そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

料理物語
 
江戸時代初期の代表的な料理書で、料理の材料や調理法を記した最初の料理書。寛永20年(1643)跋刊(*)が初版とされているが寛永13年(1636)の手書き本があったとされている。著者の詳細はわかっていないが、上方言葉が使われていて大阪生まれの京都定住などの推定もある。
そば切りの製法と食べ方を初めてくわしく記述した書でもあり「蕎麦切り」の項に「めしのとりゆにてこね候て吉 又はぬる湯にても 又とうふをすり水にてこね申事もあり 玉をちいさうしてよし ゆでて湯すくなきはあしく候 にへ候てからいかきにてすくひ ぬるゆの中へいれ さらりとあらひ さていかきに入 にへゆをかけふたをしてさめぬやうに・・ ・・汁はうどん同前 其上大こんの汁くはへ吉 花がつほ おろし あさつきの類 又からしわさびもくはへよし」。うどんには「汁はにぬき 又たれみそよし」とある。ここにあげた内容は、後にそば切りの歴史を書いた書物にはしばしば引用されている。(*)跋刊:奥書のあとがき
 
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