第20回佐藤康光杯争奪将棋大会

 本大会は、平成10年に八幡市出身で日本将棋連盟会長の佐藤康光九段が第56期名人位を獲得されたことを記念し、翌11年から八幡市と錦旗会支部などで開催しています。
 今回は大会が第20回を迎えたことを記念し、大会前日(6月23日(土))に佐藤九段と北村桂香女流初段による公開記念対局を大会会場の市文化センター小ホールで行いました。丁度開催1週間前に大阪北部地震が発生し、市内でも屋根瓦が落ちるなどかなりの被害がありました。当日も開催時間前にかなりの雨が降り心配しましたが、167人の観戦者が対局を楽しみました。大盤解説は平藤眞吾七段、聞き手藤井奈々女流2級(本大会直前に昇級)。将棋盤は本榧6寸5分、平成21年の名人戦第6局(於・東本願寺渉成園)羽生善治名人対郷田真隆九段戦で使用されたものです。
 対局は佐藤九段の目隠し角落ちで、かなりのハンディかと思われました。しかし熱戦が展開され、終盤に佐藤九段が北村女流初段に必至をかけ、佐藤九段の勝利かと思われました。ここから北村女流初段が反撃、かなりの長手数の詰め将棋で見事勝利を収めました。最後は名前の通り桂馬と香車での詰み上がりという作ったような結末でした。観戦された皆さんからは大熱戦に惜しみない拍手がおくられ、特にプロの将棋を初めて見たという方から「非常に楽しかった」という声が寄せられました。
 翌日の本大会は、A、B、C各級64名、J1、J2各級32名、計256名。少し欠席者があり計246名が各級4人1組で予選を行い、2勝者が午後の決勝トーナメントに進出し、熱戦が展開されました。会場では午前中にJ級の全員が、佐藤九段、平藤七段、野間俊克六段の指導対局を受けました。本大会は、佐藤九段のご希望もあり小学生の参加者が多く、今回もA級4人をはじめ約80名が各級で健闘しました。
 各級の優勝者は A級 上田 洋(京都市)、B級 堀川 和哉(橿原市)、C級 浅野 諒(茨木市)、J1級 長嶺 駿輔(京都市)、J2級 粂 総一郎(京都府大山崎町)

 

2018年08月03日