【サ行】

−超スゴイ −スゴイ −人間並 −ニガテ −超ニガテ


サーフィス(うわっ面)本体:間田敏和

破壊力− スピード− 射程距離−
持続力− 精密動作性− 成長性−

間田敏和が、虹村形兆によって"矢"で貫かれ発現したスタンド。
木製の人形をベースとしたスタンドで、触れた者を完全にコピーしてしまい、
コピーした人間と対面した時に、自分の動作をオリジナルである人間に強要出来る能力を持つ。
人形と一体化している実体化したスタンドであるため、一般人にも見え、触れる事が出来る。
コピーは喋り方や仕草、更には指紋に至るまで複製されており、唯一の違いは額に
ネジの様なものが付いている事だけである。また、サーフィスへのダメージはベースの
木製人形が破壊されるだけで、間田本体へのダメージは一切無い。
ただし、スタンド使いをコピーしても、そのスタンドを使う事は出来ない。
よって、無理矢理クレイジーダイヤモンドを使わせて、承太郎を襲うといった事は不可能である。
間田の命令には基本的に忠実だが、コピーした相手の性格が反映されるため、
間田に反抗的な態度に出る事もあるのが、欠点と言えば欠点。

間田が言った通り、『パーマン』に登場するコピーロボットに酷似した能力であり、
本人が幼い頃から慣れ親しんできたものと、間田の歪んだ欲望とが投影されて発現したスタンドとも言える。
(31巻)


サタニック・カプラー本体:アブサロム

破壊力− スピード− 射程距離−
持続力− 精密動作性− 成長性−

砂漠の遊牧民出身のスタンド使い、アブサロムのスタンド。漢字表記では"凶悪連結器"。
DIOの所持していた"矢"によって発現したスタンドらしい。
外見はディーゼル機関車で、自ら線路を繰り出しその上を走っており、いかなる道をも走る事が可能。
"ストレングス"や"ホウィール・オブ・フォーチュン"と同じく、物質と一体化して活動するスタンドである。
新幹線並のスピードを出す事が出来、突進の直撃を受ければ確実に死亡する。
基本的にはディーゼル機関車の姿をしているが、捕らえた人間の機関車に関する知識を吸収し、
その車体をヴァージョンアップさせていく事が可能で、成長性は凄まじい。
一方、イメージが真実であれば、それを忠実に取り込んでしまうため、
せっかく捕らえた承太郎達を逃がしてしまう結果にも繋がった。
また、犬であるイギーからもデータを採取した結果、イギーの機関車に対する
"化け物"というイメージをも取り込み強力な装甲を得、戦闘力を増した。
その内部は、あらゆる衝撃を吸収反射し、ダメージを与える事は非常に難しい。
外の装甲も非常に強固で弱点は無いかの様に見えるが、腹部の機関部は意外ともろく、
スタープラチナの「オラオラ」によって倒された。上記のスタンドの基本能力は、
どの文献にも記載されていないため、筆者の個人的見解である。ご了承願いたい。(小説版)


ザ・フール本体:イギー

破壊力− スピード− 射程距離−
持続力− 精密動作性− 成長性−

タロットの"愚者"を暗示するスタンド。犬のような姿で、後ろ足は車輪の形をとる事が多い。
その体は砂で出来ており、単純なパワーではダメージを与える事は困難である。
攻撃法も特殊な能力は特に無いが、砂ならではの変幻自在の攻めが特徴。
飛行形態になればグライダーの様に滑空する事が可能であり、ドーム状のバリアに変化し、
本体のイギーごと水中に潜む事も出来る。またDIOの館でヴァニラ・アイスと戦った際は、
砂で偽DIOを造りだし、そのDIOはヴァニラ・アイスと会話さえ行う事が出来た。
イギーが死亡した後も砂が残っていた事から、砂と一体化して動くスタンドだったと思われる。(20巻)


ザ・ワールド本体:ディオ・ブランドー(DIO)

破壊力− スピード− 射程距離−
持続力− 精密動作性− 成長性−

タロットの"世界"のカードを暗示するスタンド。
ディアボロが発掘し、エンヤ婆が手に入れた"矢"によって発現した。
スタープラチナをも上回るパワーとスピードを持ち、尚かつ数秒ほど時間を停止させ、
その中で自由に動けるという恐るべき能力を持つ。最初はまばたきする程の短い時間停止しか出来なかったが、
乗っ取ったジョナサン・ジョースターの肉体が首に馴染んでいくに連れ、停止時間も長くなっていった。
承太郎達と対決した時点では、5秒程度の時を止められるまでになっていたが、
戦いの途中でジョセフの血を吸った事で、9秒まで止められる様になった。

一時、アヌビス神に"ワールド21"と呼ばれていた事があるが、
これはタロットにおける世界のカードが21番目のカードだからである。
カプコンによりゲーム化されたジョジョでは、独自の攻撃法を持つスタンドとして登場していたのが面白い。
また、第3部序盤でDIOが発現させていたイバラ状のスタンドは、
首から下のジョナサン・ジョースターのスタンドと見られ、ザ・ワールドとは別物である。
DIOの首が完全に体を支配していくに連れ、その能力は次第次第に消えていったと思われる。(27巻)


サン本体:アラビア・ファッツ

破壊力− スピード− 射程距離−
持続力− 精密動作性− 成長性−

タロットの"太陽"のカードを暗示するスタンド。
大きな太陽の様なスタンドで、アラビア半島の砂漠を横断中の承太郎達を、
上空から蒸し焼きにしようとした。夜でも真昼の様な光と熱を発する事が可能で、
承太郎達は夜になった事にすら気付かなかった程である。
気温を70度にまで上げる事が出来、更にレーザーの様な光線を発して敵を貫く。
隠れる所も無い、見通しの良い砂漠で襲撃を行ったのは良かったが、
同時に本体も姿を隠さなければならない所に、このサンの最大の弱点があると言える。
スタンドの射程距離自体はとても長く、上空100m以上から攻撃を行えるが、
パワーを出すためには本体も標的に接近せねばならないためである。
頭を絞って考えたと思われる鏡のトリックも、承太郎達にあっさり見破られて敗北した。

ある意味、吸血鬼であるDIOにとっては最大の脅威と言っても良いスタンドであるが、
本体がアレではどうしようも無かったのかもしれない。(18巻)


シアーハートアタック本体:吉良吉影

破壊力− スピード− 射程距離−
持続力− 精密動作性− 成長性−

厳密に言えば独立したスタンドではなく、吉良吉影のスタンド、キラークイーンの
左手の甲から分離した"第2の爆弾"。劇中で初めて"遠隔自動操縦型"と呼ばれたスタンドである。
戦車状のボディに、髑髏の顔が付いた悪趣味な姿をしている。
ガラガラ蛇やハブの様に、目標の体温を感知し突撃する。そして体温の温度(35〜37゜くらい?)に
なった時点で爆発し、目標を木っ端微塵にする。この時、シアーハートアタック自体には
ダメージはなく、何度でも自爆が可能である。特筆すべきは、その常識を超えた頑丈さで、
時を止めたスタープラチナの攻撃でも、完全に破壊する事が出来ない程であった。
これには数々のスタンドを倒してきた承太郎も「自信の方がブッ壊れそうだぜ」と言うほか無かった。
"自動操縦"であるがゆえに、吉良の意識とは関係無く目標を消す事が可能ではあるが、
同時に行動パターンが非常に限定されるのが弱点と言える。
事実、康一のエコーズによって習性を利用され、攻撃を無効化されている。
また、吉良自身の左手を切り離せば、永遠に相手を追い続ける脅威のスタンドとなるが、
仗助のクレイジーダイヤモンドの能力で吉良の手を治されると、シアーハートアタックも
本体である吉良の方に戻ってしまうため、それ以降吉良もシアーハートアタックを使用しなかった。(38巻)


スタープラチナ本体:空条承太郎

破壊力− スピード− 射程距離−
持続力− 精密動作性− 成長性−

第3部の主人公、空条承太郎のスタンド。タロットの"星の白金"を暗示する。
並外れたスピード、パワー、そして精密な動きと承太郎自身の
冷静かつ大胆な判断力を合わせ持った、まさに最強の名に恥じぬスタンドである。
パワーとスピードに任せた拳のラッシュで敵を圧倒する「オラオラ」や、
その指先で敵を一瞬で貫く「流星指刺(スターフィンガー)」といった必殺技を持つ。
特に「オラオラ」は自称「ダイヤモンドと同じ」堅さの、ハイプリエステスの歯をもへし折る程の威力を持つ。
精密さは視力にも影響し、ジョセフの念写した写真の暗闇から、アスワンツェツェバエを
見つけ出したり、ラバーズの様な小さいものを壊さずに"つまむ"事も可能である。
DIOとの戦いを経て、そのスピードは光の速さを超え、ついにザ・ワールドと同じく
"時を止める能力"「スタープラチナ・ザ・ワールド」を会得し、最盛期には
5秒程時を止める事が可能であった。第6部では、その成長も止まり完成形に至ったらしい。

ちなみに「オラ」をイタリア語で「ora」と読むと"時間"という意味であるのは、
嘘の様な本当の話である。(12巻)


創世の書(プタハ神)本体:アニ

破壊力− スピード− 射程距離−
持続力− 精密動作性− 成長性−

小説版のみで登場するプタハ神の啓示を持つスタンド。
エジプト神話でのプタハ神は創造全てに関わる神と言われ、職人の神でもある。
従って"プタハ神"と呼ぶ方が正確かもしれないが、ここでは創世の書で通す。
紀元前1500年頃のエジプト新王国時代の書記、アニが編纂(へんさん)した書だが、
実は実体化したスタンドであり、1908年に英国の探検家、E・スティーブンソンに
王家の谷から発掘されるまで、永き眠りについていた。その内容には、紀元前3000年頃から
現代に至るまでの歴史が記されており、それを読む事によって内容を具現化させる事が出来る。
具現化させられるのは史実に限らず、神話に登場する怪物まで召喚する事が可能で、
もはや反則としか言い様が無い能力と言える。
ただし、一度に具現化出来るのは1つの内容だけで、複数の内容を同時に召喚する事は出来ない。
また、記されている文字を削られたり消されたりすると、召喚されたものも消えてしまう。
その弱点をジョセフとポルナレフに衝かれ、承太郎の攻撃を受けたアニ共々創世の書は砂漠の砂と化した。

一見、創世の書はアヌビス神タイプ(相手に憑依するスタンド)に見えるかもしれないが、
最期にアニが破壊された後に創世の書も崩れ去っている事から、やはり数千年の時を経て甦った
書記アニが本体であったのであろう。ちなみに上記のスタンドの基本能力は、
どの文献にも記載されていないため、筆者の個人的見解である。ご了承願いたい。(小説版)


セト神本体:アレッシー

破壊力− スピード− 射程距離−
持続力− 精密動作性− 成長性−

本体のアレッシーの影と同化しているスタンドで、触れた相手を、どんどん若返らせる能力を持つ。
影と重なった時間が長ければ長いほど若返りも激しくなり、ついには胎児にまで戻す事も可能。
若返った相手は、身体的に子供に戻るだけではなく、記憶さえも子供時代に戻ってしまう。
スタンド使いを若返らせた場合、子供の頃からスタンドが使えた者は、スタンドも子供時代に
戻るが、承太郎の様に子供時代は一般人であった場合は、スタンドも出す事が出来なくなる。
この様に弱体化させた相手をを本体とスタンドで、なぶり殺すのが戦闘スタイルである。
また、アレッシーが斧を持てば、影であるスタンドも同じ様な斧のシルエットで攻撃する事が出来るが、
銃の様に複雑な武器は使えない。弱い者いじめが大好きなアレッシーの精神願望に相応しく(?)、
基本的に面と向かった戦闘向きでは無いスタンドではある。

エジプト神話でのセト神は、暴力や嵐の神と呼ばれ、悪神というイメージが強い。
現れる時の姿も、ワニやブタ、カバ、ロバといったマイナスイメージがある動物の姿で登場する。
個人的には、ワニは何となく解らないでもないが、カバやロバは悪いイメージがあったのだろうか?
神話では、兄であるオシリス神を殺し王位に就いたものの、甥であるホルス神に倒された。(22巻)


ソフト・マシーン本体:マリオ・ズッケェロ

破壊力− スピード− 射程距離−
持続力− 精密動作性− 成長性−

多くの突起物に覆われた、人型のスタンド。
手に持ったレイピアの様な針で、刺した相手を薄くしてしまう能力を持つ。
刺された者は、空気を抜かれた様にしぼんでしまい、仮死状態となる。
ズッケェロが、能力を解除しない限り、この状態は続く。
また、ズッケェロ自身が薄くなり、隙間等を移動する事も可能で、
人質を取り潜伏するには、うってつけのスタンドである。
ただし、動きが遅く、射程距離も極端に短いため、広い場所での積極的な戦いには向かない。
あくまで、限られた空間内で、その威力を発揮するスタンドと言える。
作中では、"薄くしたヨット"をヨットに重ね、ズッケェロがその"薄いヨット"の中を移動しており、
ブチャラティらも、正体不明の敵の謎に振り回された。(49巻)


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