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ひろみママの「急性リンパ性白血病」闘病日記
〜空に捧ぐ〜

闘病日記 目次

Hyper CVAD療法 コースA 1クール ('06.9.25〜10.13)


2006.9.25 再寛解導入療法始まる。「薬剤 エンドキサン アドレアシン オンコビン デカドロン」
抗がん剤投与の前後にある吐き気止めや輸液の点滴を含めて、24時間ぶっとうしの点滴暮らしは少々辛いものがある。でも、前向きに頑張るしかない!深夜、ウロミテキサンの注射で目が覚めてから、なかなか眠れなかった。時計を見たら深夜4時前。その後も何度も尿意をもよおし、寝れたかと思ったらトイレ!で朝がきた。点滴で普段でも近いトイレが余計に近くなってしまった。

9.27 明日、パパがTIK病院にセカンドオピニオンに行くにあたり、担当医K医師と今後の治療計画について面談。ネットや本で白血病をとことん調べ上げ、にわか白血病博士のパパの、するどい、かつ意味不明の質問に、4年目のK医師は、まいったなあ、困ったなあといった様子だったけれど、「寛解に入ってないままの移植は相当リスクが大きいので、必ず、寛解になるように全力をあげて治療にあたります。」との頼もしくありがたいお言葉。K医師を信じて頑張ります!
私はといえば、24時間ぶっとうし点滴で相当量の水分が体内に入るため、あれだけ頻尿にもかかわらず、手や顔がむくんできた。治療開始1日目から水分だけで体重が2キロを超えてしまい、ついに夕方から、恐怖の利尿剤投与となる。投与の瞬間から、トイレ!トイレ!トイレ〜! 恐るべし利尿剤の威力に完敗・・・。体重一晩で700グラム減。

9.28 今日、ついに、前回、私を口内炎で苦しめた、最強の抗がん剤真っ赤なアドリアシン、威風堂々と再登場!口内炎予防のために、氷をなめて、なめて、なめまくる!そのせいか、ステロイド剤のデカドロン点滴で、維持されていた私の異常なまでの食欲は、あっというまに急低下・・・。お昼はほとんど食べられず、なんだかぐったり・・。パパの方は、今日、にセカンドオピニオンに行っている。前向きな良い意見が聞けますように。

9.29 パパより、昨日行ったTIK病院についての報告があった。お会いした担当のT医師は、とても物腰やわらかく、良い感じの先生だったとのこと。見解は、今のところ未寛解なのでなんとも言えないとのこと。しかし、未寛解での臍帯血移植はリスクがかなり大きく、とにかく寛解までもっていって欲しいとのこと。今、こちらでやっている治療は標準治療で間違いはないとのこと。再寛解導入治療の「Hyper CVAD療法」も、抗がん剤キロサイドを使う強力治療なので期待はできるとのこと。そして、もしも、今回の治療でも寛解に入らなかったとしても、抗がん剤の組み合わせを変えてトライすれば、寛解にいたる可能性は十分にあるとのこと。だから、まずは寛解を目指すしか無いとの見解。TIK病院に転院希望を言えば、今のところ、来年1月〜2月まではスケジュールがいっぱいの状態なので、今後の私の状態と病床の状態を見ながら検討しましょうとのこと。今回、寛解にもっていければ、再度深い寛解にトライして、再発なく、1月〜2月に移植のためにTIK病院に転院できるようになることがベストだ。いずれにせよ、寛解になることが最大の条件!今後は、こちらの主治医U医師、K医師とTIK病院T医師との間で意見を交換しあい、私の寛解に向けて全力で治療にあたってもらおう!・・・・どんなに手を尽くしても、最悪、寛解に入らなかった場合は、私の白血病への負けを意味してしまう・・・・負けてたまるか!絶対克服だ!前向きにいつも明るく寛解めざして頑張るぞ!それに、私には、支えてくれるパパ&息子の最強コンビがいる!何も怖いものはない!
私は、今後、退院できたら、真冬でもニコニコ明るい、大きなひまわりのようなママでいたいと思う。パパと息子ふたりだけの花のない生活には絶対にしないよ!元気になって必ず帰るからね!

10.1 今日から10月。気がつけば入院してから2ヶ月が過ぎた。真夏の暑さもわからないまま、病室の窓の外の景色は少しずつ秋に変わっている。私は、その間にひとつ歳をとり、私のガン細胞は依然として、小さな私の身体にすみついている。今朝から、舌が軽いやけどをしたようにピリピリしてきて、唾液を飲み込むと喉が少し痛い。やっぱり、口の粘膜がやられてしまったようだ。そのうえ、身体中に筋肉痛のような、関節痛のような、なんとも言えない鈍いだるい痛みがある。とりあえず、今日からうがいだけは徹底しよう。

10.5 Hyper CVAD療法Aコース後半治療始まる。「薬剤 デカドロン オンコビン」
オンコビン注射をしてもらいながら、担当医K医師とお話。どうして血液内科医を選んだのか聞いてみる。「血液疾患は身体のいろいろな臓器にも関わってくるので、身体の全てを診ることができ、患者さんを最後は外科頼みにすることなく、移植までの全てを責任をもって診ることができるからです。」なんて素晴らしい!K医師は、私の卵子凍結についてもいつも気に留めてくださって感謝しています。そして、私の口内炎は・・・徹底したうがいのおかげで、今のところ悪化の気配はなさそうだ。ヨカッタ、ヨカッタ!

10.6 突然、白血球が40まで下がってしまい、今日から再びクリーンベッドルーム生活始まる。白血球40(初の2ケタに唖然、呆然!)、赤血球215万、ヘモグロビン6,7g、ヘマトクリット19,8%、血小板41,000。久しぶりに赤血球の輸血をした。善意の一滴で生かされた私です。ありがとう!特殊なヒィルターで濾過された清浄な空気が、頭側から一定の速度で流れる仕組みになっているクリーンなベッドの上で、さわやかな夢でも見よう・・・

10.7 白血球が40に下がった昨日はびびったが、熱も上がらず、口内炎の悪化の気配もなく、元気、元気?!1日2回の点滴投与、ステロイド剤デカドロンパワーなのか食欲も旺盛だ。ただ、興奮作用で夜の不眠に悩まされ、眠剤に頼らなければ眠れない日々が続いている。こんなとき、ビールでもカッーと一杯飲めたらなあ・・・
  今日は、心臓病で亡くした長女のお誕生日だ。生きていたら10歳になる。私は、息子のため、亡くしたこの子のため、空のために、絶対に生きていく!夜、病室の窓からそっと夜空を見あげて誓った。

10.8 Hyper CVAD療法Aコース1回目無事終了!主治医U医師の言う「中間試験」が終わった。100点満点だったらいいのになあ〜。愛犬家のU医師は、病気に対して厳しい深刻な話をするときも、患者の私に、決して暗い表情は見せず、つねに明るく、ときに笑顔で前向きな回答をしてくれて、必ず「大丈夫や、大丈夫」と言ってくださる頼りになる先生です。今回の中間試験でもしも赤点でも(そんなこと考えてないけど)「期末試験」となるBコースで一発大逆転も可能、大丈夫、大丈夫!!!

10.11 昨日から身体中に原因不明の痛みが走る。特に、背中、肋骨あたりに鈍いさすような、なんとも言えない痛みがあって、休もうと横になっても眠れない。寝返りのたびに思わず、あっ、痛いと声がでる。鎮痛剤のロキソニンが効かず、夜はペンタジンの点滴でなんとか眠れたが、入院当初から、たまに起こるこの痛みは何だろう?ストレスかな?朝、看護師さんが背中をマッサージしてくれて少し楽になる。貧血でふらつくだるい身体も、赤血球の輸血、善意のパワーで復活!

10.12 採血の結果(白血球2,880、赤血球300万、ヘモグロビン9,7g、ヘマトクリット28,4%、血小板129,000)、骨髄の回復が良く、1週間の孤独なクリーンベッドルーム生活から見事に脱出!!嬉しい!!そして、突然、K医師より「今日、マルクやりましょう!」宣言!!全てがあまりにも早い展開にびっくりだが、Hyper CVAD療法Aコース、中間試験の結果発表だ。結果は、ガン細胞は骨髄中にまだ8,6%残っており、今回も寛解にはいたらなかった・・・しつこい私のガン細胞・・・中途半端な数字・・・運動会のかけっこで1等賞だった息子は、そんな私に何点をくれるだろう?努力賞くらいくれるかな?落ち込んでても仕方ない。K医師の「Bコースの治療で寛解に入る可能性は十分あります」この言葉を信じて、また、頑張ろう!

10.13 今日の夕方から2泊の外泊許可がでた。ただし、週明けから強力な抗がん剤治療を控え、クリーンベッドルームから解放されたばかりの身体に、無理は絶対禁物だ。K医師から「マスク、手洗い、うがいは欠かさず、人ごみには行かず、感染症予防は必ずするように」指導を受けての外泊だ。気を引き締めて病院をでる。久しぶりの外出。小さく深呼吸をする。明日はいいお天気になりそうだ。楽しい1日にしよう。

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