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 宮司・野口定幸----------
 森厳たる静寂の中での神明奉仕へ
 宮司就任から23年余りを迎えます
 企業人から神社人への転身でした
 横文字文化圏の生活から縦文字文化圏の生活への  タイムスリップでした
 人と人との横型社会から神と人との縦型社会への移  住でもありました
 英語から日本語、背広から着物、会話から感応へ、まさに天地動転、民族の大移動でした
ただ森厳たる静寂の中での神明奉仕は心地よく、喧騒な日々からやすらぎの日々へ、まさにこの 転身は天真な年月であったように思います
 神職として新人生を歩み始めるにあたっては「一生を二世生きる」の心意気で、当事次のような 随想「夢」 を描きました
 
そのころ神宮創建のヤマトヒメノミコトさまのお言葉“慎みて怠るなかれ”に巡り会いました
 ヤマトタケルノミコトが東征に発たれる時に贈られたお言葉です。
自ら近づく努力なくしては「夢」は単なるユメにしか過ぎず、ひたすら慎みて怠ることなく前進しな さいとの御教えと理解しました
 いずれの夢も未だ道半ばの状態にして、時々振り返りながら自分自身を叱咤激励しています

 そんな中で今特に大切に考えていることは、「神社人の日本さらには世界に果たすべき役割、使命」ということであり、そのテーマは「蘇生」です
自然破壊、環境汚染、不道徳心、凶悪犯罪、精神異常、情緒不安定、また食料安全破壊等々  全ての問題はその元を同じくし、連結ピンのようなもので繋がっているのではないか
 それはすなわち天地の理法、大宇宙の哲理に反したことによる結果ではないか
 天から水と光をいただき、地から草木と根菜をいただき、いのちの糧である空気と食物をいただ いているという理法、
 この地球は大宇宙の中に浮かぶエネルギー体であり、我々人間はこのエネルギーバランスの 中で生れ出でた生命のひとつであるという哲理、
 この生命力を産霊(ムスビ)ととらえ、神と崇め天と敬い、天地よりもたらされる森羅万象、山川 草木のあらゆる恵みを尊び、人もまた神から生れ出でためぐみものであるとする神道思想、
 祖先の祖先のそのまた遙か祖先は神であり、祖(親)を崇めることはすなわち神を敬うことであ  るとの神道における「敬神崇祖」の精神、
 長い歴史に培われてきたこれらの神道精神が我が日本民族のアイデンティティの根本であり
 この神道こそがこの窮状を救いうるのではないか、又この惨状を救わなくてはならないといった 使命感でもあります
そんな思いの中で行っているのが「神道体験入門」という講座です

平成25年度を以って15年間の「神道体験入門修行コース」は終了し
平成27年度より新たに「神道体験入門修養コース」を開講することなりました
   
今あなたは何に「夢中」ですか?
あなたの「夢」のために御製を2首お贈りします
“おほぞらにそびえて見ゆるたかねにも登ればのぼる道はありけり” 明治天皇御製” 
 ”わがいのち あらむ限りは祈らめや 遂には神のしるしをもみん”   孝明天皇御製               
 
野口定幸(のぐち・さだゆき)プロフィール
昭和23年(1948)、滋賀県甲賀市信楽町の日雲神社社宮司の長男として生れる
大学卒業後企業入社 海外事業部門、 海外中長期出張、米国NY駐在、新規事業担当等の企業生活の後、皇學館大学神道学専攻科修了
先代宮司の後を継いで現在に至る
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