ジェロントロジー・高齢社会の人間学をテーマにしています       高齢期の幸せ

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 すばらしき人々 気をつけたい言葉と行動 活動内容


                  “高齢期の幸せ”   マーク 

   高齢者の幸せについて考えてみます。70年も80年も人生を生きいろいろと
  経験してきたのです。
  一人一人が多くの有益な何かを持っていると思います。
  幸せってどのようなものでしょうか。自分で気付いていないが一人一人が多くの
  宝ものを持っていると思います。
   幸せの為には何をすればよいのでしょう。一人ですること、大勢ですること、
  高齢者でも何かはできる筈です。
  一人ひとりが役割を見つけ出すことが大切です。

   幸せとは、一人ひとり違うものです。幸せは、自分で感じ取るものと思います。
  小さな喜びを幸せと思えるこころが、即、幸せそのものです。
      

マーク 運動する

   運動すると言っても、身体の運動、こころの運動(向上心)があると思います。
  後期高齢ともなればその人に合った体のリハビリがあると思います。
  運動は、身体とこころのリハビリも兼ねています。
  友達が作れる環境で体を動かし、人々と会話をすることでこころを開き
  日常のストレスを解消することも可能です。
   若い時代と違い、記録を目的にしたり、競争の為の運動は年齢と共に控えめに
  なってくるのではないでしょうか。

  第一には、楽しいこと、第二には、身体の機能維持、
  第三には、友達つくりと楽しい会話ができること、第四には、その場へ通うこと
  で自然に接することが出来ます。
  第五には、男性、女性(又は夫婦で)が外に出ることで触れあいこころを開き
  楽しい会話につながると思います。
   それらを実行するためにはどのようなことに注意すればいいのでしょうか。
  以下述べてみます。


マーク 感謝する → 「ありがとう」を言葉にする

    人と人がつながるためにはお互いが感謝しあうことではないでしょうか。
   昨年一年は病院生活を送りましたが、
  老人ホームと病院との違いは「ありがとう」の言葉の差だと思いました。
  多くの患者の方々は看護師に対して「ありがとう」の言葉が沢山ありました。

   一方老人ホームは、「ありがとう」の言葉が少ないように感じます。
  それは、判断能力が定かでない方が多いためでしょう。
  その対応として介護福祉士やケアマネジャーが仕事をしています。
  老人本人に代わって家族が「ありがとう」の言葉をたくさん使って下さい。

   運動する、勉強する場においてもお互いが「ありがとう」と感謝を述べあう
  環境つくりが大切でしょう。そこは、長年生き続けてきたベテランです。
  高齢者の腕の見せどころだと思います。

   気遣いと雰囲気を感じ取る感覚は、高齢期になるほど熟成されている気がし
  ますが、如何でしょうか。

マーク 
つながる → 人と人の会話

   楽しい会話は人々をつなぎます。会話の中の笑顔は最高です。
  その結果お互いに助けあうチームつくりとなるのではないでしょうか。
  困りごとと言いますと近隣の苦情や仲間以外の方々の悪口をしゃべり、
  それが会話と考えている方もいるようです。
  愚痴は慎みましょう。
  近隣トラブルも困りものです。双方の話を聴かないと判断できませんし・・・。

   高齢期になっても夢を持つことは大切です。夢と言っても多くのことがあり
  ます。これから先の心配事も夢の一つかもしれません。
  心配事を一つ一つ解決することは高齢になっても大切なことです。
  その解決も夢の一つと思います。

   高齢期になって夢を実現するためには一人では無理な場合も多々あります。
  楽しい会話から友達もでき、楽しい会話により夢も実現できることでしょう。
  老いの生活だからこそ夢が必要です。
   私自身先の短い人生かも知れませんが、
  その短い日々だからこそ夢をもって日々過ごしたいものです。
   楽しい会話と夢をもって日々過ごしましょう。それは、人々とつながることで
  実現すると思っています。
 

マーク  学ぶ → 幸せなイメージを持つ力 → 準備する → 実行する

   幸せは、向うからやって来ません。これから先の自分自身の幸せをイメージ
  してみましょう。
  小さな自分自身の幸せでいいと思います。他人と比べることはありません。
  自分の幸せをイメージすることが出来ましたら、次にはそれに向けて準備する
  ことだと思います。

   準備は、先ず学ぶことです。学びも色々とあり自分に合った学び方をみつける
  ことが大切です。
   多くの高齢者の方々とお話していますと人から「貰う」ことが優先している方
  もいます。高齢者だから・・・と言う理由で。

  「貰うことから抜け出して、自分で得る」を目指して欲しいものです。
  それができれば幸せに到達しなくとも、その過程が幸せと気付くことでしょう。
   幸せは、無限です。もうこれで良いと言うことはありません。
  その努力過程こそが幸せと考えます。準備も実行も同じことと思います。

   イメージする → 準備・学ぶ → 実行する、この過程こそが最高に幸せな
  時期と考えています。

   マズローの欲求の五段階の最高位「自己実現」と同じで目的に達しますと
  次の目的が出てきます。また、次の目標に向って生き抜くことだと思います。
   小さな小さな幸せを目指して残り少ない人生と言う時間を、生き抜きたい
  ものです。

マーク  幸せは人々にうつる 

    幸せって?難しいと思います。人それぞれの幸せがあると思います。
  ガン治療途中の私にとっての幸せは、日々穏やかに妻と二人笑いのある生活が
  最高の幸せと思っています。

   先日ある高齢者の会合で私たち夫婦で書いた本、「老いには夢を」を持参して
  参加された方がいました。
  その本を、指さして「老いなんて惨めなもの」と発言した女性がいました。
  その方には、その本を以前にプレゼントしているのですが・・・。
  惨めなものと発言した方は、とても寂しい人だと思います。

   幸せは、小さなものではないでしょうか。
  小さな幸せこそが大切で難しい気がします。
  小さな喜びを知らない方は、大きな喜びも到底手に入れることはできないと、
  思います。

   幸せな人々との会話の中にいますと自然とこちらまで幸せな気分になるもの
  です。幸せって、人にうつる(移る)(写る)のではないでしょうか。
  小さな小さな幸せを多くの人々にうつせるような日々を送りたいものです。

   幸せは、貰うものでなく、自身から努力して手に入れるものと考えています。

 
                        シニア ライフ アドバイザー
                               岡島 貞雄

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