エアコンや冷凍機のポンプダウン方法

~ポンプダウンはバルブの操作が大事~

エアコン、クーラーを取り外しする際のコンプレッサーへのガス回収・ポンプダウンの方法について。コンプレッサーにガスを回収させる事でエアコンを移設することができます。空気中にガスを放出させないように作業しましょう。

応急運転(試運転)ボタンを確認!

まず室内機側の前面パネルを開け応急運転(試運転)ボタンがあるかを確認します。
無ければ室外機配線接続部カバーを開け応急運転(試運転)ボタンがあるかを確認します。
どちらも無ければ室内機前面パネルを開け、サーモ(温度センサー)を指で摘むかドライヤーで暖めます。
サーモは黒くマッチ棒の先の様な形をしています。
応急運転(試運転)とサーモを指で摘む場合も冷房運転でポンプダウンをしてください。
暖房運転ではポンプダウンは出来ませんので注意してください。

ポンプダウンは冷房運転で!

応急運転(試運転)やサーモを指で摘む場合も冷房運転でポンプダウンを行います。
まずはマニホールドゲージを用意します。ゲージがある方が目で確認出来て便利ですよ。

ホース取り付け

室外機側配管接続部の左下(赤丸)のサービスポートがあるので、ナットを緩めて取り外します。
次にマニホールドゲージの低圧側(Lo)とサービスポートを付属のホースで接続します。
この時配管内にガスが充満していますので素早くホースを接続します。(少しガスが出ますが大丈夫ですので。)
ホースにはゴムパッキンが付いているので、無茶苦茶締めなくても大丈夫ですよ。(ガス漏れだけは確認してください。)
接続が完了したら、手前2つのバルブ(弁)の六角ナットを開け、2分の液管(細い方)のバルブに大体は4㎜なので4㎜の六角レンチでバルブを全閉にします。
2分の液管(細い方)のバルブを閉めたら、3分のガス管(太い方)のバルブに六角レンチを差し込んでおきましょう。
用意が出来たら冷房運転を開始します。
マニホールドゲージの低圧側(Lo)のバルブを開けて圧力を良く見ておきます。(高圧側(Hi)は全閉)
3分のガス管(太い方)のバルブを閉めるまで冷房運転を続けますので、ゲージの圧力が約0MPa(0kgf/cm2)になったら3分のガス管(太い方)のバルブを全閉にします。
3分のガス管(太い方)を全閉したら運転を停止しマニホールドゲージを取り外します。
後は各六角ナットを元通りに締め付けます。
マニホールドゲージがない場合は約2~3分程冷房運転を行います。コンプレッサーの動作が正常であればすぐにガスが戻りますので。
出来る限り強制冷房運転でポンプダウンをしてください、圧縮機の故障の原因となりますので。

~インフォメーション~

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