ジェロントロジー・高齢社会の人間学をテーマにしています     年末に想うこと

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 すばらしき人々 気をつけたい言葉と行動 活動内容


             年末に想うこと   間の大切さ
                (2016年)

  80年生きてきましたが、過ぎた今年1年のなんと速いこと。
 日々時間を消費していることになりますが、消費とは、エネルギーを何かに
 変えていることだと思います。そのエネルギーをただ生きるだけに消費する
 のではなく、残されたエネルギーを何か社会貢献に消費したいものです。
  残された時間もエネルギーも限りが見えてきました。大切にしたいです。
 

マーク  変えることができない過去

  過去には、うれしいこと、悲しいこと、寂しいこと等など多くの出来事に
 遭遇してきましたが、どの過去も今となっては変えることはできません。
 悲しかったこと辛かったことが、楽しかったことより多く思い出されます。
 しかし、その辛かったことや苦しかったことを経験したからこそ今の人生が
 あると考えています。
 もし、順調すぎて苦労がない日々ばかりですと、今を幸せに思える度合いも
 少ないのではないでしょうか。
 苦しかった過去こそが宝物かも知れません。

  苦しかった過去が現在の土台となっているような気がしてなりません。
 変えられない過去であれば、すべての過去を素晴らしいものだったと考えれば
 これからの人生はより以上に楽しい時間となるような気がします。
  それら苦しかったことを土台にして何かが出来るような気がします。
  
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生きた来たことにプライドを

  人生の大半を無事に生きてきました。生きてきたことに誇りを持ちたい
 と思っています。
 今までの人生は、山あり、谷あり、苦しみの人生でしたが、
 それらを家族と共に努力と学びで乗り越えてきたからこそ、
 今の日常があると思っています。
 頑張って長年生きてきたことが誇りです。

  どのような経験も、いいことも、不幸なこともそれらがあってこそ今の人生が
 あり、それらの経験にはプライドをもって堂々と胸を張って、これからも生きて
 ゆきたいと思っています。

  多くの友人ができ、自分にしかない経験を土台にしてこれからの短い人生を
 元気に過ごしたいものです。
   
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やらされるでなく自主的に

  自分自身の日々も、グループ内の活動も自分の意思を表現し、やらされるでなく
 自らの意思で行動することが大切です。グループ内では、多くのメンバーがいる
 ことでしょう。
 お互いがお互いを認め合うことでチームワークがとれ、
 一人ひとりが生き生きと活動できると思います。
 チーム内の誰一人の意思も無視してはチームワークは成り立ちません。

  学生でなく、お金を稼ぐ仕事から卒業して、無冠としてチームを組むのです。
 チームの総員が、意見を出し合い一人一人の意思を大切にして、
 「やらされるでなく、自主的な行動」を全体的にとることが出来れば最高でしょう。

  発足して2年を過ぎた「えんがわ クラブ」にも一人一人の自主性が出てきました。
 助け合いのグループができ始めています。
  お互いが尊敬しあうこころが有ってこそです。
  
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考える

  チームを組む、グループができる場合には、リーダーが大切ですが、
 リーダーより各人のこころが大切です。
 そのためには皆さんの考え方を表現することが大切と思います。
 一人のリーダーが、十二分の力をだし、他のメンバーの力が一つ減少すると
 トータル的には、総合力は減少します。
 一人一人が考えて、一人一人の力を併せることで総合力はアップすることでしょう。

  介護現場で見受けることですが、介護職員一人一人が自分の意思を出し切って
 いないような気がしてなりません(何をし、どのように対応すべきか)。
 介護職員は、皆さま素晴らしい資質をもっていながら、それが発揮できていないと
 思われるような場面によく出会います。
 お互いに話合い、議論し合い方向性を見つけてゆきましょう。

  現在の社会には、いろいろと難しいことがたくさんあります。
 しかし、変えられないことに悩むより、変えられることを考えることも大切です。
 変えられないことをやり過ごすくらいのこころに余裕をもちたいものです。
 一人では、無理でも、家族やグループや友人と助け合うことで少しは変えられる
 こともあると思います。

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希望をもつ  不安感は高齢期には付きまとうもの

  高齢期になりますと、少しの事でも不安感をもつものです。
 少し体が、だるい、しんどい等と感じますとあまりいいことは考えないものです。
 自分で自分の身体の不具合を探そうとしだします。
 放置するということではなく、不安症候群的な状態になりますと際限なく悪い方へ
 考えが行ってしまうようです。
 人間の弱さでしょうか。私もそれに時々悩むことがあります。

  こころの問題となりますと、それこそ際限なく不安感が湧いてきます。
 常に日常のこと将来のことに対して不安感を口にされる高齢者がいます。
 一人で悩んでも解決策とはならず、苦しみが増えるだけではないでしょうか。
 その先には、うつ的な気分がこころを占めるようになります。

  私の場合は、外に出て歩く、他人とお話をする、好きな情報を探す等々に
 こころを向けます。
 その中でも歩く、景色を眺める、とにかく広い風景に接することとしています。
 私には幸い妻がいます。その妻が上記全て一緒に行動してくれる幸せ者です。


                        シニア ライフ アドバイザー
                               岡島 貞雄


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