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“つどいと自立” ![]() (あんしんまちつくり) 高齢者の集いを長年続けてきました。参加者のタイプに色々とあります。 その折に感じたこと、集いの意味を話し合ってきました。それらについて 私なりの感想を述べてみます。 甘えるだけの人、愚痴る人、学びに来る人、話を聴いて自立を考える人 それぞれです。高齢者のこれからの人生に少しでも役立つなら継続したいと 考えています。 ![]() 第一の目的は、自由に話し合い、悩みを共有することで解決して、 解決できなくとも安心感を得ることであります。第二の目的は自由に自分を 出すことが出来る居場所つくりと考えています。 時々は、愚痴をいっぱい聞かされることもあり、その場合は辛いことですが、 それが出来る場所は独居高齢者にとっては最も必要な事かも知れません。 色々な問題が出てきます。例えば、入院や転居時の保証人の問題。 これは、常に情報を集め、足を運び、実際にこの目で確かめることとしています。 多くの高齢者は、今すぐと言うことでなく将来の心配事と自分の考え方を纏めよう と努力しているように思えます。 独居高齢者にとっては色々な心配事があることでしょう。 それらは、今すぐ解決できなくともその心配を聴いてくれる人がいる、 友がいると言う安心感が大切なことと思います。 色々な悩みを抱えていてもその場だけでも安心し「ホット」することが できる居場所を求めているように思います。 ![]() 居場所創りの多くのグループがありますが、それらのグループは連携も情報の 提供もあまりされていないようです。NPO法人同士はそれができていると 思いますが、まちなかの小さなグループ同士が連携し、 いつどこへ行けば何かをしている、と言うような情報をまちの人々が知ることに より、また、それらのグループに自由に参加できることにより、まち全体で高齢者 の居場所創りが可能ではないでしょうか。 私たちのグループ「えんがわクラブ」は、開催が月に1回です。 参加者が、生活や悩みを共有するためには時間的に少ないと思います。 最近、参加者の高齢者は、月に数回、小グループでお茶を飲みながら、また、 食事を共にしながら話し合っているようです。 「えんがわクラブ」は本来参加者がそれぞれに助けあうことを目的にして発足した 会ですから、ある程度目的を達しつつあるように思えてきました。 参加者が主役の集いを続けてゆきたいと、創意工夫を参加者総員で模索しています。 ![]() 「自立とはなに」を第一に定義する必要があります。 私流には「自立とは、人の手を借りながらも自分の能力を発揮し、日常を立派に 過ごしている人」と考えています。介護保険を利用していても行政から支援を 受けていても自分をしっかりと生きている人は立派に自立していると考えます。 その意味からも、一人では生活に不安がある人も、参加者がお互いに助けあう ことで安心感を持つことが出来る日常は、自立した高齢者と言えるのではないで しょうか。 参加者が主役であり、参加者が話し合い決めて運営する会を目的としています。 高齢者は、全ての方々が長年生きてきたのです、素晴らしい何かをもっています。 それぞれの素晴しい何かを見つけ出し、尊敬しあい、助け合うこと。 物凄く難しいことでしょう。しかし、少しで前進出来る自立の道を探して行ける 「えんがわクラブ」としたいと参加者の皆さまと話し合っています。 ![]() リーダーと言えば大袈裟ですが、何かを提案できる人、普段の生活に係ることが 話せる人、人々に安心感を与えるムードのある人、高齢者は皆さん何かの素晴しい ものを持っていますが、それを自分自身が気づいてない方が多いようです。 そのような方の特技や良い面を見抜く力がある方がリーダーと言えるのでは ないでしょうか。 現在十数人の集まりですが、この会はその時々により、リーダーが出てきます。 その意味では、素晴らしい会と言えるようです。 過去の仕事をお聴きしても多種多様です。これだけの違いをもった人々の力が ひとつになり、お互いに助けあうことができればと考えています。 違いがあるから素晴らしいとも考えています。 金子みすゞの詩 「私と小鳥と鈴と」 <鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい> シニア ライフ アドバイザー 岡島 貞雄 Top page |