ほぼ毎年独演会の何日か前に悪夢に魘され目が覚める。
今回は銀ちゃんと二人会のようだ。
銀「文華やん何する?」
華「なにしよ?」
銀「宣伝あんまり出来てないからお客さん少ないかも」
それでもやたら広いお寺の本堂みたいな場所に常連さんがかなり来てくれてる。
華「あんまりしない噺がええのかな?なにしよ?」
銀「ほな三枚起請しいな。」
華「出てくるかな?ちょっとザーッとさらってみるわ。」
銀「ほな先に出とくわ。」
銀ちゃんはマクラで、このあと文華が久しぶりの「三枚起請」をするから楽しみに、
みたいな事を話している。
何故か手元にあった資料はコント台本のようなもの
あ〜こここんな台詞やなかった。なんやったかなぁ。
ええっと?なんやったかなぁ?
時間は迫り僕の出囃子が鳴ったがまだ着物にも着替えてない。
汗をかきかき、その頼りない台本を見ながら着物にも着替えて
お客さんをかなり待たせて舞台へ
華「ちょっとこっちきなはれ…(あれ?こんな台詞か?)そこへ座り…」
喋ろうとしているのは番頭が店の者を順番に叱るシーン(あれ?)とにかく台詞が続かない。
ここらが夢である。どうやらやったことの無い「百年目」を喋ろうとしていたみたいだ。
台詞が出るはずが無い。
(実際は筋が分かっているからもう少ししゃべれる。)
もう何も思いつかない。
冷や汗が出て
それでも何とかしなくては
次に出た台詞は「油一升なんぼすると思てる!親方の身になれ!」
これは「口入屋」の台詞である。
万事休す(>_<)
…目が覚める。
枕元の師匠の写真に
「ありがとうございます。」と詫びました。
よし!明日からやろ!
天の声
「今日からせんかい!」