ジェロントロジー・高齢社会の人間学をテーマにしています      老い日常

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 すばらしき人々 気をつけたい言葉と行動 活動内容

             四葉クローバー    老いと日常   間の大切さ

   ガン治療後1年6ヶ月、手術1年(胃3分の1・腎臓一つ)後、継続的に検査
  治療を続けてきました。今年入院し、ガン化学療法を実施し、8月16日に外来で
  2回目の薬品を投与しました。その折にこれからの生き方を色々と考える時間が
  ありました。自己勝手な自己満足とは思いますが述べてみます
      

マーク 自分を考える

   病室で又、化学治療室での一人になる時間がたっぷりとあり過去を振り返って
  見ました。82年間の内、外国航路の船上勤務に30年。湾岸戦争地での航行など。
  武器なしの船、自衛隊の護衛もなく、丸腰の状態であったからこそ無事であった
  ような気がします。もし、軍艦の護衛があれば戦いになっていたことでしょう。
  武器なき平和主義が、心底一番と思います。
  小さな小さな軍隊しか無い国でも国を守り世界に意見を具申している国はたくさん
  あります。

   61歳にて阪神淡路大震災に遭遇し、代表職を辞任し、ボランティア勉強と資格
  獲得(シニアライフアドバイザー・健康生きがいづくりアドバイザー)相談会主催、
  神戸市や兵庫県でのボランティアに従事し、ボランティア活動の世界にたっぷりと
  身を置きました。
  収入もなく妻の協力に感謝の一言に尽きます。
  ボランティア・グルーㇷ゚(市民後見ひょうご・想像文化研究組織の理事)と
  してNPO法人の立ち上げにも全力で頑張りましたが、
  地域こそが大切との思いから、近隣高齢者のお喋りのグループを立ち上げました。
  ここまでは落胆するような思い出もありましたが、順調と言えるでしょう。
   81歳よりガンの告知を受けて治療に専念する日々が続いています。
  色々と人々に教えられ、愛情を受けながら・・・。

マーク  
今日一日を大切に

    ガン治療、入院生活中に一番に思ったことは、今日一日がいかに大切かという
  ことです。
  死に怯えることでなく、如何にその日その日が楽しく生活できるか。
  自分の死後、妻が如何に安心できる日々を過ごすことが出来るかです。
  在宅治療中に可能な手続きを終え、その後は治療に専念し、
  うるさいおばさん(手術後最初に私が妻を見て発した言葉)の愛情を受け、守られ
  今日に至っています。
   今日一日を大切にするためには、① 他人と比較しない ② 鈍感さの大切さ
  ③ 現状の日々を満足することの大切さ ④ バードウォッチングの大切さ等々。

  説明の必要はありませんが、高望みはしない、自分を知り、
  他人と比べてイライラしない鈍感さが必要であり、自分を空から
  眺めて自分を知ることの大切さを身につければ、日々を楽しく、穏やかに過ごす
  ことが出来ると考えています。

マーク  
真剣に考えよう

   自分のことを真剣に考えているでしょうか。これからの老いのことを質問しても
  その時が来れば考えると言う方が多くいます。
  しかし、その時に考える力が有ればいいのですが、自分を決めるためには準備が
  必要ではないでしょうか。

   「転ばぬ先の杖」転んでしまっては遅いのです。
  1日に1回は自分のことを、これから先の老いの人生を考える必要があります。
  人生にやり残したことがあればこれからでも決して遅くはありません。
   又、これから先の老いの時代に安心できる日々を送るための準備等々。
  時間の合間でもいいのです。自分本位で真剣に考える時間を持ちましょう。
  

マーク  
楽しく生きてお金に拘らない

   ガン治療を始めて最も心掛けていることは、小さいことにくよくよせずに
  楽しいことを常に考えて、少々嫌な事でもその中には必ず楽しいこともあり、
  その楽しいことを見つける努力をしているつもりです。
   お金は大切ですが、それに拘らない日々を送るようにこころがけています。
  最低限は、妻もほどほどの楽しい生活が送れるようにと考えています。
  妻も小さい小さい楽しみを見つけて日々暮らしてくれていると思います。
  その為には、現在の二人の生活が大切ではないでしょうか。
   日々こころ遣いを示してくれますし、私はそれにこころから感謝することだと
  思っています。少しでも長く現在の生活を続けて楽しみ、許される範囲で金に
  拘らず楽しく有意義に暮らしたいと思います。お金持ちではありませんが・・・。
 

マーク  こころの元気

   抗ガン剤の副作用で苦しんでいます。
  「健康な肉体には健全な精神が宿る」と言いますが、
  「健全な精神は肉体の不具合を補う」とも言えます。
   現在の自分は妻の励ましの言葉が最高の薬です。
   肉体的に元気がない時に常に励まし、勇気付ける言葉を貰い、元気を出し、
   次の治療に向う勇気が出てきます。

   こころの元気こそが最も大切なことではないでしょうか。
  
    ガンの治療に日々を過ごしていますが、妻よりのこころの元気をプレゼント
   され日々生きがいを感じて生活しています。


                        シニアライフ アドバイザー

                                      岡島貞雄


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