Be a KIMONO-Beauty!・・・・・・きもの美人にみせるツボ
車に乗るとき・降りるとき
<タクシーに乗るとき>
よく『タクシーに乗るときは外から先ずシートにすわってから、身体ごと4分の1回転して、足を入れましょう。』 とか
『車内ではシートに浅く腰掛けて、お太鼓をつぶさないように』 とか言いますよね。
あなたは、どんな風にされてますか?
この方法では私はとっても不安です。
外からシートにすわる時、着物の後ろひざから裾にかけてが、モロにタクシーのドアの下とすれそうになるじゃないですか。
それにタクシーの中で、あのフワフワしたシートにズーと浅く腰掛けているなんて、ムリ!
よっぽどの腕の力と腹筋、そして忍耐力がないとゼッタイにムリです。第一、くつろげません。
タクシーのあのフワフワのシートはお客さんをくつろがせる為に、後ろ方向に傾斜しています。
それで、前後左右に揺られるわけですから、気が付けば社長さん状態。(笑)
それで心配なのが、やはりひざ下から裾にかけての後ろ側なんです。
どうがんばっても、コチラの身体はえらそうな社長さんの様にドップリと深く腰掛けた状態です。
深く深くシートにはまってしまってますから、シートの座面じゃなく前面が着物とスレスレです。(ひざ下後ろ側です)
「シートの下のところ、汚れてなかったカナ?」ってすわってから気になりだしてくるんですね。
私が乗る前に、ひょっとしたらどこかの非常識なアンちゃんがチューインガムでもペッ!とつけてやしないか・・・・なんて心配になってくるんです。
と言って、乗る前にいちいちチェックするわけにもいかないし、ましてやぞうきんで拭くなんてこともできっこありません。
じゃあ、どうすればいい?
私はこの不安を解消するために、日本古来の超便利品、ふろしき をつかっています。
タクシーに乗り込むときは、ふつう通り足から「ドッコイショ」と乗り込みます。ちょっと優雅さには欠けるかもしれませんが、この際目をつぶりましょう。
優雅さを追求して、大事なきものを汚したくはありませんから・・・・・・。
そしてシートに腰掛けるわけですが、その前にふろしきを広げるのです。
大判のふろしきをシートの座面から前の方にタラリとたらします。そのふろしきをお尻で押さえ込むようにして座ります。
もうこれで、どんなに社長さん状態になっても大丈夫。(笑)
こんな ふろしきらしくない大判ふろしき をもっているとケッコウ便利ですよ。新柄にも面白いものを見つけました ふろしきも進化しています(笑)
食事のときは胸元にはさむと大きなナプキンがわり、ひざの上までカバーできます。
肌寒い時にはショール替わりにも。(105cm以上ならショールのもOKです)
壁にかければステキなインテリアになりそうなものもたくさんあります。
汚れても洗濯しやすい綿100%がおすすめです。
これでゆったりくつろいで目的地まで行くことが出来ますね。(笑)
<マイカーを運転するとき>
マイカーを運転する場合は事前に用意することができますね。
留袖や一張羅の高価なきものを着て、運転しなければならない時は、最大の注意をはらっています。
その時重宝するのが二部式雨コートのスカート部分。
乗る直前に、帯の上からまきつけます。巻きスカートと同じ要領で。
降りるときはそのままヒモをほどいてすぐに脱ぐことも出来ます。
運転する時にもうひとつ気になるのが袖の存在です。
帯びにはさんでおく、という手もありますが、万全を期すならコレです。着物の上から羽織る ホームコート をオススメします。
ラグラン袖にスッポリとおさまって、たすき替わりになっています。
これなら邪魔にならず、運転に集中できますね。 交通安全、交通安全(笑)
<降りたあとにもちょっと注意>
タクシーの場合はふろしきを忘れてこないこと(笑)
どちらの場合も降りたあとは お太鼓をチェックしましょう。チェックポイントは次の通りです。
@ 長時間座っていると、どうしても着物のお尻の部分がでてきます。立ち上がるとそれがシワになるわけです。
私は少々のシワは色気になると思うのですが、度を過ぎると気になりますよね。
そんな時はこうしてお尻のシワをのばしています。
タレのした、後ろのオハショリの下に指をいれ、腰紐に向かってシワを押し込むようにします。
その手で下に向かってお尻をひとなでしておきます。
タレがあがっていないかどうかたしかめます。
A お太鼓が体の重みでペチャンコになってると思われます。〜〜 中に手を入れて少しふくらませましょう。
B 時間があるときはお手洗いなどで、後姿をチェック! その時小さな手鏡があると便利です。合わせ鏡で後姿をたしかめましょう。
余談ですが、私のような出ッ尻(デッチリ)は、少し座っただけでもお太鼓のタレがはねあがることがあります。
こんな時は、その時の補正の仕方に問題があるようです。補正の方法を少し変えてはどうでしょうか。
後ろの腰のあたりの補正を少し厚みを持たせるとか、下にずらすとか・・・・・・・色々試してみてください。
それでタレははねあがりにくくなりますよ。