただきました
ありがとうございました

次には、今年トイレを改装、バイオトイレになったことにより衛生的になったこと
特に男用は街なかと勘違いするほど清潔感あふれる仕立てになっていること

薬師沢と黒部川出合いに立地するため、建物の中にいても絶えず沢音が聞こえ涼しげ
2Fテラスに出ればすぐ下を流れる黒部川をいつでも見れること

食事が旨いこと、など

面白いところでは、それぞれの年で違いはあるようですが小屋自体が少し傾いていること
フロント右に5円玉を吊り下げた、即席の簡易傾斜測度計があります
この日(今年)の傾斜は4度
これまでの最高は6度
測度計によると、6度(?)を越えると危険値だとか
どうして小屋が傾いてしまうのかは直接、尋ねてみては

そして、これが一番かも、
就寝時になれば通常、他の人のイビキに悩ませられることもしばしばだろうが、ここでは沢の音にかき消されるので気にせず睡眠を摂れること

沢音を子守唄に眠るのは気持ち良かったです

おまけに、この日はお盆にもかかわらず宿泊者は定員より少し少な目だったので、布団一枚につき一人とゆったり

そこで翌日、よく眠れたと思い、(あ)に聞いてみた

「昨日は誰もイビキかいてなかったから静かやったな〜?!」

「そうか〜?」

「父さんのは聞こえとったでぇ〜!!

沢音を聞きながら気持ちよく休んだのは、自分ひとりだけだった?? かも知れない・・・

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