そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

夜鷹そば 夜鳴きうどん
 
異説もあるが夜鷹そばの夜鷹とは、当時、夜の辻々で客を呼びとめて相手をする街娼のことで、それが好んで夜そばを食べたのでいつの頃からか夜鷹そばと呼ばれるようになったというのが大方の通説となっている。夜鷹が好んで夜そばを食べたかどうかはわからないが、それだけ江戸の街々には街娼も夜そば売りも多かったということであろう。 夜鷹そばは、「かけそば」専門で、その扱いも不衛生であったが、宝暦(1751〜64)の頃になると、屋台に風鈴をつけ、鳴らしながら担ぐ風鈴そば売が登場している。器なども清潔な物を使って「しっぽく」(かやくの一種)などの種ものも扱うようになっていった。一方、大坂の街娼は惣嫁(そうか)、京都は辻君と呼んだが、上方の夜そば売りの呼び名はこれらとは関係なく夜鳴(夜泣き)うどんといった。
 
[PC掲載ページ]  7  so-h  2-3 

[Mobileのページ]  7  so-h  2-3