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乳がんからあなたをまもりたい ――
 はじめに
 甲状腺のはたらき
 甲状腺の病気
 バセドウ病と橋本病

乳がんからあなたをまもりたい ――


甲状腺の病気


甲状腺の病気は様々な種類がありますが、大きく分けると次の3つになります。

@甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は、様々な原因で甲状腺ホルモンの分泌が増えて(血液中の甲状腺ホルモンが多すぎる)、体の新陳代謝を必要以上に高める指示をだしてしまう為におこる疾患です。

ですから年中暑がり、汗がでて、だるくなり、怠け者や更年期障害と間違われやすいのです。原因疾患として、一番多い病気はバセドウ病です。他に何かの原因で甲状腺組織が破壊され、一過性に甲状腺に貯められていたホルモンが血中に流れ出る無痛性甲状腺炎や、高熱が出て甲状腺部位が痛む亜急性甲状腺炎、ホルモンを分泌する腫瘍ができる甲状腺機能性結節などがあります。

主な症状・・・疲れやすい、だるさがある、 発汗過多、動悸、息切れ、手足がふるえる、暑がり、食欲が旺盛、ライラする、口が渇く、 不眠、脱毛、眼球が出てくる

A甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は、逆に甲状腺のはたらきが衰えて、血液中の甲状腺ホルモンが少なくなる疾患です。冷え、皮膚の乾燥、無気力、もの忘れ、いつも眠い、受け答えがゆっくりになるなどの症状がでる為、怠け者やうつ病と間違われる事もあります。
ほとんどが甲状腺に慢性の炎症がある橋本病ですが、血液中の甲状腺ホルモンが正常の範囲内にあり、甲状腺の腫大の少ない橋本病の場合は、とくに治療の必要はありません。
又、特発性粘液水腫といって、甲状腺が破壊され萎縮した為に甲状腺ホルモンが作りきれなくなってしまう病気もあります


主な症状・・・ 疲れやすい、、だるさがある、気力がない、汗が少ない、脈拍数が少ない、寒がり、顔や全身のむくみ、体重が増える、皮膚が乾燥する、声がかれる、眠気、物忘れしやすい、動作が鈍い、脱毛、便秘、筋力低下

B腫瘍性疾患(腫瘍ができ、それが悪性かどうかが問題になる病気)
代表的疾患としては腺腫(せんしゅ)、腺腫様甲状腺腫(せんしゅようこうじょうせんしゅ)、がんがあります。
腫瘍の多くは甲状腺機能には影響しないため、体調や精神状態に大きな症状が出ることはありません。しかし腫瘍には良性と悪性があり、良性の結節性甲状腺腫には、甲状腺腺腫と、腫瘤が多くできる腺腫様甲状腺腫と、甲状腺ホルモンを分泌する甲状腺機能性結節があります。
甲状腺悪性腫瘍は、乳頭癌、濾胞癌、髄様癌、未分化癌、悪性リンパ腫など5種類に分けられています。