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Be a KIMONO-Beauty!・・・・・・・・・・裏ワザ & Idea オハショリの出しかげん〜シックで粋なオハショリ?!
古い昔のきもの美人の写真をみたことがあります。 日本髪にうりざね顔の美人でした。
でもひとつ気になったことがあります。
オハショリがすごく厚ぼったいのです。
他の古い写真も見ましたが、どれもポッテリとしています。
正装であればあるほど、ポッテリ感は強いようです。
コレがこの当時の流行の着方だったのでしょうか。
今とはずい分違う着付けです。
近頃はオハショリがどんどん短くなってきていると思いませんか?
どうしてでしょう?
私のアメリカ人の友人が、こんなことを言ってました。(彼はデザイン関係の仕事をしていて、キモノにも興味をもっているのです。)
「キモノって、芸者さんのように引きずって着た方が、美しいよ。
それに腰のあたりでおってしまってはダメ!(オハショリのこと) せっかくのウエストからヒップにかけてのなよやかな線がこわれてしまうよ。
ましてや、体型補正なんてナンセンス。女性はあるがままが美しいんだ!!」
それに対して、私はこう反論します。
「たしかにあるがままの女性は美しいですよ。
でも、より美しく見せるために、洋服のときだって胸を大きくみせるブラをしたり、コルセットでウエストを細くしたりするじゃない。
きものだって、着崩れしないように最低限の補正は必要なの。
着崩れもせず、女性特有の美しい体の線もほのかに伺える、そんな着付けを私は目指している。
芸者さんのような<お引きずり> は私も美しいと思う。踊りの時も<お引きずり> のほうが足も長く、スラッとしてみえるし、
なにより振り向いた時のきものの線の優美なこと。
でも、<お引きずり> で街に出れますか。いくら美しくても、実用性がないとダメよ。
それに、オハショリって便利なものよ。このおかげで裾の線がきれいにきまるし、丈の調節にもなるの。
誰かから譲ってもらったきものでも、オハショリで調節して、自分にピッたリの長さにできるしね。」と。
彼が納得したかって?
さぁ〜、どうでしょう。オハショリって、外国の方には理解しがたいもののようですね。
それでかどうか、最近ではオハショリはずっとずっと上のほう、帯の下線より少しだけ下の位置になってきています。
これで、裾の線もきれいにみせることができるし、あの芸者さんのような腰のナヨナヨした雰囲気もだすことができる、というわけです。
そしてもうひとつの最近のオハショリの傾向は、その薄さです。
あんなに存在感のあったオハショリが、今はなるべく薄く、目立たないように、という方向に変わってきました。
私もコレに賛成です。だって、ポッテリしたオハショリはお腹が出ているようにしか見えませんから。それでなくてもチョッピリでてきたのに・・・ネ(笑)
オハショリを薄くするには、裏ワザが必要です。
下前のオハショリの衿先をななめ上に、大きく三角におり返してみぞおちの方に乗せてしまうのです。
こうすると帯の下から見えるオハショリの部分は上前だけの一重になって、スッキリするのです。
おり返して持ち上げる時、右の腰のあたりのオハショリはシッカリ押さえておくこと。一緒にもちあがると裏地がみえてしまします。ご注意を!
もうひとつ注意したいのが、腰紐の結び方です。
あなたはどんな風に結んでいますか? ・・・・・・・蝶結び? 駒結び?
ダメですよ〜。そんな風にすると、おなかがポコンと飛び出ているように見えるだけです。
1度だけくぐらしたら、左右をもちかえて、クロスします。そしてもう1回、キュッとしめておいて、残りの紐をはさみこみます。
この時、紐を下から上にはさみこむと、とれにくくシカッリとしまります。 ためしてみてね。
オハショリは短く、薄く・・・・・・・・・これがシックで粋な着こなしのポイントのひとつのようです。