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思い込み
思い込みすぎても儲かりません・・・
一生懸命勉強して株についていろいろ覚えたAさん。
糸電話株式会社の業績、PER、EPS、PBR、などといったファンダ
メンタルを細かく調べ、日経新聞をよく読み、経済ニュースも
チェックしました。
こんどは、テクニカルです。チャートの形を確認して、パターンを分析
してこの糸電話株式会社のチャートパターンも把握しました。
「この業績でこの株価、そしてチャートの形も絶好の買いポイントだ」
まじめなAさんは、完璧だ!!ここまで完璧なら儲からないはずは
無い資金の80%をこの糸電話株式会社につぎ込みました。
ところが・・・・
完璧なはずなのに、株価はドンドン下がります。
「まだ大丈夫、ファンダメンタル、テクニカルともに完璧だ。大丈夫。」
自分に言い聞かせます。しかし・・・まだまだ下がります・・・
「おかしい、絶対におかしい・・・。みんな間違っている。」
「俺は徹底的に調べた。上がるはずなんだ!」
こうして塩漬け銘柄が出来上がり・・・・
資金のほとんどをつぎ込んだAさんは全く身動きが取れずに何ヶ月も
何年も値が戻るのを待つことになります。
調べれば調べるほど悪いところは見つからず、手放せなくなります。
「ここで売ったら、上がってしまうのではないか・・・」
「ここまで待ったんだから、絶対上がる。」
Aさんのファンダメンタル分析、テクニカル分析は完璧だったかもし
れません。
しかし、その銘柄を多く保有していた大株主が
その銘柄を売らなくてはいけない事情があったのです。
実は、他の事業もしている大株主が、他の事業で出した損失の
補填に糸電話株式会社の株を売って、その損失の穴埋めに
使っていました。
また、その大株主に金を貸してる金融屋さんはそれに便乗して
空売りを仕掛けていのです。
株価が高い間にお金に変えて、損失補填にまわしたい大株主の売りと
それを見越した。
金融屋の空売りで株価は業績に関係なく下げていました。
Aさんの分析は完璧でした。しかし、株価は下がります。
それはAさんの完璧さとは一切関係が無いのです。
自分は完璧だから株価は上がると思い込んではいけません。
相場には相場の事情があり、それは相場にしか分からないのです。
誰も理解することは出来ないのです。
間違いは無いと、思い込みしてはいけません。
マニア投資道>> 心得 判断を誤ることは正常なことだ・・・
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