professional・・・・・・・・・Interview
ここでは、日頃から着物に深く親しんでいる達人に、きものに関わるお話をお聞きしたいと思います。
第1回目は、私の踊りの先輩に登場していただきます。
彼女は私と同年代のミドルですが、踊りのほうではかなりの先輩になります。
いつみても、着物姿がうつくしく、密かに憧れています。
とっかえ、ひっかえ着てくる着物の数もハンパではありません。
私としては、その収納方法などが気にかかるところです・・・・・・・・・では、さっそく
わたし: こんにちは、今日はよろしくお願いします。
先輩 : こちらこそ、おてやわらかにネ。
わたし: 今日のお着物もステキですね。
先輩 : これ? これは子供の頃に母がつくってくれたものなのよ。
さすがにそのままでは派手だから、八掛けをとりかえたの。でも、なんか気恥ずかしいのよね・・・。
わたし: ほんとに? 全然そんなことわかりませんよ。そう言われたら、いつもよりは可愛らしいかも・・・。
よう、似合ってはります。若々しい感じがして・・・・
小さい頃から、そうしてお母様に着物をつくってもらったりしてらしたら、かなりの数あるんでしょうね?
先輩 : 我が家にはそんなに置いてナインよ。箪笥1つ分。
その季節のものだけをおいてるの。他のものは、実家の箪笥のなか。
わたし: じゃあ、ご実家がトランクルームみたいなもんですね。(笑)
先輩 : そうそう(笑) 無料のね。
でも、最近ちょっとはみ出してきたから、新しくもう一つ買おうかなって思ってるの。
わたし: やっぱり、桐箪笥ですか?
先輩 : そうねぇ。あとあとのこと考えたら、やっぱり桐でしょうね。
わたし: でも、桐って言っても、ホント ピンからキリまでありますよ。(笑)
先輩 : そうそう、私も聞いた事があるわ。通販なんかで売ってる安い桐箪笥、ホントの桐じゃないんだってね。
本物はずっと軽いんだって・・・。それに裏側がほかの合板だったり・・・・・・外材を使ってるのが多いって。
日本の桐を使って、ひとつひとつていねいに作ってたら、あんな値段で売れるわけ無いものね。
わたし: 私も以前、桐箪笥が欲しくて,いろいろ調べたんですよ。
「桐箪笥はいい」 ってゆう神話を利用して、粗悪品もずいぶん出回ってるようですから注意して下さいね。
私、製造直売のいいとこ知ってますから、紹介しますね。
先輩 : ほんと?ありがとう。助かるわ。製造直売ならだいぶ安くなってるの?
わたし: ものがいいので、値段だけ見て「安い!」ってゆうことはないです。
でも、確かに信頼がおけるんですよ。
じつは私はそこで、子供達の雛人形のケースを作ってもらおうと思ってるんです。
先輩 : へぇ〜。そんなのもあるんだ。
わたし: まぁ、この話はこれ位にして・・・・・・。
たくさんのお着物をご実家に預けられてると言う事ですが、全部を覚えてられるんですか?
先輩 : とんでもない! 何となくはわかるけど・・・・・。
だから、写真をとって、着物アルバムをつくってるの。他に、帯アルバム、羽織アルバムもあるんよ。
わたし: 写真とって、それからどうするんですか?
先輩 : それぞれ、単品で写真をとって番号をつけとくの。それで、たとう紙のほうにも同じ番号を書いておくだけ。
たとう紙のほうには、簡単にその中に何がはいってるかも書いてるかな。
わたし: どんなふうに?
先輩 : <訪問着・藤地にボタン> とか <小紋・白地に椿> とか あと <単>とか<絽>とかね。
一時、収納に凝った事があって、その着物のハギレをたとう紙に貼ったりしたんだけど、
めんどうになって、止めました。(笑)
わたし: 他になにかされてることは?
先輩 : そうねぇ。着たら必ず写真とってます。写真とるのがスキだから(笑)じゃないよ。
どこへ、どんなものを着て行ったかわかるように。
だから、日付と誰に会って、何をしたか はわかるようにしています。
わたし: やっぱり、同じ相手に同じ装いでは、恥ずかしい?
先輩 : 相手はそんなに覚えてないかもしれないけど・・・・・・
まぁ、色んな着物を着たいとゆうのと、女性相手が多いので念のために・・・・・・それから心意気カナ。
わたし: 今日はいろいろありがとうございました。
どうでしょう?あなたの」快適な着物Life のヒントになるような事が、少しでもありましたでしょうか?
私は、写真は撮っていたのですが、番号をつけると言う事をしていませんでした。
そうですよね。番号をつけておけば、どこにしまってあるかが一目瞭然!
とても簡単な事ですが、大きく役に立つことです。
ちなみに私が先輩に教えた製造直売の桐箪笥屋さんはこちらです。
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