TOP | 賛否両論 | 試行錯誤 | 右往左往 | 七転八倒 | 十人十色 | 一期一会 | このサイトについて | プロフィール |
ドライイースト併用で失敗なし?!自家製酵母であこがれのふんわり食パン♪ 〜実践編〜 | 記事登録日:2014/06/17 |
最終更新日:2014/06/17 | |
![]() |
「自家製酵母」を育てるのが大好きです。 手間暇かけてパンに至る、その過程がなんとも言えずハマります。 ただ、 目に見えない生き物の力を借りて行う製パンは、自分が思った通りにはいかないことの方が多いです。 そこで、ドライイーストの力を借りて作る食パンをご紹介します。 ドライイーストの安定した発酵力で、失敗しがちな自家製酵母での製パンをサポート。 メインの発酵を冷蔵庫で行う事で季節を問わず安定した仕上がりを目指します。 |
自家製酵母でふんわり食パン | 1.5斤分 | |||
材料 | 我が家で使用している材料詳細 | |||
強力粉 | 360g | 今回ははるゆたかブレンドを使用 ; 基本的には国産小麦で焼いています | ||
元種 | 145g | 粉:水分が1:1の元種 ; 水分量さえ同じなら作り方はお気に入りの方法で大丈夫だと思います | ||
ビタミンC溶液 | 10g | 100gの水にビタミンC(L-アスコルビン酸)を0.1cc(約0.04g)溶かしたもの | ||
ぬるま湯 | 175g | お風呂くらいの温度に沸かした浄水器の水を使用 | ||
スキムミルク | 27g | 今回はこちらの商品を使用 | ||
砂糖 | 30g | 今回はグラニュー糖を使用 | ||
自然塩 | 7g | ゲランドの塩 (顆粒) | ||
ドライイースト | 小さじ1/5(約0.6g) | 今回はフェルミパンを使用・サフの場合は小さじ1/4まで増やします←詳細はポイント&雑感「ドライイースト」にて | ||
モルトパウダー | 小さじ1/4(約0.6g) | 今回使用したのはこちらの商品 | ||
ぬるま湯 | 10g | お風呂くらいの温度に沸かした浄水器の水を使用 | ||
マーガリン | 20g | 今回は丸和油脂の業務用ホテルマーガリン(コストコで購入)を使用 | ||
エムケー精工 自動ホームベーカリー ふっくらパン屋さん(1.5斤) HBK-150(←現在は151にバージョンアップ)を使用 |
作り方 |
1.ドライイーストの下準備 |
ドライイーストを10gのぬるま湯で溶きます。 この時同時にモルトパウダーも一緒に溶いて、全体に行き渡るように下準備をしておきます。
|
![]() |
![]() |
![]() |
ドライイースト小さじ1/5を計量します 重量では約0.6gになります 写真はフェルミパンを使用の場合 サフの場合は小さじ1/4まで増やします 理由はポイント&雑感「ドライイースト」 をご覧ください |
モルトパウダー小さじ1/4も加えます こちらも重量は約0.6gでした |
10gのぬるま湯を加え 丁寧に溶いておきます 写真に写っているのは シリコンのマイクロスパチュラ 小さいのに結構いいお値段するんですが めっちゃ便利!! |
2.パンケースに材料を投入 |
材料をパンケースに投入していきます。 初めに、ぬるま湯・ビタミンC溶液と砂糖・塩・スキムミルクをパンケースに入れます。
最後に強力粉を加えて練りに入ります。 |
![]() |
![]() |
![]() |
まずは砂糖・塩・スキムミルクを入れて・・・ |
ビタミンC溶液とぬるま湯を加えます |
スパチュラで軽く混ぜ合わせたら・・・ |
![]() |
![]() |
![]() |
元種とドライイースト液を入れて・・・ |
軽く全体をぐるぐるします 余りやり過ぎると元種を傷めてしまうらしいので あくまでも軽く、全体になじませる程度に 混ぜ合わせましょう |
最後に強力粉をドサッと入れたら 練りの工程に入ります ここでは事前に混ぜる必要はありません あとはHBにお任せしましょう |
3.「練り」→「フロアータイム」 |
ホームベーカリーにパンケースをセットしたら、「メニュー15・練り」の強さ「高(強)」、「15分」に設定して「スタート」。 必要に応じてスパチュラで生地を寄せ、練りの手助けをしてやります。
投入後すぐは生地が滑ってうまく混ざらないので、スパチュラで押さえつけるようにして羽根に絡ませ、練りの補助をしてやります。
1次発酵の準備発酵(フロアータイムと言うらしいです)に入ります。
|
![]() |
![]() |
![]() |
「メニュー15・練り」の強さ「高(強)」 「15分」に設定して「スタート」 |
パンケースのフチに残っている粉類を スパチュラで生地の方によせてやります |
細かいようですが、 スパチュラについた生地も スケッパーでしごいて 練っている最中の生地に戻しています |
![]() |
![]() |
![]() |
5分も練れば生地がまとまってきます |
モニターの表示が残り8分になったら (練りが始まってから7分) 油脂を一度に投入します (私の場合はマーガリンを投入) |
油脂を投入したら生地がすべったり、 空回りしたり、 練り羽根にうまくかからなくなったりしますので 適宜スパチュラで手助けをしてやります この時、 生地を底に押しつけるように押さえてやると 結構うまくいきます |
![]() |
![]() |
![]() |
写真のように パンケースのフチにこびり付いた 油脂で緩んだ生地たちも・・・・・ |
スパチュラで手助けしながら 丁寧に併せていくと 写真のように綺麗にまとまります まだ練りの途中ですが、 このように綺麗に生地がまとまったら することは無いので・・・ 蓋を閉めて練りが終了するのを待ちます |
練り完了のブザーがなったら すぐに「取消」ボタンを押して終了し 「メニュー16・発酵」の発酵温度「中」、 発酵時間「45分」に設定し直して 「スタート」を押します この後45分間生地を発酵させます このフロアータイムの時間は季節や室温によって 30分から60分の間で加減・調節します |
4.ガス抜きをして冷蔵庫へ |
パンケース内でのフロアータイムが終了したら、軽くガスを抜き、折りたたんでから冷蔵発酵用の保存容器に入れ、冷蔵庫に移します。 その後、12時間〜48時間程度の冷蔵発酵を行います。
|
![]() |
![]() |
![]() |
30分ほど発酵させた生地 上の写真に比べ 少し膨らんでいるのがわかります |
パンケースからめん台の上に 生地を取り出します 写真に写っているのは A4サイズの大理石めん台 カラーアイシングを練るために購入したものですが 思わぬところで大活躍 |
この台いっぱいくらいに 手のひらで叩くように押し広げていきます この時めん台には打ち粉は振っていません |
![]() |
![]() |
![]() |
生地がめん台にくっつく場合には スケッパーではがしながら まとめています |
縦1/3で上下から折り返り畳んだ生地を 横1/3で左右から折りたたみます |
写真のようにまとめた生地を 保存容器におさめて密封します |
![]() |
![]() |
![]() |
最近では除菌機能付きの冷蔵庫が 普及しているようですね 酵母も一応「菌」なので 除菌機能の影響を受けないように 密封して冷蔵する方が良いようです 保存容器も抗菌仕様のもので無い方が 酵母の為には良いんじゃないかと・・・・ |
私が保存しているのは冷蔵室 ここで約20時間の冷蔵発酵を行います 野菜室だとまた温度が違うので 勝手がわかりませんが 一般に、冷蔵室よりも 温度が高く設定してある野菜室では 発酵が速く進むようです |
生地の保存に使っているのは フレッシュキーパーLock&Lockの2.3l (約)23cm×16.5cmの高さ9.5cm 冷蔵庫内の限られたスペースにに入れるには 可能な限り小さいもの望ましいですよね 個人的にはこちらがジャストサイズで一押しです! |
5.室温に戻し成形します | |||
次の作業では、室温に戻した後(1時間)成形して(約10分)最終発酵(約3時間)、焼き上げて(約1時間)出来上がりになります。 このレシピでは、これらに合計約5時間ほどかかりますので、その余裕ができたら次の手順に進みます。
冷蔵庫から生地を出したら、少し生地温度を上げるため室温に置きます。 一度蓋を開けて中の冷たい空気を逃がし、生地が乾かないように軽く蓋をして、だいたい1時間くらい、室温で放置します。
生地の温度はそれほど上がっていないと思いますが、先にも書いた通り、触ると冷っとするくらいが生地が締まっていて扱いやすいので良いと思います。 食パンの成形の仕方には色々なタイプがあります。 私が行っているのはそのうちの一例になりますが、これについてはお好みの成形方法でOKだと思います。 成形した生地をパンケースにおさめ、最終発酵に移ります。
|
![]() |
![]() |
![]() |
冷蔵庫から出して一度蓋を開け 空気の入れ替えをしてやります 生地が乾かないように軽く蓋を置いて そのまま1時間室温に置きます 上の冷蔵発酵前の写真と比べると 生地がだいぶ膨張しているのがわかります |
室温においた後、成形作業に入ります めん台の上に保存容器をひっ繰り返して 生地を傷めないように 優しく手ではがし取ります プラ容器であれば わりとツルンとはぎとれると思います |
取り出した生地はふかふかしていて 弾力がある状態です この時生地が「シュッ」としぼんでしまうようだと 「過発酵」ということになるとおもいます そんな時はドライイーストの量を もう少し減らしてみるか 練りの後のフロアータイムを 減らすととよいかもしれません |
![]() |
![]() |
![]() |
少し押さえつけた後ですが 横から見るとこんな感じです これから行う成形では この折り目が見えている部分を 内側に折り込むように成形していきます 実はこの写真を撮った時代(?)には めん台に強力粉を振っていたのですが 打ち粉をすると仕上がり時に穴が開くことがわかり 現在では打ち粉を振るのをやめています |
ガス抜きめん棒でやさしく生地を伸して 大きめの気泡をつぶす感じで ガスを抜いていきます まずは自分に向って縦方向から 先ほどの写真で折り目が見えていた面は この写真の上下部分 自分に向って縦方向に置いています |
横方向にも押し広げます めん棒を転がした時に それとわかる大きめの気泡が出なくなるまで 伸しています ガス抜きは、変な空洞を作らないためにも ある程度は丁寧にやるべきなんですが やり過ぎると最終発酵時に高さが出にくくなります |
![]() |
![]() |
![]() |
生地が円形に広がってしまった時は めん棒で斜めにのして 四隅に角を作ります |
写真の撮り方が悪く わかりづらいですが 生地がなんとなく四角にまとまったところです |
一方の生地の1/3を折り返し 継ぎ目をしっかりと閉じます |
![]() |
![]() |
![]() |
残った側の生地も 同様に折り返して閉じます |
向かって奥側の生地を 空気が入らないように折り返し 端の部分を指先でしっかり押さえて 閉じます |
スケッパーを 生地の下に差し込むように入れつつ 生地をはぎ取りつつ 丸めていきます |
![]() |
![]() |
![]() |
手前まで巻き終わりました 今回の成形は 三つ折りを巻いて塊にした形 この他、左右から折りたたむ際に やや観音開き型に折りたたむ方法や 上下を折りたたむように成形する方法など 渦巻きタイプでもいろいろな方法があります |
生地を横から見たところ とにかく空気が入らないように 生地を密着させながら成形するのが大事!!! と、言いつつ、 私の成形では パンのど真ん中に穴があいていることが しょっちゅうあります |
さて、 パンケースに生地を収めました 速やかにホームベーカリーにセットし 最終発酵を始めます |
![]() |
![]() |
![]() |
私は発酵中に 何度もパンケースの蓋を開けてしまうので 乾燥防止と温度低下防止のために ラップをかけてホームベーカリーにセットしています もちろん、 このまま焼成してしまうと大惨事になるので 積極的にお勧めする方法ではありませんが パンケースの中身が気になる方には 有効な対策です |
発酵促進のため湿気をプラス パンケースはあらかじめ軽く濡らしておくか 生地を収めた後にまわりに霧を吹いて 湿らせてやります パンケースと接していない部分の生地 (パンのてっぺん部分)に 直接水をかけると その部分だけ生地が冷えて発酵不足になったり 焼き色が薄くなったりするので注意!! |
大きいサイズのめん台を 家庭用のシンクで丸洗いするのは大変!! ということで、 我が家では拭き掃除のみで済ませています 使い終わった後はパストリーゼでシュッシュして キッチンペーパーで拭きとり♪ ところで、パストリーゼは除菌剤なので 酵母菌とは相性が悪いです 使用前の拭き取りは水ぶきがオススメ |
6.「最終発酵」の後「焼成」、焼き上がり | |||
成形が済んでパンケースをホームベーカリーに納めたら、「メニュー16・発酵」の発酵温度「高」、発酵時間「3:00」(3時間)に設定して「スタート」を押し、最終発酵に入ります。
この時の膨らみ具合で、あとどのくらい発酵させるか目処がたつとおもいます。 発酵は設定では3時間としていますが、速ければ2時間半程度で完了しますので必ずしも3時間きっちり行う必要はありません。 はるゆたかブレンドを使用して今回の生地量で作った場合、パン生地のてっぺんがパンケースと同じ高さくらい(ラップをしている場合はラップにちょうどつくくらい)になったら発酵完了です。(外国産小麦の場合はもう少し高さのある状態になるかとおもいます) 発酵が完了したら(発酵を途中で終了させる場合は取り消しボタンを長押しして作業をキャンセルします)ラップをはずして、「メニュー17・焼き」の焼き色「中」、焼成時間「55分」にセットしてスタートします。
焼き上がったらパンケースを取り出して取り消しボタンを押します。 パンケースからパンを取り出し、中の熱い空気を抜くように2〜3回軽くパンを台に打ちつけます。 香ばしめのパンがお好みの方は粗熱を取ってから保存容器へ、ソフトなパンがお好みの方はすぐに保存容器に移します。 |
![]() |
![]() |
![]() |
「メニュー16・発酵」の発酵温度「高」、 発酵時間「3時間」に設定して 「スタート」を押します |
酵母の元気度にもよりますが 我が家の場合だいたい 2時間半から3時間で パンケースと同じくらいの高さまで 発酵します |
横から見たところがこんな感じ だいたい3時間以内で ラップにパン生地の天井面が 触れるくらいまで 膨らみますが 生地の状態が悪い時には そこまで膨らんでくれないこともあります |
![]() |
![]() |
![]() |
発酵が終了したら 「メニュー17・焼き」の焼き色「中」、 焼き時間「55分」に設定して 「スタート」を押します これで焼いたのが右の写真のパン 焼き時間は1時間前後 お好みで加減して焼き色を調節します 私の場合なぜ55分かというと、 時間設定が簡単だからです (この機種をお使いの方なら なんとなくわかっていただけるかと・・・・・) |
焼き上がり! 最終発酵終了時よりも パンが膨らんでいれば一応成功です 過発酵のパンの場合 発酵終了時よりも ひとまわり小さいパンに焼き上がります |
ホームベーカリーので焼くパンは 上火が無い為どうしても 天井面の焼き色が貧相になります 特にこの頃は焼き時間45分で 仕上げていたため 天井面がしろーい焼き上がり 55分やけばもう少しマシになります |
![]() |
![]() |
![]() |
カットした状態 高さは14.5cmありました ちなみに今回と同様の分量・方法で ビタミンCやモルトパウダーを 添加しないレシピの場合 パンの高さは12.5cm程度となります |
パンを上下で引っ張ってみました |
左の写真のUPです 糸を引くようなキメの細かい内層が おわかりいただけますか? この方法で作ったパンは とてもしっとりふわふわ じゅわっとした噛みごたえのパンになります |
![]() |
こちらのレシピはクックパッドにも投稿しています。 レシピの印刷にはこちら↓のページが便利です。 ![]() ビタミンC液やモルトパウダーが用意できない場合にはこちら↓のレシピをご利用ください。 ただし、パンのボリュームはだいぶ劣ります。 ![]() |
7.補足 | |||
![]() |
冷蔵発酵に20時間以上かける時、冷蔵庫におさめてから10時間たった頃に、一度パンチを入れてやる、というのが最近のお気に入りです。 冷蔵発酵途中で生地を四つ折りにすることで、内層をより複雑に絡ませるのが主な狙いですが、過発酵を避ける役割もあります。 パンチを行うと、しない場合に比べて出来上がりのパンのボリュームがやや劣る(若干高さの低いパンになる)気はしますが、キメはより細かく、引きが強く、ややもちもちとした食感のパンに仕上がるようにおもいます。 パンチを行う際には、特にガス抜きめん棒などを使う必要は無く、生地を手にとって軽く四つ折りをして、容器に戻すだけ。 食パン作りを成功させる、という意味では、必ずしも必要な工程ではありませんが、このひと手間で出来上がりの食感が随分変わりますので一度試してみる価値のあるオススメの作業(?)です。 |
||
この写真だけでは、なんじゃらほい、と 思われるかもしれませんが パンチを入れているところです 生地を手に取り、 手のひらの上で空気を入れないように むぎゅっと四つ折りして、保存容器に返し 冷蔵発酵を続けます |
「自家製酵母パン」の関連ページ | ||
![]() |
ドライイースト併用で失敗なし?!自家製酵母であこがれのふんわり食パン♪ 〜実践編〜 | |
![]() |
ドライイースト併用で失敗なし?!自家製酵母であこがれのふんわり食パン♪ 〜準備編〜 | |
|
|
|
||
【楽天市場】北海道からのめぐみ うちでは小さい子供に食べさせているので 小麦粉はなるべく国産のものを選んでいます。 特に北海道産小麦については、 私の知る限りこのお店が一番安い。 そのうえ7200円以上で送料無料になるので、 頻繁にパンを焼く人にとっては利用価値大です。 頻繁に「麦まつり」なるセールも開催されるので要チェック! ただし、北海道からの発送なので、 商品到着までには少々時間がかかります。 |
【楽天市場】北海道からのめぐみ 個人的には値段と質の関係から失敗の少ない 「はるゆたかブレンド」がおすすめですが せっかくなのでお気に入りを探してみたいという方には こちらのお試しセットがオススメ! 私は超リピーターなので利用できませんが 初めての方はぜひぜひ! |
このページのトップへ | その他のレシピページへ | ホームページTOPへ |
copyright©2014 MAÏKO all rights reserved. | |