Copyright (C) TOMO 2004 All right reserved
Be a KIMONO-Beauty!・・・かっこいいきもの美人に見せるコツ
いつまでも美しく
着物にしても帯にしても、いつまでも美しく使うためには、お手入れが大切だと、どんな本にも書いてあります。
例えば、外出から帰ったら、すぐにベンジンをつかってふいておく とか
ハンガーに干してさぼす とか。
私はだいたい1日くらいさぼします。この時直射日光にあたらないように注意しています。せっかくの着物が色やけしてしまいますから。
それと、あまり長い間干すと表地と裏地が重力ではなれてきて、型がくずれてしまうので気をつけましょう。
お手入れ方法はいろいろありますが、いつまでも美しくつかうためには、汚さないようにすることも大切なことのひとつですよね。
では、あなたはそのために何をしていますか?
食事をする時にひざの上になナプキンを広げる・・・・・・・・・フムフム、
椅子にすわる時には、ハンカチを広げて押さえながらその上にすわるようにしている・・・・・・ナルホド。
たしかにそれも正しいでしょう。
でも、一番大切なことは、そんなことではありません。
もっと、もっと、シンプルなことなんです。そう、 シンプル イズ ベスト です。
着物や帯、そして一番汚れやすい帯締めや帯揚げをさわるその前に、
一見きれいに見えるけれど本当は汚れているあなたのその 《手を洗う》 ということです。
アラ、今 「ナーンダ、そんなことあたり前〜」って、いいました?
ではあなたは、外出からもどって帯締めをほどく前に 《手を洗って》 いますか?
出かける前、まさかお化粧をしたその手のまま、着物をさわったりしてませんよね。
もちろん、前日までに着物・帯そして小物類をそろえる時にも 《手を洗って》 からはじめます。
もし、帯と着物をそろえたところで来客があったとしましょう。
その応対がおわれば、 《手を洗って》 から又小物類をそろえはじめるのです。
てっていして、《手を洗い》ます。
とくに外出から帰ったら、すぐに手を洗いましょう。
着物に水がハネルのを恐がって、帯をほどき着物を脱いでから洗う人が多いとききます。でも、それでは意味がありません。
水ハネが恐ければ、エプロンをしてでも先に手を洗います。
その時、袖がじゃまになるので、帯にはさむといいですよ。袖のはしっこを軽くもって、帯と身体の間にグッと押し込むようにします。
くれぐれも横にしごいたりしないように。あなたの手の汚れが付いてしまうかもしれませんから。
それほど外出から帰ったあなたの手は汚れているのです。
そんな手で、汚れやすい帯締めや帯揚げをさわったらひとたまりもありません。
そんな、目に見えないほどの汚れが積もり積もって、いつのまにか、なんだか薄汚れた帯締め・帯揚げになってしまうのです。
こんな話を聞いたことがあります。
素人か玄人かを見分けるには、帯締めと帯揚げを見ればいい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そう言われれば、私達素人は着物や帯にはとても気を使いますが、帯締め・帯揚げに気を配るのは買った当初だけで、
あとは手入れというほどの手入れをしていないのではありませんか?
玄人さんは、一度買ったものをとても大事につかってらしゃいます。だから、いつも新品をおろしたばかりにみえるのです。
その秘訣は、やはりてっていした 《手洗い》とこまめなお手入れです。帯締めなどもつかう度に、ベンジンをつかって軽く拭いておくそうです。
それだけで、汚れ方がぜんぜん違うのです。
それと大事なのが、帯締めの房です。房がボサボサになってしまっては他がどんなにキレイでも、台無しです。
私はこのやっかいな房の管理にこんなものを使っています。
それは、帯締めの房カバー。房全体をクルリと巻いてしますのです。それ自体クルクルしていますから、そのままでもほどけてきません。
房の少し上のほうをクルクルの中にすべり込ませて房の方へスッとすべらせるだけでOKなんです。
いろいろと試しましたが、これが一番。胸をはってオススメできます。間違いなく★★★★★の便利品です。
帯締めと帯揚げは和服姿の中で、全体のバランスをとるとても大切なパートです。
その帯締めと帯揚げが薄汚れていたのでは きもの美人 とはいえません。
反対に、すこしばかり着物や帯がくたびれていても、帯締めと帯揚げがシャンとして美しければ、
たしなみのいい人に見えてしまうから不思議です。
無用なよごれをつけないための《手洗い》 そして、こまめなお手入れ・・・・・・この積み重ねがきもの美人へとつながっていくのです。